先週の へうげもの 感想 2015年 9月第2週
あらすじ
柳生宗矩配下の凶弾が古田織部を狙う!
近衛信尹の為の大文字焼きもついに準備終了。
大坂の陣も近付く中、徳川家康、古田織部の思惑がまた混迷していく…!
へうげもの(20) (モーニング KC) [コミック]
山田 芳裕
講談社
2015-06-23
感想
夕日がたしかに美しく描かれていましたが…
禿げ頭が輝いて助かるとか分かるかー!(笑
もちろんその後を笑いで納めたり、追撃を諦めさせた宗矩への影響など、懐の深さこそが織部の大きさ強さなのですけど。
前回、悩みながらも織部暗殺を命じた宗矩の心中が気になっていましたが、まだ宗矩自身も、底の所では決め切れなかったのですか。
ただ、己の悩みや惑いよりも、主君家康への忠誠心を優先しただけで。
一度はそれでも暗殺を命じたけれど、2度目は出来なかったのですね…
初回に忠臣を殺してしまったからであろう、今回の失敗した配下を逃がしてしまったのは、過ちに繋がりそうな気もします。
それでも家康に、自分の武の敗北を伝えられない所が格好悪かったり人間臭かったり(笑
これからは織部に師事は出来ないものの、数寄も修めるのでしょうね。
大文字焼きがついに実行。
近衛信尹の死には間に合いましたが、体力回復は叶わず。
織部も感謝の想いでやった事でしょうが、無為な結果になってしまいました。
「犬」文字は何か故事や意味が有るのかなぁ(笑
それよりも、これを織部処罰の理由にされそうな…
宗矩の失敗、またはその胸の内に気付いてか、織部の暗殺から処罰断罪に変更する家康。
息子秀忠が背く事さえ計算し、もう和解への心変わりしなさそうだなぁ…
そして自分の暗殺さえもう平然とし、受け入れる泰然の織部。
今まで戦国を息抜き、汚い事をしてきたのですからこれも当然なのかもしれません。
でもきっと家康に諫言した時から、殺されると覚悟したいたのですね。
今まで、ずっと生き汚かった織部の姿。
小物そのものから大人になり、今や名も身も立派になって。
格好良いけど、やっぱり悲しいなぁ…