投稿記事

進行豹の記事 (698)

whisp 2022/09/04 22:18

【3分で読める】「すずしろの演技指導」【レイルロオドのお話】


(あらすじ)

マスターからの、思いもかけぬ演技指導の依頼。
ならばとすずしろはおもむろに、「先生役」を演じるのです。

(登場レイルロオド紹介)

「すずしろ」(万岡鉄道C12 67専用レイルロオド)

<出身> 旧帝鉄出身 製造は陽立製作所傘戸

<所属路線> 万岡鉄道 万岡線 (霜館駅~持木駅)

<能力・性格> ごくごく平凡なC12レイルロオドとして製造され、ごくごく平凡だが堅実な乗務を重ねていた。
九洲で4年ほど走った後、鎌石を経て蒼森に転属したが、ここで一大転機が訪れる。
THK(帝政放送協会)の朝の連続ドラマ小説の主役機に、すずしろのC12 67が抜擢され、
蒼森を北開道に見立てたドラマ、『すずしろ』の放送が開始されたのである。
主人公である機関士に忠実につかえる健気なレイルロオド『すずしろ』は当初、人間の女優が演じていたのだが、その女優の急病により、急遽本物のレイルロオド、すずしろ本人が代役を務めることになった。
女優の演技の鉄道監修を務めていたすずしろの様子をみていた監督が「演れる」と判断しての大抜擢に、すずしろの秘められていた才能が開花。見事に最終回までの代役を務めきる。
それにより、南のハチロク、東のラン、北のすずしろ――と評されるほどの大人気レイルロオドの座へとまつりあげられる。
本人はスター気質では全くないのだが、とにかく演技力が素晴らしいので、もとめられるまま、ドラマの中の『すずしろ』像をファンの前では演じつづけている。
本質的には水回りのお掃除が大好きなあまり、給水装置工事主任技術者ならびに下水道排水設備工事責任技術者を独学で取得してしまうような、ややマニアックを性格そしているのだが、同時に、見かけによらず恐ろしく肝が座っていて、逆境に強い。
ので、レイルロオドたちが集まるような場では(その人気もあいまって)リーダー役を期待されることも多く。そしてすずしろは、役ならばどんなものでも、見事に演じきってみせる。

【 シルバー会員 】プラン以上限定 支援額:500円

「すずしろの演技指導」(作:進行豹

このバックナンバーを購入すると、このプランの2022/09に投稿された限定特典を閲覧できます。 バックナンバーとは?

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

whisp 2022/09/03 20:42

【3分で読める】紅とれいなと合わせ味噌 【レイルロオドのお話】

(あらすじ)

二種類の石炭を同時に味わいたい――
ハチロクの望みを知った紅は、なにかの調理を始めます。


(登場レイルロオド紹介)


「紅」(旧南颯鉄道キハ100形キハ101専用レイルロオド)

<出身>  日ノ本 河崎車両製 (キハ07準同型車)

<所属路線> 肥颯みかん鉄道(八ツ城駅→千内駅)

<能力・性格> もともと優れた気動車であるキハ07形唯一の弱点、足回りの弱さを改造した南颯鉄道キハ100形は実に優れた気動車であり、そのトップナンバーレイルロオドである紅も、車両性能にふさわしい優れた性能と、燃え盛る火のようなプライドと自信を持っている。紅から見れば旧時代の遺物である蒸気機関車や蒸気動車、架線等の大型設備が必要な電車などは全て気動車より劣ったものと心底から思い込んでおり、『気動車こそが鉄路の女王』と心底から信じ込んでいる。そのため、極めつけの負けず嫌いで努力家。
愛社精神も極めて強く、自分の恥はみかん鉄道の恥だと考えている。
足回り補強の代償としてわずかに失われてしまった加速性能、最高速度をコンプレックスとしており、スピード勝負は徹底的に回避して、勝てる勝負だけを挑み続ける慎重さあわせもっている
口調、行動ともにボーイッシュ。というかやや乱暴。
そこが風貌とマッチして、地元の乗客からは大変な人気を博している。
ハチロクやランや汽子のような全国区の人気を誇るレイルロオドとなり、みかん鉄道の定期外旅客収入の増加につなげたいと熱心に望み、改善努力を頑張ってもいる。



