ぶるがり屋 2015/09/05 23:46

【ジャンプ感想】僕のヒーローアカデミア No.56

僕のヒーローアカデミア

 戦いの傷がまだ残る日は、少年たちに。


僕のヒーローアカデミア 5 (ジャンプコミックス)

堀越 耕平
集英社
2015-08-04

 面構署長(笑
犬のおまわりさん、ついに来ちゃいました。
インパクト強過ぎますよ!
今までで一番シビアで大人な面を少年達に表したキャラが、こう来るのかと困っちゃうわ笑っちゃうわ(笑
 犬好きなので、とりあえず「お手」をしたいです。

 ステインが復活し、しかもデクを救出。
また捕まえるのかどうするかとドキドキしていましたが、彼なりの正義の為に、朦朧としていたのに無理に起きて動いた、そんな形のようですね。
デク轟飯田くんの攻撃がちゃんと強敵にも通じたのは嬉しくもあり、安心しました。
 自分の意に反するヴィランを殺し、名プロヒーローたちを一括する胆。
その正義の強さ、猛々しさ、禍々しさが伝わってきました。
 それでも完全に悪人なので、悪のキャラが「気絶してもなお闘志を見せて立つ」をやるのは初めて見また気がします。

 飛行脳無を逃がしたの、エンデヴァーだった(笑
ダメだよパパ!
戦闘力、ヴィラン潰しは得意だけど、人質を守るのは苦手なのかな?

 今回の大人の取引は、ステインの正義も含めてこの世界の歪みそのものな気がします。
殆どの者は生まれ持った個性を禁じられ、使用を許されるのは、その法を破って個性を使うヴィランを倒す「ヒーロー」がほぼ唯一の道。
だからヒーローは正義ではなく倫理不要な職業ですし、そのヒーローの仕事に合った個性持ちしか、その個性を生かせない。
ヴィランは増え続け、同じくヒーローも毎年量産される。
この状況は対症療法的で、しかも悪化しつつあり、そして本質的には抑圧された社会、なのですよね。
 今回もまた不安なモノローグで締められましたが、飯田くんの心の問題より、この社会的問題が彼ら3人に重くのしかかる、そんな気がします。
 死柄木がそれに繋がるような何かを巻いたのかな、とか。

 それでもやっぱりまだ飯田くんが心配ですね…
デクと飯田くん、二人を褒める轟くんが新鮮でした。
二人がヴィランと戦い死ぬ事も有るだろう覚悟をしているのに比べ、轟くんは父への憎しみに心が蝕まれていたのと実力が高いのもあって、まだ身になってなかったのでしょうね。
そんな覚悟や、家族を殺されかけてもヒーローを選び直した事。
その精神の美しさを自覚して、自信にして欲しいな。


他の感想はこちら↓
週刊少年ジャンプ40号 感想(2015)

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