チェンソーマン 8話 の感想

チェンソーマン 8話
「銃声」の感想です。
一番下はネタバレ感想です！

チェンソーマン

　失うことなんて怖くない
あー……
アニメに限って言えば、今回が一番好きだ。

　リアルにリアルに。
放映前に期待して居た外連味はかなり削ぎ落とされ、デンジたちに少年漫画的主人公の魅力が減りましたが、だからこそ普通の日々、普通の幸せが誰でも、嫌でも分かるようになっていて。
デンジやパワーや姫野先輩の触れている"普通の幸せ"の空気が伝わってくるようでした。

　普通の当たり前の、失ってしまうことが恐ろしいほどの。

姫野先輩はエロい

　前回の引きから、
エロ〜くてゆる〜い姫野先輩の動きとおっぱいを見せて見せつけて
スルのシないの!?
を引っ張りに引っ張り、マキマさんへの愛を思い出してなんとか耐えるデンジ（笑
　いやとても大事な選択なんだけど、長尺にも程が有るよ！
初めての間接キスの味は、チュッパチャップス・コーラ味

　姫野先輩の部屋もめっちゃ高く綺麗で、盛られてますね〜（笑
いやでも姫野先輩の家なら、もっと汚くないです？(過激派

姫野先輩と、アキとデンジとパワーと、マキマさん

　デンジがマキマさんを大好きで、姫野先輩はアキが大好きで。
ちょっと恋愛にお子ちゃまな2人が頑張ると協力する契約。
その後の対魔特異4課4人の飯シーンも含めて、これから愛らしいドタバタするんだろうなぁ。
そう思っていたのに。

姫野先輩たちを襲う凶弾

　何か、少しづつおかしい空気。
対魔特異4課の皆を後ろで突きつけられる"銃"。
マキマさんを、一緒に酒を飲んだ4課の皆を、そして姫野先輩を撃ち抜く銃弾。

　原作で読んでいても、血の気が引く瞬間でした。
荒井くん……　心配ですよ……

　デンジは頭を撃たれ幽霊の悪魔もパワーも力及ばず、最後の手段呪いの悪魔の釘刀を使っても、すり潰される。
絶対的な、背筋が凍るような絶望。

姫の先輩の選択

　多分パワーが血を止め続けたなら、ぎりぎり助かったのだと思います。
悪魔から逃げて、アキくんを死なせて、そうすれば。
でも姫野先輩にそんな選択は、無かった。
笑っちゃうほど真っ直ぐで、驚くほど優しくて甘々で、
自分はもう涙が枯れてしまったけれど、きっとアキくんなら、そう思えたただ一人の人。

　姫野先輩という諦念と情愛だけのゲロ女、人間臭さをグズグズ煮込んだ愛すべき塊の、全てが輝いて、消えた。

　姫野先輩は、アキくんとの絆だけ有れば良かったんだ。
アキくんはまた亡くして、泣くんだろう。
死体が残らなくても、他の誰が泣かなくても、姫野先輩を思って泣くんだろう。

姫野先輩が最期に見たもの

　デンジくんの純情とか、飲み屋前で揺れながら歩く姿や京都の老人へ愚痴るマキマさんの人間臭さとか、悪魔の造形おぞましさとか、とても気になるポイントは高かったのですが。
そんな人間臭さの塊な姫野先輩の、短い時間の決心と、刻々と失われていく肢体と、全てを捧げても届かない絶望の中で、
姫野先輩を見る、見つけられない、アキくんの顔が、涙が、強く心に刻まれました。

今回のED『first death』

https://youtu.be/6ej4gHhUzek
　姫野先輩回のED、姫野先輩の為のED。
当回に相応しくスゲー良かったんだけど、そのすぐ後のCMの方が姫野先輩とアキくんの情で詰まってて…
コッチの方がさらに良いじゃん！

本編最終回を見た後で(ネタバレ)

　サムライソードの声が渋格好良過ぎるよ！
もうちょっとヘタレてて！
沢渡あかねの格好良さはピッタリです！
good！

　サムライソードの直線攻撃もですが、幽霊の手や狐、釘刀程度では絶対に届かない蛇の悪魔の恐ろしさ、圧倒的な質量。
震えました。
ずっとリアルな世界を見せていたからこその、恐ろしいファンタジーでした。

　自分を瞬時に捨てられるほど狂っても優しくて甘くて人の希望になっちゃうアキくんや、その優しさに縋っちゃう姫野先輩は、決して神でも悪魔でも、英雄でもなくて。
マキマさんにとってそれは、C級クソ映画だったのかな。

　荒井くんの顛末は来週でしたっけ。
……見るの怖いないなぁ。