「ハチロク」(旧帝鉄8620形御一夜鉄道8620専用レイルロオド)

<出身> 日ノ本(ひのもと/日本)帝鉄レイルロオド工機部 旺宮工場

<所属路線> 御一夜鉄道 大畑線(御一夜温泉駅~早戸駅)

<能力・性格>  旧帝鉄初の国産大量生産蒸気機関車のトップナンバーレイルロオドとして製造された、気品、能力ともに卓越していたレイルロオド。
反面、他者を無意識に見下すような一面や、挫折・失敗に対する脆さもあわせもってしまっていたのだが、運命のマスター、 右田双鉄との出会いによって、いわゆる「人間的な丸み」を帯びるように成長した。
さまざまな苦難を越えたいまのハチロクは、全国的な(一般の人たちからの)人気においてはランに一歩を譲るものの、レイルロオドや鉄道関係者たちからは、『レイルロオドの鑑』として一目も二目も置かれる存在になっている。
かといって増長することもなく、他のレイルロオドたちの良さを引き出し、お互いに刺激しあい成長しあうことができれば――との思いで、今回のレイルロオドサミットに臨んでいる。
流石に製造100年に近づき、性能面では後継機たちに見劣りするようになってきたが、性格――というか人格面では、ほぼ円熟に近い状態を迎えている。
指導者・司会進行役としては、まさに理想的な存在だが、所用あってその役をすずしろに委任することとなる。

【 シルバー会員 】プラン以上限定 支援額:500円

「紅とれいなと合わせ味噌」(作:進行豹

このバックナンバーを購入すると、このプランの2022/09に投稿された限定特典を閲覧できます。 バックナンバーとは?

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

whisp 2022/09/02 21:51

【3分で読める】 ハチロクと合わせ味噌 【レイルロオドのお話】



(あらすじ)

初めて目にする「合わせ味噌」
それはハチロクに、素晴らしいアイディアを与えるのです


(登場レイルロオド紹介)


「ハチロク」(旧帝鉄8620形御一夜鉄道8620専用レイルロオド)

<出身> 日ノ本(ひのもと/日本)帝鉄レイルロオド工機部 旺宮工場

<所属路線> 御一夜鉄道 大畑線(御一夜温泉駅~早戸駅)

<能力・性格>  旧帝鉄初の国産大量生産蒸気機関車のトップナンバーレイルロオドとして製造された、気品、能力ともに卓越していたレイルロオド。
反面、他者を無意識に見下すような一面や、挫折・失敗に対する脆さもあわせもってしまっていたのだが、運命のマスター、 右田双鉄との出会いによって、いわゆる「人間的な丸み」を帯びるように成長した。
さまざまな苦難を越えたいまのハチロクは、全国的な(一般の人たちからの)人気においてはランに一歩を譲るものの、レイルロオドや鉄道関係者たちからは、『レイルロオドの鑑』として一目も二目も置かれる存在になっている。
かといって増長することもなく、他のレイルロオドたちの良さを引き出し、お互いに刺激しあい成長しあうことができれば――との思いで、今回のレイルロオドサミットに臨んでいる。
流石に製造100年に近づき、性能面では後継機たちに見劣りするようになってきたが、性格――というか人格面では、ほぼ円熟に近い状態を迎えている。
指導者・司会進行役としては、まさに理想的な存在だが、所用あってその役をすずしろに委任することとなる。

【 シルバー会員 】プラン以上限定 支援額:500円

「ハチロクと合わせ味噌」(作:進行豹

このバックナンバーを購入すると、このプランの2022/09に投稿された限定特典を閲覧できます。 バックナンバーとは?

