ぶるがり屋 2023/05/15 00:56

どうする家康 17話 の感想

どうする家康 17話
「三方ヶ原合戦」の感想です。


見逃し配信 - どうする家康 - NHK

【作】古沢良太
【音楽】稲本響
【出演】松本潤、岡田准一、有村架純、野村萬斎、イッセー尾形 ほか
【デザイン】GOO CHOKI PAR
(C)NHK

どうする家康

 家康最大の窮地、三方ヶ原合戦が始まる……
主君家臣身を寄せ合い揉み合ってやっと国を築いたばかりの、家族のような三河徳川勢。
圧倒的知と暴を備えた主君と惹かれ支える家臣と兵たちの巨大な甲斐武田軍。
2つの軍を戦という結果で、見せて魅せてくれました。
息を飲み、手に汗握り
面白かったー!!

疾きこと風の如く

 忍び寄るように、しかし圧倒的に攻め尽くす武田の軍略。
一度は治めたはずが、いつの間にか全て奪われている。
武田こわ〜〜〜!
でも、まだ武田の恐ろしさの表面でしかなかったのですよね……

かすり傷ひとつなし

 大軍に歯向かうのも、数には勝てず退いてなお偉そう本多叔父甥が可愛いですよ(笑
「返り血じゃー!!」
傷だらけの本多忠勝の強情っぱりがまたさらに可笑しく可愛く、格好良いですよ。

 本多忠真叔父は、戦いでボロボロな体を酒でなんとかごまかしているのか、酒でボロボロな体が戦いの時はシャンとなるのか、どっちかなぁ。
どっちもな気がします。

 一度は襲いかかり殺そうとしながらも、家康に王道を見た井伊虎松の、憤懣も愛らしいなぁ。

刎頸の交わり(真)

 今まですれ違い一方的だった鷹狩りが、2人の密会の合言葉になったのか。
お互いに軽装で必要な言葉だけで膝を交えて。
ああ、志と生死をともにする、本当の仲間になったのですね。

 「一心同体、その言葉が聞きたかった……!」
としか思えない信長様の笑顔(笑
人生で一番満たされた瞬間なのでは?
笑っちゃうけど、孤独なんだろうなぁ。

 ただ、遣わされた水野信元と佐久間信盛には伝わってなさそうな。
ここら辺、主君を恐れて命令を絶対として考えないという弱点になりそうな。
命令の意味を考えてより法相を狙う羽柴秀吉と、主君の心情を想う柴田勝家は別格なのかな。

それはか弱く繊細な

 決戦の前に、幸せな築山、愛する瀬名とのひと時。
弱さに苦しんできた家康が託すうさぎの像。
多分、勝てそうにない戦いの前に、戦勝祈願の一つだったと想うのです。
でもそれは、幸せなそのものの場所と人に、そんな大事な人が愛してくれた、弱く優しい自分を置いてきたのですよね。
恥ずべき捨てるべき、でも捨てらればい家康そのものの、愛された繊細な弱さ。

 今回の戦いが終わっても、まだまだ己の弱さに苦しんで、迎えに来れないままで。
この弱さを、家康はいつ迎えに来れるのかと思うと……
戦乱治らず、失って失って、大老になって将軍になって、それでもきっと
誰も居ない築山で、いつか迎えられるのだろうか。

いざ三方ヶ原

 おお、遠景に軍勢が迫り来て、木々を抜けた先に大軍勢が待ち受ける。
うっわーいいなー! 合戦だ!わくわく!

 支配したばかりの地を奪われても一戦も交えず引きこもり、味方を脅かせば立ちいかず。
水運も本拠地も取られるなら、家康は、もう後ろから攻めるが最上。
最上なんだ。

 これぞ一縷の望み、必勝の一手と、主君家臣一体となり、OPを背中に突撃!
勝ったなガハハ!

侵略すること火の如く

 信玄こっわ〜〜!
確かにこれは格が違いますわ。
人も策も武も、忍者合戦でも格が違いました。

 地を知り人を調べて落とし、兵の練度と数を揃え。
ともに最善を尽くしているのに、だからこそ歴然な、徳川と武田の差。
勝ってから戦う。
そう、武田信玄は家康より先に地に赴き、瀬名の好物さえ調べていた。
家康の人となりも、浜松の地勢も、調べ抜いて、素通りすべきと選んだのだ。

 それでもわずかに見せる、信玄の体のきしみ。
勝つのは、生き延びるのは、どっちだ。

どうする家康

 次回、『新・三方ヶ原合戦』
家康は如何に負けたのか。
臣とは何か。敗戦とは。

どうする家康。

 ああ、本多忠真と夏目広次の言葉と顔、格好良いよ、本当に格好良いよ……

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