ぶるがり屋 2014/11/08 21:07

今週の へうげもの 感想 2014年 11月第1週

あらすじ

 徳川家が着実に勢力を増し、豊臣家の天下を蝕み続ける中、伊達政宗、大久保長安が己の野望を露わにする。
古田織部は平安の世、へうげと乙の数寄の世の為動き続け、己の死期を恐れる大久保長安は、ついに最後の賭けに出る…!


へうげもの(19) (モーニング KC) [コミック]
山田 芳裕
講談社
2014-11-21

感想

 上田宗箇の笑みが師匠に似て悪どくなってきたなぁ(笑
まだまだ歪み面白さは届きませんが。

 関ヶ原以降の織部の数寄は高慢さがにじみ出てた感が有りましたが、今回の『乙』短書はいいなぁ。
自分の数寄を誇示してるのは同じなんですが、軽やかで、自然な感じがします。
佐竹義宣にもあくまで提案してる所も良いのかも。
まぁ、文化財保全も観点からすると、今までの事全部ひっくるめて大問題なんですが(笑

 老いと裏切りへの疑いに硬直化する徳川家康が大阪の陣の徳川側の原因なら、
自分の死期に怯える大久保長安が豊臣側の原因っぽいなぁ。
 『蒼天航路』での公孫家は、一代で野望を果たす気概が無くてどうするのかと断じられましたが、老いて自分一代での天下に固執するのも危ういですね。
まー家康の方は、次代の秀忠と秀頼では正統性の高い豊臣家が勝ちかねないと考えての事なのでしょうけど。

 淀君は今まで天下の勝手に転がされて来た自分が、今こそ天下を転がすという麻薬にハマっているのかも。
その淀君が金棒に例えた(男根の意味合いも有るのかなぁとか(笑)長安ですが、今の死にそうな長安見たらどうするのかなぁ。
長安の方は、これでしばらく生き延びられそうですが。
野望と好きな女への肉欲、両方とも生命力にグングン効きそうですよ(笑

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索