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台本を書こう!の記事 (14)

クリスらびっと 2020/09/25 20:41

台本を書こう!便利だけど読むのはつらい「必殺おうむ返し」

必殺おうむ返しとは


「飲みに行こうよ。……イヤか?」

イヤじゃないよ、って……ほんとに? そっか、よかった」

こんな極端なのは普通ないですが、わかりやすく書いてみました。


このように、シチュエーションボイスなど一人読み台本の場合に
に主人公(リスナー)が言ったセリフを、キャラ(読み手)におうむ返しに繰り返させることで聞き手に伝える手法です

書き手からすると便利だからどんどんやりたくなります。

私も自分で書くとき、よくやります。


でもこれ
普通の会話ではまずやらない行為なので、読むさいに自然な感じを出すのが難しいです

流れやテンポも狂います


こっちもプロの声優じゃないんで、できればそういう無理難題はさけたい

しかしフリー台本の書き手も「こっちだってプロじゃねえわ」とばかりに全力でこの技を繰り出してきます


私からするとこの「必殺おうむ返し」が登場する頻度は
1000字に1~2回程度にしてあったら、もうそれだけで傑作に見えます

とにかく少なければ少ないほどありがたいので

「禁じ手」「最終手段」くらいの認識でちょうどいいかもしれないです



「○○って…」が頻出してしまう理由


作家さんが毎日のようにシチュボきいてるコアな人ならたぶん違和感が麻痺しています

または書き手が設定する、主人公の性格やイメージですね


声劇一人読みは、まず第一にキャラクターの個性や魅力をセリフで表現する場だから

主人公の魅力は表現されることもあるしされないこともある、二次的なものです

二次的どころか「多くの人が感情移入できるように主人公(リスナー)は無個性が良い」と主張する台本師さんもいるくらいなんですが、


でもとくに女の子は、ディズニーじゃないけど
盗賊の頭だったり王子様だったりする彼とも堂々と対等に渡り合うような
生き生きした気の強い女性主人公が好き

普通ではひるんでしまうような場面でも自分の主張を曲げず
彼もそれに対して「おまえは他の女と違うな」なんて感心してくれる…
そんなシーンが大好きです

だって心や中身に注目してほしいですもん

そして「この人はちゃんと中身をみてくれる人だ」と彼のへの好感度が急上昇する瞬間こそが、そういう「ヒロインが言った言葉に彼が反応する」シーンです


でも、元気よく会話するお喋りな主人公を表現するのは
2人読みの声劇じゃないと基本ムリ

初心者はまず「主人公(リスナー)は寡黙な人間である」という前提で出発したほうが無理がないです

私も初心者なので、そうやっています

無口で、たまーに何か言うだけの主人公(リスナー)と、相手の反応をチラ見しつつも会話をリードしていく語り手 というイメージです


修正方法

練習として「○○って…」を絶対使えない台本
「主人公(リスナー)は動物や人形など、口のきけない存在」とか
「人間だけど何かの理由で声を出せない状況にある」という設定の台本を読んだり書いたりする

