ぶるがり屋 2015/10/10 13:14

今週の へうげもの 感想 2015年 10月第1週

あらすじ

 ついに始まった大阪城攻防戦。
豊臣秀吉が築いた鉄壁の城に、熱意溢れる大阪方の諸将たちに、攻めあぐねる徳川方の諸将たち。
講和を目指す古田織部の伊賀焼きが大野兄弟に届くが…


へうげもの(20) (モーニング KC) [コミック]
山田 芳裕
講談社
2015-06-23

感想

 ついに大阪の陣、本格的に始まってしまいましたか…
真田幸村以外は小粒と言うか、前線に居るのは戦国時代を生き抜いた猛将名将はもう引退か死んでいるのですねぇ。
権謀術数が得意な古田織部と織田有楽斎が生き残り暗躍、いまだ戦場で指揮を取る徳川家康が天下を取ったのが分かります。
 若い武将からすれば、今回の前田利常なぞ、戦国時代を生き抜いた父、そして兄が立て続けで死に、家督継いですぐこの大戦な筈。
しかも大大名だからこそ次に滅ぼされかねないのですからね…
そりゃー大変だぁ。

 まさか戦車完成するとは(笑
そして考えてみれば動力人力だよなぁ(笑
段差を超えられないとはいえ、防衛戦、しかも門なら十分最高の兵器でしょう。
 ただやっぱり頼長は他人から貰ったもので浮ついてるだけで、それに比べて戦国時代を生き抜いた淀君のなんと堂々とした姿か。
この淀君なら、大砲に怖じ気づかないんじゃないかな。

 武士を減らし対抗勢力の力を削ぎたい徳川家康にとって、この消耗戦は願ったり叶ったり。
でもそこには大量の死者は映らず、本来の平和な時代という夢には遠い情景。
いまだその大願を胸にし、次の時代を担う秀忠とは、もう見ている世界が違うんだなぁ…

 前回完成した織部の究極の器、伊賀の水指の良さがちゃんと大野兄弟に通じてる!
織部の薫陶凄いな!
この良さ、面白さを初見で理解出来るってかなりのレベルですよ。
あの時代に理解するの、私では無理なんじゃないかなー(笑
 ただ、その織部の名器も薫陶も、有楽斎の調略も、何だか豊臣家滅亡に繋がっていくようで、重くて痛いなぁ…

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