有坂総一郎 2024/03/15 18:00

00-10年代におけるオーストリアの蒸気機関車

うん、あいつら変態だ。

なんだって、1C2なんて普通見掛けない車軸配置使っているんだろうと思っていたが、2C1に乗り遅れた挙げ句、低エネルギー炭を活用するに当たって大きな火格子が必要だったことから、従輪を2軸にして十分な広さを確保したという事情であるらしい。

あぁ、確かにバイエルン領邦鉄道とかも低エネルギー炭で火格子を大きくしていたなんて記述をS2/6形で見掛けたけれども、南ドイツ地域はそういう事情から特徴があったんだな。

そんでもって、4シリンダーなんて変態な機構を採用して1800馬力なんて30年代とそれほど違わない数字を00-10年代に投入して最高速度100km/hで運行していたんだな。

同時期にプロイセンで量産されていたP8形(2C)やS10形(2C)が1200馬力付近で100-110km/hという数字を見るとどうなんだという気もするが、平坦線区のプロイセンと山岳線区のオーストリアでは馬力が必要だったのかも知れない。それにしても、そこまで必要なのか?確かにバイエルンのS3/6形(2C1)も1800馬力で150km/hだというからアレだが、でも150km/hという速度がある分そっちは理解出来る。

kkStB210及び310シリーズの前の急行用蒸機に2B1や2Cといった軸配置があるから2C1の日英独仏米の一般的な急行用蒸機の発展系譜が全くないわけじゃないんだよなと。

ますます謎が深まるばかり。あいつら何をしたかったんだろう。

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