ぶるがり屋 2024/01/21 22:14

光る君へ 3話 の感想

光る君へ 3話
「謎の男」の感想です。


見逃し配信 光る君へ NHKプラス

【キャスト】吉高由里子、柄本佑、黒木華、井浦新、吉田羊、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗、段田安則
【作】大石静(脚本家)
(C)NHK

光る君へ

 ドラマが面白くなってきたー!
権力!身分!血筋!上昇志向!
家に支配された父が、子を支配する中、
それなりの友情も楽しみもあるけれど、不自由に摩耗していくまひろと道長が惹かれて合っていくのをつい応援してしまいました。
ドラマチックー!

繋がる舞台

 朝廷での権力争い、その子弟たち若者貴族たちの雅で忙しい生活、美しい姫と女御たちの美しく恐ろしい空間、その中に可憐に咲く文学の集い、
道長とまひろ、恋。

 いくつもの舞台が次々に変わりながらも魅力的な人物とシーンなかりで見入りました。
前回に引き続き、真面目で有能で人の心にちょっと疎い藤原実資、気持ちの良いクズ男藤原公任、機転も笑顔も素敵な源倫子と、ドキドキ・ハラハラと笑顔が混じるシーンでした。

 特に空気の読めないまひろを受け入れて場を笑顔にさせる視線や笑顔、
倫子様素敵です。

汚れてしまった純粋

 空気を悪くしながらも受け入れられ、自分の知を好き勝手発散できたまひろ、良かったけど
「全部合ってます!」はダメだよ上から目線だよ!(笑

 笑顔で帰宅してからの、父の本当の目的。
父・藤原為時も過去は学術を政治の武器にするのは苦手だったし、今もまだ苦手な方ですが、今も言われて少し顔を歪めながらも、自ら学術と娘を権力争いの道具にしてしまったのですよね。

 まひろも、それが分かってしまう、利用してしまう年嵩になってしまった。
過去分からないと決めた父と、少しだけ同じになってしまった。
汚れた、汚してしまった。
あの楽しい(もうちっと周りも楽しくしよう)時間をまた得るためには。

今回の癒し

 道長といい、太郎といい、お姉ちゃんっ子な弟たちが可愛いかったー。
特にお姉ちゃんの、一世一代の恋かと一所懸命歩き回る姿、ええ子や……

 道兼もお姉ちゃん大好きっぽいけど、パパ大好き嫉妬強強だからなぁ。

お家のためだ、頑張ったな

 今までにない笑顔が、藤原道兼から見られた気がします。
やっぱりお父さんに認めて欲しかったんだね……

 父・藤原兼家は発想や策は見事な大物政治家なのですが、「権力」以外の人の心を感知しなさがあまりに杜撰で、この先道兼を苦しめるのがもう見えてしまいます。

 罪に報われるように、せめて少しだけ人として報われて欲しいのですが……
母は死に、姉や弟は自分から遠ざけて。
今回少し優しくした、毒を盛った女御とかにでも愛されて欲しいなぁ。

不勉強で困る!(私が

 ドラマはだんだん面白くなってきたのですが、人名も顔も覚えるのが苦手な私では、次々登場して覚えにくい名前と似たような細面と差が分からない装束ばかりで……
辛い!
せめて名前テロップが欲しい!
あと基本左大臣呼びで、土御門で源なのは……私にはちょっと難しい!

 道長や道兼が一人子供らしい苦しみを抱えていて見るのが辛く、子供たちにじいや的教育係、大貴族に参謀キャラが居ないのがちょっともにゃります。
ただまぁ、これ以上キャラを増やされたら覚える自信も有りません(笑
 こういう家内的役職や名前の記録までは流石に残ってないだろうしなぁ。

謎の男

 毎熊克哉さん演じる直秀。
こっちも古典的少女漫画に出てくる王子様キャラで笑ってしまいました。
美しく屈託のない笑顔の王子様!
謎の少年……青年!

あとは正統派王族の、本物の王子様くらいでしょうか。

 正体で思いつくのは藤原兼家か先代あたりに失脚させられた一族、かな?

まひろと道長と

 皆に愛されながらも、勉学も恋も身が入らず、父や姉の期待も応えられない。
家族への愛も学術文学への愛も何も果たせず、父のいう通りに汚い武器として患者をするしかない。
そんなしがらみとは隔絶した、ただ思い思われる関係。
2人の目と目が合った瞬間にストップモーションになるのも納得です(笑

 「乙丸って優しい」と甘えながら勝手するのも、他人の筆をがっつり見るのも、茶目っ気愛嬌が2人の可愛いところですよ。

 えっでもこの2人の間に直秀入ってくるの?

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