ぶるがり屋 2019/07/05 01:52

からくりサーカス 33話の感想

からくりサーカス 33話の感想ですよー。


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植田 千尋
バップ
2019-08-21

からくりサーカス

 3つの戦い、まずは
仲町サーカス VS .レディ・スパイダー
おやっさんとノリヒロは、最終的にはサーカス団員として観客たちを守るため、そして目の前の「母ちゃん」を愚弄するような相手に怒っているからですが、元々はしろがねが大好きで、しろがねの、せめて一瞬の幸せの為に、命を懸けて戦っているのですよね。
レディもオートマタの中では特別残忍でも悪辣でもなく、終始言葉使いは丁寧で礼儀正しく、また本能のままに「芸を見定める」姿が悲しい程に滑稽で、見ていてなんとも辛くなる戦いでした。
せめて彼らの為の観客は、フーたちは見ていたのかなぁ。

 次の戦いはアルレッキーノ VS.ブリゲッラ
大好きなキャラ同士の戦いです。
戦士のプライドと「守る」ことを知る
アルレッキーノが最高に格好良いぜ!
 ただ、白金の最新技術で作った最強の「最後の4人」はやっぱり卑怯と思ってしまうほど強いのですよね…
格闘術が白金の与えたものでなく、与えられただけでは物足りなかったから身に付けた技術だったとは!
見返してみると、たしかに本読んだり実際に戦って身に付けてきたのですよね、ブリゲッラ。
アルレッキーノの奮闘は勝利には届きませんでしたが、ブリゲッラの最後の力、一番奥の心にまで届いた、激戦でした。

 最後はパンタローネ VS.ハーレクイン
おそらく最強のオートマータ・ハーレクイン。
「逆らえない存在が居る」以外、本当にハーレクインは創造主の白金に似ていますよ。
グロテスクなほどに…。
 終始おどけてわがままで子供で、人の心が分からなくて、フランシーヌにどうしようもないほど恋をして、笑っちゃうのに恐ろしくて悲しくて。
ポーズや動き、三宅健太氏の怪演と合わさって、見入りました。
イイ悪役だなぁ。

 哀れで愚かだったのは、誰だったのか。
古く、また片腕を失ったままのパンタローネ。
しかし、その最強ハーレクインに対して、後に残る傷と刻み、隠し続けてきた心をひん剥き踏みつぶす、最高にしてヒドい戦果でした。
一応あれでも、生まれたばかりの子供の純心な初恋なのに!(笑
 あの哄笑は、ハーレクインの横恋慕や観客が居ない世界での笑わせる芸への姿勢が滑稽だったのも、指摘してハーレクインの精神を揺るがすのが目的だったのも事実でしょう。
 ただ何より、フランシーヌ人形を喜ばそうとしても、フランシーヌ人形にも人間にも仲間のオートマータたちにも、そして自分自身さえ、心を理解しようとしたり、寄り添おうともしなかった過ちに気付き、愚かな自分をも嘲笑った。
滑稽で哀しくて辛くて悔しくて、でも気付けた自分とエレオノールの幸せが清々しくて。
そう思えました。

(以下ネタバレ注意!)



 今回の戦いを経て、ハーレクインはちょい悪化したぐらいだと思いますが、ブリゲッラの方は行動自体が大きく変わっちゃうのですよね。
 アルレッキーノとパンタローネ、両者ともこの後との戦いの勝因を作ったナイスアシストなのですが、己の心の脆さ弱さを自分でも認めずにはいられない形で死んでいくブリゲッラがちょっと可哀想に感じます。
他の3人と比べると、命令以外に不必要に傷つけたり殺したりはしてなかったので…
あ、象とか殺してた。

(ネタバレ終了)

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