ぶるがり屋 2019/12/13 17:03

どろろ 22話の感想

どろろ 22話の感想ですよー。


TVアニメ「どろろ」Blu-ray BOX 下巻 [Blu-ray]
鈴木拡樹
バップ
2019-08-21

どろろ

あああ……
失ってしまった、殺してしまった、災いになってしまった…
どろろを失った百鬼丸は憎しみのまま力を振るい鬼神に近づき。
大きな傷を受け、戦う力も失ってしまった多宝丸たち3人は鬼神の力をそのまま身に受けて。
 その憎しみや罪を祓うどろろ、縫の方、寿海、仔馬たちが近づいているものの、これは…
うう、何人も死んでしまうのだろうなぁ。

 どろろを誘拐し陸奥たちを叱った忍びの者が、惨劇の中でたやすく死んで。
これはこの戦いと犠牲が、誰か個人の責任だけでなく、醍醐景光やその配下、侍たちという"為政者""多数のために少数の犠牲をよしとするもの"の、その行動と結果という意味なのか。

 そして、愛と夢と希望と、それらを失う苦しみから多宝丸たちが、この道を選んでしまったことも。
多宝丸と陸奥には結ばれて幸せに暮らして欲しかったのですが、もう…無理なんだろうなぁ。
辛い。

 迷って苦しんで間違って、それでもまだ正しいやり方もわからないけれど、縫の方がやっと自分の意思で、そして百鬼丸の元へと動いて。
今回で唯一の救いですよ。
大きな救いです。

たとえ百鬼丸に殺されるとしても、百鬼丸がただ生まれただけで愛されたことを伝えられることは。
 厳しいことも言ったどろろが簡単に母性に甘える様が、子の母への想いの強さを熱く感じさせたのも、きっと大きいのでしょう。

 焼き出され追い出されたものたち。
醍醐景光の苦しみも理解し、同時にその罪を受ける民という立場だとは。
今回だけでも景光の政治は良かったことの現れであり、重要な立ち位置だと感じます。
戦いの後の醍醐の国で、彼らがどう生きるのか…

 どろろが川に落ちるシーンと仔馬に顔を舐められまくるシーンがとても印象的でした。
どろろが思いっきり"生きてる"ってことなのかな。
うるさくて、目が離せなくて、大事にしたくなる。

 EDも全部何が描かれたのか分かってきましたね。
きっと百鬼丸には、世界がこんな美しく輝いて見えたのだろうなぁ…
 戦いが終わって、世界を愛し、少し大人になったどろろとの関係が見えるようで、でも、今回の流れが重くて。
ちょっと嬉しくて切ない気持ちです。
あと2話、どうなるんだ…!

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索