whisp 2019/01/01 06:13

2019/01/01 ひめみや様お誕生日記念書き下ろしSS 「ひめみやさまのひみつ」 (進行豹

新年あけましておめでとうございます!
進行豹です!


と、いうわけで新年初書きは!

今日、1/1がお誕生日の「ものべの」ヒロイン!
ひめみや様(当代ひめみや)の、お誕生日記念ショートストーリーです!!


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2019年 ひめみや様(当代ひめみや)お誕生日記念ショートストーリー
『ひめみやさまのひみつ』

2019/01/01 進行豹



おっしょうっがつ~ おっしょうがつ~

えへへ~!!

とおたんとかあたんと、なつはおねーちゃんと、ありすちゃんと、
なおたけおじちゃんとなほこおばちゃん!

みぃんなえみと「あけましておめでとー」して。
そいでえみに、「はい、おとしだま」ってしてくれたのー!

えへへへへっ!
おぞうにもたべたし、おせちもたべたし、あとはうたれちゃんとはつもーでして……
あ! いいことかんがえた!!

えみ、もうほいくえんに かようおねーさんだから、うたれちゃんにおとしだまあげるの!

うたれちゃんにおとしだま――
うん! どんぐり!!!

「まだ、どんぐりおちてるとこあゆかなー」

はっぱほればあるかな?
ちょっと、もりのほー いってみよー!

