時 自若 2022/11/01 06:55

今生のローダンセ 第4話「なかなかの強い淫を感じる」

(なかなかに強い陰を感じる)
「そっちはどうです?」
「ああ、わかったぞ」
男のいる部屋に入ると。
「うわ、これは結構すごいですね」
「家に入る前から、真言再生してたから良かったんだろうな」
そうでなければ入れませんでした。
「これは…本当に昔を思い出させるような」
「だろうな、俺も思ったのだから、お前ならばそう感じるだろう」
「…」
「大丈夫だ」
二人はこのようなことで困っている人を助けることにした。
「でもこのぐらいの結び付きならば、それこそ、真言を寝ている間にだけでも再生していれば、朝の光で溶けてしまうでしょう」
「だとは思うが、本当に呪いなどの類いというのはネバネバしてるもんだ」
感謝の言葉だけ受け取って、二人は車中へ。
「しかし…」
「どうした?」
「私がこの世界に来なければ、先程の方と同じようにただ苦しむしかなかったのだろうなと思いますと、複雑な気持ちになります」
「そこまで気を病むことではないとは思うがな」
ある程度の役職にいる人たちは、余裕があるのならば、無償で自分達の培ってきた技を奉仕することも求められているが、男は女と長らく別れていた後は、その隙間の時間を埋めるように、こうしたことに力を入れていた。彼女と再開したからといって、それらをすぐに減らすとまではいかなかったし。
「手伝いますよ」
それがとても嬉しかった。
(愛を感じる)
良い。
「後ですね、言いにくいのですが」
「どうした?」
「寝ている間におかしな夢を見たのですが、あれはあなたですか?」
「どういう夢を見たのだ」
「その、あの~」
「なかなかの強い淫を感じる、ははん!エッチな奴か」
冗談のように尋ねると。
「そういうのです…」
「まあ、年頃ならばしょうがないだろうな」
「そうなのですが、その…」
「まあ、それは俺のせいだ、寝ぼけながら触ったし、舌でほじくらせてもらった」
「バカ!」
「すまん、すまん、本能的なものだし、それでどういう内容か、詳しく聞かせてもらえないか」
最初は戸惑っていた彼女も、彼からどのようなことをしたのか、細かく言葉で説明された。
「ベロリと舐め挙げたところ、ぶるぶるっと体を震わせて、じわりと濡れてな、香ったのよ、それがな、さらに興奮を…」
「バカー!寝起きに疲れてるから、そういうのやめてくださいよ」
「わかった今度は起きているときにする」
「そういう問題では…」
「そうか?でもお前、固く俺が興奮した状態で、甘え交尾が最近のお気に入りだしな」
「そ、そんなことないもん」
「へぇ、そうなんだ、おおっとこんな話をしたら、なんかむず痒くなってきたな…この辺は食事ができるところがそうなくて、けども穴場でレジャーホテルがあるので」
「それ食事だけで済まないよね」
「そりゃあそうさ、まあ、その気にならないなら一緒に映画でも見ようか」
「まあ、そのぐらいなら…」
とかいっておいて、部屋に入ったら彼氏が離してくれないわ、指があちこち触り始めるわ。
「男が興奮して我を忘れだすぐらい、いきり立ったものじゃないとイケないというのは、もう体が人妻だな」
遠慮せずに貪れる肉の体は、どんどん食べ頃になる。
そんな彼女の体を誉めながらも、まだ物足りないと二回戦が始まった。

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