尾上屋台 2017/09/18 04:35

「潔癖男子!青山君」

・アニメ公式
http://kda-anime.com/

まったく情報ないまま(て、いつもそうか)、 人に薦められて見たって感じです。
んで、たまにはこういう作品も、いい意味で息抜きになっていいなあと。
自分でチョイスしてくと、どうしても重たい作品ばかりになってしまいますからねえ。

作風みたいの見て、おやっと思ったんですけど、作者は男性なんですね。
絵柄的にそうかなあと思いつつ、内容的にはどちらかっていうと女性向きの作品だなとも思ったので。
主人公がリヴァイっぽい(笑)からそう思ったってのが大きいんですけど、男性よりも女性ファンがつきそうなキャラですもんね。
そこはちょっと意外だなあと思いました。
アニメ見てる間は、ずっと作者女性だと思ってたんで。

最初はサッカー漫画かと思ったんですけど、どちらかというと学園ものですね。
所々サッカーの試合の描写はあったりするんですけど、ゲームの醍醐味よりはその周りにいるキャラにスポットを当てて描いていて、これもホラ、どちらかっていうと女性向けっぽいでしょ?
男でこういうの描けるんだなあって、今になって思ったりしますね。
ギャグ顔やデフォルメになったり、細かく笑いを取ろうとするってとこも、そんな感じがするわけで。

で話戻すと、サッカーよりも学園部分にスポット当てたのは、正解だったんじゃないかなーと。
これ、後で「賭ケグルイ」の時にも触れるつもりなんですけど、専門性を突き詰めた作品って、最初からばばーっと熱を持って読者に受け入れられるってパターン、稀なんですよね。
長い目で見たらそっちの、あるジャンルや専門知識の方に振った作品の方が名作になりやすいんですけど、今の時代、そっち捨ててでも食いつきが良い方を選んだ方が、結果正解ってことの方が多いわけで。
というのも昔みたいに、じっくり作家育てるみたいな余裕、出版社の方にないでしょう?
だとしたら、まず生き残る戦術を取るってのは今の時代、すごく大きいことだと思うんですよ。

内容的には先程も言った通り、いい息抜きになったって感じです。
シリアスとギャグのテンポがいいというか。
こうした息抜きにできる作品って、作るの大変だと思いますよ。
さっき言った専門性や知識に頼れない分、純粋に作家の漫画力だけで見せていかなくちゃいけないわけで。
ラノベとかにしてもそうですけど、あまり見てる側に負担をかけない、息抜きさせることができる作品って、ホントすごいと思いますよ。
僕なんか絶対できないですもん。
仕事でちょこちょこそういうのやらせて頂く機会ありましたけど、編集さんの腕が良かったんで作品になったって感じで、自分の力だけじゃ絶対無理だよなあって。
もちろんこの作者にしても編集さんの力があると思うんですけど、こうやってアニメ化までこぎつけるってのは、やっぱ作者に力がないとできないと思うんですよね。

こういう作品から何か学ぶのって、そういう裏の部分が多くなるんで難しいんですけど(というか消化してすぐに自分の作品に反映できない)、楽しめる作品ではありました。
そして楽しめるってのは、あらゆる作品において最も重要な部分ですよね、とあらためて。

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