または、一回おうむ返しの部分を全削除してみます

意外と意味が通じちゃいます


「飲みに行こうよ。……イヤか?」

イヤじゃないよ、って……ほんとに? そっか、よかった」

これだけで、主人公が肯定的な返事をしたことがわかります。


断られた場合

「飲みに行こうよ」

「明日課題の提出しなきゃいけないから今日は無理? そっか、また今度な」

書くのは楽だけど読むのがつらいです

       ↓

「飲みに行こうよ」

「・・・・・・・」

「そっか、残念。じゃあまた今度な。課題がんばれよ!」

書いててなんとなく物足りないかもしれないけど、自然な会話に近いので読むのは楽です

課題を理由に断られたことは、なんとなく伝わります



それにたぶん、物足りないくらいでいいんです

空白の部分は、読み手も自分で想像して口調や演技で補うべきだし

同時に聞き手も想像力を使ってたくさん補ってくれています

もしかすると音声作品は「台本・読む人・聴く人」の3人で作ってるようなもので

10人きいてくれたら10個の異なるイメージ世界がうまれていて

完成形なんて、どこにもないのかもしれません


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クリスらびっと 2020/07/25 20:00

台本を書こう!ライターもブロガーもリポート系YouTuberもぜんぶ創作家である

創作があまり好きじゃない

作り物には意義を見出せない、みたいな人もたまにいます


でもニュースやドキュメンタリーだって創作だよ

まずはどのトピックを取り上げるかの選択からはじまって

出来事の切り取り方や編集の仕方ひとつで、どうにでも印象操作ができます

数字だってときには嘘をつきます

いかにも事実であるかのようにできる、より危険な創作です



批評とか考察系のVTuberが書いていることや動画で発言していること

それもひとつの創作です

人間の頭で、完全な公平性や客観性なんて無理だからです


認知のゆがみはどんな人にもあって

ただそれが大きいか小さいかの違いしか、そこにはなく


見たくないから見ないようにしていること

気付かずにいること知らないこと

ガン見すると傷つくから薄目でしか見てないこと

そうあってほしいから、そうだと思い込んでる希望的観測

欲や思い込みが混ざって出てきた考えや結論


「こう思いたいからそういうことにしておく」みたいな幻想を

一切何も持っていない人はどこにもいなくて

もしある人間の中から、自分に都合のいい幻想みたいなものを完全に削除してしまったら

その人はたぶん気が狂うか、死にます


元気に生活できてるってことは、自分を守り甘やかしてくれるような嘘や幻想を

まだまだいっぱい手放さずに持ってるってことです


だから「自分はそんなものありませんー」って顔してるお兄さんお姉さんていうのも

とりあえず「そういうことにしておきたい人」なだけなので

そのまま続けるもよし

その先に狂気か死があるかもしれないくらいの覚悟でやれば、幻想も認識のゆがみも限りなくゼロに近づけることができるのかもしれない

でもそれに飽きたら

世の中や他人を観測するよりもっと恐ろしい課題「自分自身」がそこにあるから

たまには夢女子のように

自分のしょーもない願望や幻想こそを客観視して表現してみるのも素敵ですよ✨

そして旅立ちましょう創作の世界へ🌈




【台本シリーズ】

フリー台本とは何か
https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/285491

女性が男性向けのシチュエーション台本を書く意味
https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/330768

シチュエーション台本の大前提は「リスナー様を勝たせること」
https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/330812

読み手と書き手の距離
https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/285586

シナリオの書き方でおすすめの本
https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/293203



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クリスらびっと 2020/07/24 20:00

台本を書こう!「どうせ個性なんかいらないんでしょ」!?

シチュエーション台本や音声作品として求められているのは常に型通りのものであり

そこから外れたら見てもらえない評価されない

私の個性や人間性なんか、どうせ認めてもらえないんだ!

数字だけ見てたら、時にはそう思っちゃう

わかる



でも逆に言うと

外側さえカタチ通り型にはめておけば

中身はある程度好きなことを好きなように書いても、見てもらえるってことです!!



外側の型というのは

動画でいったら題名や、サムネ画像や、タグのことです



外側だけ型通りにして

見てもらえた結果、期待外れって思われる可能性もある

逆に「意外とこういうのもいいね」と思ってもらえる可能性もある

それこそが喜びなんです

自分が書いた台本の場合でもそうだし

お借りするのは「誰かの作品を発掘し自分のチャンネルで紹介する」ってことでもあるから

それができた時も同じくらい嬉しいです


外側だけ型にはめて中身は柔軟性をもたせるといっても、当然限界はある

そこで満足できなくなった時がアカウント移動 つまり転生の時

目先の人気や数字をあきらめて、より自由な表現を追求するときです

もはや芸術ですねそれは

目先の人気や数字に囚われることから1回脱却しないと絶対生み出せないものっていうのもあるんだよねきっと


そんなふうに外側の型さえ取り払って

新しいことや人と違うことをして

意外にも受け入れられちゃう可能性は、ゼロじゃないです

無理というのは思い込みで

思い込みがあると前例があっても見えなくなったりするから

けっきょくは「やってみないとわからない」

そして活動の場もひとつじゃない

世の中広いから、私もまだまだ知らないこと気付いてないこと、たくさんあると思う




【台本シリーズ】

フリー台本とは何か
https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/285491

女性が男性向けのシチュエーション台本を書く意味
https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/330768

シチュエーション台本の大前提は「リスナー様を勝たせること」
https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/330812

読み手と書き手の距離
https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/285586

シナリオの書き方でおすすめの本
https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/293203



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クリスらびっと 2020/06/12 20:00

台本を書こう!【同人シナリオライターは今もとめられてる】

いろいろ語ってますが

私台本書くの得意だからみんなにも教えてあげるねー!!

という意味で書いてるわけじゃなくて

はっきり言って台本探すのも書くのも超超めんどくさいから

有能な後輩を育成してあわよくば囲い込もうっていう遠大な計画をおもいついただけ



あと、書く人が増えればいいと思ってるのは基本読み側だけだからね

台本師さんはべつに人が増えることなんて望んでないし

書き方の秘訣なんてあまり教えてくれないかもね

しらたま。さんあたりが書いてくれたらよかったんだけど

あのひともライターさんだから

書き方教えてライバル増えてもしょうがないと思ったのか

むしろVさんとか読み手の育成しちゃってるみたいだし


誰も書く人を育てず朗読側だけがこれ以上増え続けたらどうなると思う?

