ぶるがり屋 2020/10/05 01:00

麒麟がくる 26話の感想

麒麟がくる 26話「三淵の奸計」の感想ですよー。


NHK大河ドラマ「麒麟がくる」オリジナル・サウンドトラック Vol.2
ジョン・グラム
2020/9/2

麒麟がくる

 京都人の奸計はレベルが違うな!(偏見
三淵藤英。
理想でなく、情熱でなく、乱世の英傑らしい恐ろしくも鮮烈な一面でした。
他の策士たちが悪〜い笑顔を見せる中、ただ一人沈痛な面持ちのまま、信頼する弟や同志たる光秀にも明かしていないのですよね…
 可愛い子供が殺され、心に穴が空いたような朝倉義景の涙には心震えましたが、子供のような最後の憎まれ口も含め、将軍を担ぎ乱世を終わらせる男には遠いのですね…

 山崎吉家は義景に使えるでなく、朝倉一族に仕えている、で良いのかな?
厨房をほとんど全部抑えた毒殺、流石に吉家無しでは不可能でしょうし、朝倉一族郎党でも天秤にかけないと主家嫡男を殺せないでしょうし…
 『信長の忍び』では白いもふもふ頭の、でも苦悩する忠臣でしたが、今回で好きな人物になってきました。

 伊呂波大夫の暗躍。
今までも影で世を動かしてきましたが、今回はついに主人公・明智光秀の背中を無理矢理押して、織田信長が天下を取る第一歩への道に。
戦争も武家も心の底では嫌いだろうに、信長に忠義も無いだろうに、その真意は何なのかな。
近衛前久を利用するだけでなく本当に可愛がっていて、彼に見せた京都平定・朝廷復権が目的で良いのかな。
「美しい京都をもう一度」の為に。

 お玉〜! まだ見ぬ細川忠興〜!
こんなに仲良い男親たちの、こんなに可愛い子供たちが結ばれる仲良い夫婦に萌えてしまいます。
その先の未来を思うと悲しくなりますが…
 藤孝と光秀が暗殺の真相を知っていたら、どうしていたのかな。
そしてこんなに仲良かったら、愛する子供たちを結ばせたなら、確かに一緒に戦ってくれないとは思わないよなぁ…
ああ、この物語の未来が怖い。

 歴史を知っている未来人の我々からすると、信長の天下平定(寸前)や光秀の裏切りが歴史のターニングポイントですが、この乱世末期の明智光秀にとっては、足利将軍の上洛〜復権は天下の大事、人生で一番輝かしい時なのだろうなぁ。
正しい武士の世、麒麟がくる正しい時代への大きな一歩。
自分が導いた、その喜び。

 でも、なのに。
 

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