「おー!!!」


;SE 足音

「ん? おんや、えみぼう」

「あ! ひめみやー! じゃなかった!
あのね? えとね? 『ひめみやさまー』」

「あははっ、ひめみやのままでもかまわんかったきに。
ま、えみもすおこぉしづつ娘らしうそだってきてるいうことやきね」

「えみ、さいしょからむすめー!
とおたんとかあたんのむすめだもん!」

「ははっ、そりゃあそうちや。
こら、えみに一本とられたちや」

「やったー! えみ、いっぽん――あ!
そじゃなかった!!」

「ん?」

「あのね? ひめみやさま。
『あけましておめでとございます。ことしもよろしくおえがいします』――えへ~っ!」

「おお! 立派な新年のご挨拶ちやねぇ。
うん――
『沢井えみ。新年あけましておめでとお。今年も、こちらこそよろしぅお願いいたします』」

「わ」

「んん? どげしよったと?
そげにぽかぁんとした顔」

「ひめみや! あ、じゃなかった。
ひめみやさま、きれー! かっこいい!!!」

「あはははっ! そりゃあそおちや、
ひめみやは最初から、きれいでかっこいいちや」

「あ! そだねー。ほんとだ。
えみ、ひめみやさまに、いっぽんとられたー!」

「ふふふっ。お祥月のお一日からえみとのんびり話できるとは、
こりゃあええ年になりそうちやね」

「ん? のんびり?? えみとひめみやさまいっつものんびりおはなししてゆよ?」

「今日は、祥月一日。元旦やきねぇ。
元旦のひめみやの忙しさと来たら――ああ、そうちやね。
はい、えみ――ほぉれ、お年玉」

「わ?! えみ、ひめみやさまに おとしだまもらった!
やったー! すごーい! ありがとー!!!」

「どういたしまして。
ぽち袋ん中は、ひめみや謹製の『ゆずはちみつ生姜飴』ちや。
ぜぇんぶ茂伸のもので手作りした飴やき。
舐めれば一年、風邪しらずやき」

「そうなの!? やったー! あいがと、ひめみやさまっ。
あ! そーだ!!!」

「んん? 今度はなんちや?
えみはまっこと、ひめみやよりも忙しいちやねぇ」

「あのね、しゅくだい!
ものべのほいくえんの、ひよせんせーからしゅくだいなの」

「ああ、竹やぶの保育園」

「うん! あのね? ひよせんせーね?
『みぢかなひとのおたんじょーびをしらべましょー』って、
ほいくえんの ふゆやすみの しゅくだいなの!」

「ほーん。……あやかしにお誕生日いう概念はまずないきに。
保育園のマニュアルかなんかを勉強したんかねぇ?
あるいは~……んふふ、誰ぞに入れ知恵されたとか?」

「んゆ???」

「ああ、なんでもないちや。
で? そんしゅくだいがどげしたとね」

「だから、ひめみやさまのおたんじょーび、えみにおしえて?」

「!!!!!」

「んゆ? どちたの? ひめみやさま」

「ああ――や。
えみにとって、ひめみやは
『みぢかなひと』なんねぇ――って、ちくと驚いただけちや」

「みぢかだよー! えみにおはようってこんばんわっていってくれるし。
あそびにいったらむぎちゃとおつまみくれるし。
えびすかたのきりかた おしえてくれるし。
えみとたたかってくれるし。
えみがいけないことしたら、おこるし。
ぞうりのはなおがきれちゃったら、なおしてくれるし。
あ、あとねっ」

「ん?」

「おとしだまもくれたし!
だから、みぢか!!」

「……そーちやね。
ほんなら、ひめみやはえみにお誕生日を教えてあげないけんねぇ」

「いけんいけん! おしえておしえて!!」

「ほんなら……
あんな? ひめみやのお誕生日は――
一月一日。
お正月とおんなじ日ぃちや」

「ふんふん、ひめみやさまのおたんじょうびは、
いちがつついたちで、おしょうがつとおんなじひ――
って、きょうだ!!!」

「そ。今日」

「わーい! すごーい!
ひめみやさま! おたんじょうびおめでとーーー!!」

「ん。えみ。ありがとお」

「あれれ? だけど、えみ――
ううん、とおたんもかあたんも、夏葉おねえちゃんも」

「ん?」

「きょねんもそのまえもおしょうがつ、しんねんのごあいさつで、
みんなでひめみやさまのとこいったけど――
『おたんじょうびおめでとー』
してなかったよ?」

「ああ……それは、ひめみやが誕生日のことを。
だれにも秘密にしてるからちや」

「んゆ? ひみつ? どーして!!?」

「ひめみやは、ちくと茂伸で敬われすぎる存在になってしまっとるきに。
ひめみやの誕生日が祥月一日やしれたら……
みんなその準備やなんやで、それぞれのお正月。
一年の始めの大切な日を、家族とのんびり、すごせんようになってしまうちやからねぇ」

「んゆゆゆ???」

「ああ――ちくとえみにはむつかしすぎるちや?」

「うん! えみにはむずかしー!!」

「そんなら」

「んゆ!? なになに? ナイショばなしー?」

「『ええ女には、秘密がつきものやきね。
  ひめみやのお誕生日は、ナイショのナイショのナイショちや』」

「わ! ひめみやさまかっこいいー!
 ええおんな!!!! わかった!
 えみ! ひめみやさまのおたんじょうび! ないしょにするー!」

「うんうん。えみはええこちや」

「うん! えへへっ! えみ、いいこー!!!
あ! そおだ!!」

「はいはい、こんどはなんね」

「これ、どんぐり! おたんじょうびのプレゼント!!!
うたれちゃんのおとしだまにしようとおもって、
まぁるくておっきくてきれいなの、みつけたんだよ!」

「ほ――こらぁ見事などんぐりやけど……」

「へーき! えみ、もっかいどんぐりさがすから。
だからね? それね? ひめみやさまに、ぷれぜんと!!」

「ぁぁ…………」

「んゆ? ひめみやさま、どーしたの???」

「ふふふっ、なぁんでもないちや。
ああ、えみ?」

「なぁに? ひめみやさま」

「お誕生日のお祝いと、素敵なプレゼントをありがとお。
ひめみや、とーってもうれしいちや!」

「えっへへ~」

ひめみやさま、きれい!!!
とーってもとってもうれしそお!!!

「どおいたしまして!!!」


;おしまい

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と、いうことで!
今年もどうぞ! よろしくおねがいたします!!!

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