もともと相対的に少なかった台本師様の需要は高騰
  ↓
まともな台本は有料でしか買えなくなり学生Vの財政はさらにひっ迫
  ↓
選択肢が限られクオリティの低い台本がでまわる
または同じ台本が大勢に使われ内容のかぶりが続出
  ↓
シチュボ全体の質が下がる
  ↓
リスナーさんも離れて衰退


だから読み手と書き手は、並行して増えるのが理想

読み手も新しい執筆者・台本師様をどんどん勧誘・発掘・応援していかないと数のバランスとれなくなるよー

困るのは特に女声だよー



ということで

もう一度言います!!!

あっまず大前提からね

出版されてる作品・ネットに公開されている作品はすべて著作権があるので勝手に朗読できません

フリー台本とか、朗読用テキストとか、作者の許可が下りてることが明記されていてはじめてお借りできます


あなたのオリジナル作品を、フリー台本や朗読用テキストとして公開すると

・より多くの人に見てもらえる

・あなたの存在を知ってもらえる

・誰かが勝手に音声化してくれるかも

・男性向けシチュボ台本や、女声読みに向いた作品は常に不足している

・ショート怪談なら怪談朗読Vたちが大喜び

さらにさらに

・同人シナリオライターとして有償依頼を受け付ける

・CVさんと一緒に音声作品を販売して売上をシェア


シチュエーション台本もそうだし、同人ゲームのシナリオとか

活躍の場はこれからも増えるし、近い将来お小遣いも稼げちゃうかも

はじめるなら今がチャンスだよ✨✨✨



【台本関連 過去記事一覧】

フリー台本とは何か
https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/285491

女性が男性向けのシチュエーション台本を書く意味
https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/330768

シチュエーション台本の大前提は「リスナー様を勝たせること」
https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/330812

読み手と書き手の距離
https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/285586

シナリオの書き方でおすすめの本
https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/293203


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クリスらびっと 2020/06/11 20:00

台本を書こう!【シチュエーション台本の基本の大前提のお約束!】

きのうは、理想の部分を書いてみた

https://ci-en.dlsite.com/creator/6404/article/330768

理想は理想でおいといてー

今日は、それ以前の基本 大前提の話です

もうわかってるひとはごめんね これから始めたい人のための記事だからね


シチュエーションボイスのフリー台本ていうのは恋愛ゲームのイベントの部分だけを抽出したようなもの


本来はゲームのプライズ

そのゲームをプレイする過程を省いて、イベントやエンディングだけ見せるようなもの、と私は理解してます


だからシチュエーションボイス台本を構成する基本は

リスナー様を勝たせることです!!

一見負けてるように見えても、人気のシチュボは必ず、何らかの意味では勝ちです


男女問わず人気あるらしいヤンデレ台本がその代表格です

ヤンデレが監禁したり薬盛ったり色々あたまおかしいことをするわけだけど

その裏には必ず「あなたを愛するあまりに狂ってしまった」という大前提がある

この前提がある限り、何をされようとリスナーさんの全面的な負けじゃない

さらに大魔王とかイケメンアイドルとか、何かとんでもないステータスがあったりする

そんな相手があなたへの愛ゆえにおかしくなる

それが見たいという人がいるんですね


身近にいる具体的な人物を思い浮かべてみる


世の中いろんな人がいるけど

女性が男性向け・女声用の台本を書くときは

まずは誰が喜んでくれるのか?

身近な男の人の顔を思い浮かべて考えてください

あなたのお兄さんですか? 弟くんですか?

ちょっと変わった性癖のオタクな男友達ですか?

いつも変なもんRTしてる相互フォロワーさん(たぶん男の子)ですか?

「あいつこういうの好きかなあ」と考えてみてください

それがアイディアの種です!!



リスナーさんが勝たない台本もそれはそれでアリ


私は他の人の台本を読んだり自分で書くときいつも

これは誰得なのかって考えてる

でも時には……けっきょく誰得なのか?よくわからないまま動画にしちゃう

誰がどう思おうと自分はその作品をおもしろいと思ったからだし

それで意外とたくさん再生されたりしたらまた考える

「誰得だったんだろう?」って


誰得かよくわからなくてもやれちゃう理由は簡単

私には失うものがないからです

すでにチャンネルから収益を得てたり、地位が確立されてるボイスさんほど

リスクをとって斬新なものや変則的な台本を採用するのは難しくなると思う


あとシチュエーション台本は「誰かが得する」が基本なのに基本を無視するってことは

それを補って余りあるほどの面白さや技術が必要だから単純に難しくもあります

だから上級者向けね

初心者は、まずはリスナー様を勝たせるという条件をしっかり満たしてください

私も初心者だから、初心者同士がんばりましょう

応援してるよー



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