ぶるがり屋 2015/11/22 22:59

今週の へうげもの 感想 2015年 11月第3週

あらすじ

 大阪城への隧道が届き、また一歩深まる戦況。
敵味方が惨たらしく死ぬ戦争を知る織田頼長。
己が目的と理想の為に、上田宗箇、古田織部、徳川家康は動く…。


へうげもの(21) (モーニング KC) コミック

山田 芳裕
講談社
2015-12-22

感想

 大阪の陣、冬の陣もそろそろ佳境でしょうか。
大阪方の綻びが強く見えたように感じます。
諸将に仲間意識も連帯感も無く、戦争への意識もバラバラ。
ヤクザ者同士の抗争の意識で仲間の死に苦しむ頼長と、信濃の長い闘争、徳川家との熾烈な合戦を繰り返してきた真田家との隔絶は大きいですよね…
そして講和派と徹底抗戦派との隔絶は更に拡がるばかりで、束ねる者は無し。

 徳川方もバラバラなのですが、徳川家康の指示が徹底しているのが大きな差なのでしょう。
そんな中でも講和を目指して動き回る古田織部と、講和も功名もならず、時代の表舞台から下りる上田宗箇。
宗箇も浅野幸長も、戦乱の時代の最後にギリギリの無理、保身をしなければいけない苦境。
難しいですよね…

 今回は功を成した真田幸村の顔が出なかった分、何とも暗い気持ちになる回でした。
織部の晴れ晴れしい活躍を期待!

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