先週の へうげもの 感想 20170525
あらすじ
織部の子供たちの物語。
へうげもの(23) (モーニング KC)
山田 芳裕
講談社
2016-12-22
感想
華満開の時代、豊臣秀吉の遺児たちの物語は終わり、
もう一つの時代の終焉、古田織部の子供達の物語が、始まる。
豊臣秀頼の遺児たちの処遇はこれで一段落、かな?
豊臣秀頼自身の消息が不明なままですが…
前回は一番弟子上田宗箇と本阿弥光悦、有来新兵衛。
今回は嫡男重嗣と金森宗和、岩佐又兵衛、加藤景延、そして二番弟子小堀遠州。
縁が薄い金森宗和と俵屋宗達は織部の息子としては除外かなー。
流されるままの重嗣は格好悪いですが、犠牲を積み上げたにせよ、それでも豊臣と古田の血を次代に残したのも確か。
直接織部の技術を引き継ぐ二人のうち、織部焼きを捨てた有来新兵衛と、隠し伝える加藤景延の対比が厳しい。
岩佐又兵衛は最後まで戦いましたか。
生き延びる為に絵筆をも使うと決めた又兵衛。
父荒木道糞と同じ、強かな生き方を選んだのですね。
そして、小堀遠州。
徳川政権配下、一番御茶道に近い男、古田織部直系の弟子。
銘刀を磨き、眉をひそめるは、やはり
先代の巨人を殺し、次代の数寄の後継者となる為か。
それはどうしても、先代の死を経ねば到達できぬものなのか。