【死神+天使 望】プロローグ 「真実の結末と序章」 【宣伝用小説】
目次
プロローグ(イマココ)
1話-1[Ci-en]
1話-2 [ci-en]
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何度も何度もガンガンという大きな音が響きわたった。
それは僕が不良二人に鉄パイプで殴られている音。
僕は何とか抵抗を試みた
「やめてっ!痛っ!」
こんなに大きな音がしても、大声を出しても誰も気づかない。
当たり前だ人目につかない路地裏なのだから。
だから助けなんかこないし彼らも手を緩めることはなかった。
それどころか彼らも焦っているようで、力はどんどん強くなっていった
その時に聞こえた彼らの会話
「おい、殺すのやばいって」
「だけど、こいつにアレ見られたんだぞ!生かして返すわけには」
どうやら、僕は見てはいけないものを見てしまったらしい。
このままでは…あの噂通り僕は死んでしまう…
いやだ…死にたくない…何とかして逃げないと殺される…!
でも強く頭を打ったせいか吐き気を伴うめまいで動ける状況じゃなく、
体全身も殴られたせいで少し動かすだけで痛みが走り自由がきかなくなって
もう声すらも出せず、次第に意識が薄れていった
それでも彼らはまだ僕を殴り続けた。
その時ふと眼の前にさっきまではいなかった白い服を着た女性の姿が見えた。
すぐ近く、手を伸ばせば届くくらいの距離。
でも…彼女は助けてくれるでもなく、ただ静かにこっちを見ているだけだった。
君は…誰?
まさか…あの…あの噂の…
「しに…が…み…?」