ぶるがり屋 2019/11/23 04:50

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 37話の感想

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 37話 の感想ですよー。


ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 Vol.8 (29~32話/初回仕様版) [Blu-ray]
小野賢章
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2019-09-11

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風

 通常放送で最後の今回、効果音追加OP!
うんうん、やはり必須ですよね~♪

 娘・トリッシュを殺すことで過去に打ち勝ち矢を手に入れるボス・ディアボロ。
それを阻むのは-誰よりも義を信じ、親子の絆を愛した-ブチャラティ。
 死も、この世でもう動けない恐怖も超越して、穏やかで強い表情が、本当に格好良くて、美しくて。
 敵に、殺すと決めた元部下にやめろ自分が王者だと請い願う、そんなディアボロが滑稽で。
そして最後までブチャラティの生き方も、自分が見限られた理由も、理解できないのだなぁ… と物悲しく。

ああ! う・・・美しすぎます!
「黄金の精神」などと恥ずかしくなるような美し過ぎる表現も、ブチャラティの前では霞むようで。
 そう。
燻っていた、じわじわと堕ちていくばかりだったブチャラティを、ジョルノの野望が火をつけ、誰よりも美しく凄絶に生き切った。
彼の精神が黄金でないと、誰が言えよう。
 勝手な願いですが、もう少しだけでも個人的で人間臭い、好きな料理が食べたいとか、誰かにもう一度会いたいとか、家庭を得るような幸せを願って、少しの時間でもそんな幸せを得て欲しかったなぁ。

 トリッシュのスタンドダメージからの肉体ダメージが、トリッシュのスタンドダメージ&ミスタの肉体ダメージに分裂したのは分かるけど、それにしても
ミスタの扱い&丈夫さがヒドい(笑
「眠れる奴○」を見ていなくても、ミスタなら死なないとしか思えませんものね(笑
腹部貫通に近いダメージな筈なのに!

 シルバー・チャリオッツ・レクイエムの暴走、声優と魂の入れ替わりが終わり(笑
ママと赤ちゃん、飼い主と犬の絆も美しく。
ついに"矢"をつかんだジョルノとボス・ディアボロの、
最後の戦いが始まる-!

 普通なら、今までなら逃げるのが常套手・最善手だったのに。
恐怖と敗北感を嫌というほど味わい、取るに足らないと判断していた娘にも負けた今、"帝王"として君臨するため戦うと覚悟したディアボロが、作画も相まってなんと格好良いことか!

 対してジョルノ。このシーンだとジョルノの内面は描写されていないのですが、さっきまでのブチャラティとの最後の会話が、彼の心に強い力を与えていない筈もなく。
"矢"によってどんな力がどんな暴走があり得たとしても、誰よりいつより、確かな"真実"が強い"覚悟"が燃え滾っていたのだと思います。

 だからこそ。
輝き弾けるようなゴールド・エクスペリエンス・レクイエムへの進化は。
康一くんのエコーズが進化した時のように、いやそれ以上に、「圧倒的な強さ」「勝った!」と全ての描写が画面中から溢れてきて-
燃えるッ!

 原作掲載時から思っていましたが、本当にGERのスタンド能力は怖いぐらい無敵ですね…。
ディアボロだけの世界な筈の"飛ばされている時間"の中、当然のように感知し語る、近づくことさえ出来ないような威厳。
やられたディアボロの、飛ばした時間が巻き戻る描写は笑ってしまうのに怖いという、奇妙な感覚でした。

 今回は、物語大きく引っ張ってきたブチャラティの退場回でした。
本当に格好良く、美しかった…。
涙が出るほどに。
 苛烈なまでに正しく優しかった(暴力使う人間には怖かったですが)彼の生き様死に様は、若く賢く不遜な、一部超越者的だったジョルノに唯一の「尊敬する自分より上の人間」を刻み込んだように思えます。
他にも部下の扱い方や一般人との距離とか、彼の夢への道標であり、大人になる大きな道程だったように。
 正直ジョルノが上司だったらムカつきますよね(笑
でも、これからはもう違うのじゃないかな。

 次回、1時間・2話一挙放送でスペシャルで最終回!
これは「眠れる奴○」もやってくれますね。
やったー!

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