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

whisp 2022/09/01 20:11

【3分で読める】「夢を見ないしろがね」【レイルロオドのお話】



(あらすじ)

レイルロオド・サミットでの出会い。
そこでしろがねは、『夢を見るレイルロオド』がいることを知り、
自らとの違いに、小さな悩みを抱くのです。

(登場レイルロオド紹介)


「しろがね」(關門鉄道EF10 23専用レイルロオド)

<出身> 日ノ本(ひのもと/日本) 日ノ本車両製 
<所属路線> 旧帝鉄→關門鉄道

<能力・性格>  ごく平凡な量産機だったが、優秀な成績を評価され、開通したばかりの關門海峡トンネルの貨物輸送に抜擢されたエリート機の専用レイルロオド。
なのだが、寡黙で控えめ、自己主張に乏しい性格なため、一見でエリートとは見られない。
どちらかというとひとりでいることを好み、趣味も昼寝と一人で楽しむもの。
が、協調性がないわけではなく、コミュニケーションはそつなくこなす。また、後輩たちへの面倒見も非常によく、実にさりげなく気の効いたサポートをしてくれることもしばしば。
『全体の中で、自分がどう機能すれば一番効率よく組織が動くか』ということを探し求めることがロールアウト直後からの習慣になっていて、実際に高い精度で掴むことができる。
把握したなすべき役割がしろがねの得意とするものでなくとも、メンバー中で最適任であるのなら、淡々と取り組み、こなす。
こだわりを持たず黙々と最高効率をもとめ取り組む態度は、そうした思考パターン――
『自分の個性より、全体を優先』というところから来ている。が、それは逆側からみれば、自己主張が弱く、自分の長所を伸ばすことに不熱心で、決断や断言を避ける傾向にあるとも言い換えられる。
能力の高さやサポートの上手さが、リーダーシップにつながらないタイプ。

【 シルバー会員 】プラン以上限定 支援額:500円

「夢をみないしろがね」(作:進行豹

このバックナンバーを購入すると、このプランの2022/09に投稿された限定特典を閲覧できます。 バックナンバーとは?

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

whisp 2022/08/30 22:12

【3分で読める】「かかあとりいこと黒いアレ」【レイルロオドのお話】


(あらすじ)
電車庫に発生する黒いアレとの終わりなき戦いに疲れ果てたかかあは、
りいこの知恵を借りにきます。

(登場レイルロオド紹介)



「りいこ」(頭部鉄路5号機関車専用レイルロオド)

<出身> 詠国(イギリス)メイヤー・リーコック社製

<所属路線> 頭部鉄路 頭部三勢崎線 (開業時 喜多千住~茎。後に伊勢先まで延伸

<能力・性格> 虫愛ずるレイルロオド。のんびりやで気分やでわがまま、欲望に忠実で我慢が効かず、責任感に乏しい、甘やかされたこどもそのものの性格をしている。が、その行動は善意(周りの人を喜ばせたい、自分が楽しくなりたい)そのものでまったく邪気が無いゆえに、つねに周囲に愛され保護されてなんとか仕事をこなしてきた。
大廃線にともない会社精算の危機に瀕し、自分を愛し守ってくれていた関係者はレイルロオドが次々いなくなってしまったことにより、自分の幼さを自覚。
「今度はりいこがみんなに恩返しする番」と考え、懸命に成長しようとしている(が、本来の幼いわがままさはしばしばぼろりと表面に出てきてしまう。
特に珍しい昆虫を見つけたときなどはどうしてもダメで、他の全てを忘れて夢中になってしまう。


「かかあ」(常州電鉄デハ100形デハ101専用レイルロオド)

<出身>  日ノ本(ひのもと/日本) 河崎車両製

<所属路線> 常州電鉄 常州電鉄線 

<能力・性格> 常州名物かかあ天下の体現のような、頼れるおっかさん気質のレイルロオド。常州電鉄開業を彩った自社発注車両たちのトップナンバーレイルロオドということで、文字通り常習電鉄の全てを見聞きし、支え続けてきた。
電化路線の経営ノウハウをもっともよく知るレイルロオドにして、常習電鉄の実質的な経営責任者。同社代表取締役社長もかかあにとってはこどもみたいなもので、かかあの同意なしには決済権をふるうことができない。
大廃線の嵐を常州電鉄が乗り越え得たのはかかあのおかげといっても過言ではない。
良くいえば「積極的で、親切。優しい」。反面それは「甘やかしすぎ、過保護、おせっかい」という短所にもつながっている。

【 シルバー会員 】プラン以上限定 支援額:500円

「かかあとりいこと黒いアレ」(作:進行豹

このバックナンバーを購入すると、このプランの2022/08に投稿された限定特典を閲覧できます。 バックナンバーとは?

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

« 1 2 3 4 5 6 7

月別アーカイブ

記事を検索