【ジャンプ感想】僕のヒーローアカデミア No.189
僕のヒーローアカデミア
あなたがオールマイトの背中を見ていたように
僕のヒーローアカデミア 19 (ジャンプコミックス)
堀越 耕平
集英社
2018-07-04
頑張れッ!
エンデヴァー!
エンデヴァーもホークスも、頑張れと、頑張ってくれと応援したくなる、手に汗握る戦いじゃないですか。
"選ばれた者"ではないことが、これほど切なく痛々しく、運命の見えないものだとは。
ヒーロー一強時代を作った男、オールマイトの大きさ、居なくなった穴がどれほどか。
今まで何度も描かれてきたテーマですが、誰かにその責を負ってくれと望まれた今、その余りの重さに眩暈がします。
その穴の前にただ一人、仁王立ちで立ちはだかる男、それが
エンデヴァーというヒーロー。
今ならホークスが、ヒーロー・ビルボードチャートで悪態をついてヒーローたちを煽った理由が分かります。
オールマイトが舞台から降りて。
これからすぐにでもその穴を埋めなければいけないこと、
新しいヒーローの時代を作らなければいけないこと、
エンデヴァーは一人でその責を負おうとすること、
人より遠くが見え理解できるホークスはそれらが分かっているのに、自分も含めて誰も本気で新時代を背負おうとしていないことに、多分本気で怒っていたのではないでしょうか。
でも仕方が無いことなのですよね、オールマイトの重さは、誰かが負えるようなものではないことを、誰もが理解しているのですから。
一度は諦めた、子供に夢を無理矢理引き継がせた、その筈なのに。
それでも追った、追い続けた。
多くの者がオールマイトの背中を見ていたように、エンデヴァーの背中を見ていたガチファンが居て。オールマイトではない、次のNo.1ヒーロー・エンデヴァーはこの時に誕生するのかもしれません。
と言うかして!
ホークスとチーム組んで新No.1ヒーローになってー!
同じ家族でもエンデヴァー評が違うのは、見限られて全く接触がなかった長兄(?)、同じく見捨てられても家事を担いそれなりに父親に触れ続けた長女、過干渉と母の恨みから自ら遠ざけた三男の差、なのかな。
今回だけだとハイエンド=マスキュラーとは限らず、ムーンフィッシュかも?
歯が凄いという理由だけですが(笑
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