ぶるがり屋 2024/05/04 20:15

光る君へ 12話 の感想

光る君へ 12話
「思いの果て」の感想です。


見逃し配信 光る君へ NHKプラス

【キャスト】吉高由里子、柄本佑、黒木華、井浦新、吉田羊、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗、段田安則
【作】大石静(脚本家)
(C)NHK

光る君へ

 庚申待の夜に、罪を数えて
正解などない、恋だけではいられない、まひろと道長の選択。

縁談相手はロバート秋山(違

 まさかの藤原実資との縁談(笑
仲睦まじい北の方様、亡くなってしまいましたか。

 まひろからすると、父以上の学識、権勢に媚びずに権力地位を持ち続ける政治力、そして一番大事な財力!
確かに最高の縁談相手ですが……。

 まー実資にも嗜好というものがありますからね。
ちょっと水着ピンナップを見る中学生みたいでしたが(笑

道長の家族、味方

 藤原道綱は可愛いお兄ちゃんだなぁ。
そして妾の辛さ、妾の子の辛さをよく知っていて。

 道綱から見れば唯一自分を見てくれて兄弟として扱ってくれる大事な弟ですし、道長からも唯一の自分を権力政争に利用しない気安い義兄なのですよね。

 権力でしか計れない家の外、下級貴族、妾宅の視点を教えてくれる、大事な。

藤原道長の結婚は誰のもの?

 慇懃無礼〜〜!
藤原兼家の婚姻戦略。
言葉だけはへりくだりながら、有無を言わせないやり口の連続。
これは嫌らしい。
 引き入れるということは美味い汁も吸わせる気なのかなぁ。

 さらには詮子お姉様からも婚姻戦略の道具に(笑
こっちも天皇家の血筋を引く源明子様。
本気で道長の味方のつもりなのでしょうけど、無理矢理の代わりに姉弟の情を使ってる分
悪質だよおねーちゃん!

 いやこれ本当に道綱だけが癒しですよ(笑

麗しくしたたかな倫子様

 家の道具として扱われる貴族の女性性と、慇懃無礼で柔和に推し進められる藤原兼家の権勢。
その中で、源雅信家・倫子様だけがホームドラマと優しいお姫様で癒しだった……のにー!
いや奥様出た時の「なんだお前」と、倫子様の静かな肉食っぷりは萌えたけど(笑
雅信様の屈辱からの蝋梅が本当に可哀想で可愛くて……

あ、でも権力地獄の兼家宅から離れ、この源雅信宅に住むなら道長が救われそうな気も(笑

 秘めていた恋心も話すほどに心通じる子様とまひろ。
相変わらず媚びる言葉でなく、だからこそ正直に通じる言葉なのが、倫子様には嬉しいじゃないのかな。

 ああ、でも、だからこそ。

藤原兼家権勢の余波

 道長の恋文への真剣さが変な方向に!(笑
長子相続もまだ弱く、誰と結婚するか子が生まれるかで大きく政治力が変わるとなると、先読みも難しく、周りも振り回されますよねぇ。

 ただ視聴者からすると、
藤原道兼に着くのはどうかな!
権勢はともかく、配下に利益を配分する器を感じられません……
 藤原公任はこれで権力闘争脱落なのだろうか。

それは幸せな

 最期のなつめさんの表情は、本当に満ち足りた幸せな顔で。
ああ、救われたんだなぁ。
家族の絆、人の愛を信じて、その幸せにに包まれて終わりを迎えて。

 妻を無為に奪われた藤原為時は今度こそ看取り。
母を殺させてしまったまひろは、涙と笑顔の母と子の別れを知ったのだと思います。
女と妾の幸せな死も。

まひろと三郎の選択

 家のための結婚、愛のための妾。
子供では居られず、大人と言えるほどのものが無く。

 前回は別れてしまったまひろと道長も、時間をかけてゆっくりとお互いの感情と環境を考えて。
道長は妾になって欲しいとは言えず、それでも一緒に痛いと訴え。
まひろは2人一緒に生きられるなら、妾でも良いと今度こそ。

 そこで告げられる、倫子との結婚。
ああ、ああ、それだけは。
妾には、なれない。

 「私は私らしく、自分の生まれた意味を探してまいります。」
それは飲み込んだ言葉の代わりに出てしまった、半分本気で半分虚ろな言葉ではないか。

夜を3人で

 誰か、私の罪を数えてくれ、裁いて、罰してくれよ。
道長は自分を求めてくれた倫子を抱きしめ、まひろは酒を呷って泣いた。

 弟くんめー!
と思ったけど、一人胸に押し込めて泣くはずだったまひろが、3人で飲んで泣けたのは、少しだけ救いだったように思います。

 さわさんとも、より深い絆になるのではないかな。

ままならぬ

 男女の恋、ままならぬ結婚、道ならぬ恋。
はっきり言うと苦手なのですが、積み上げてきた様々な想いと、その想いに救われる、傷だらけの救いが、なんとも味わい深いですよ。
失ったものも、失いたくない大事なものも、有り過ぎますものね。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索