ビルドの組み方 実践編
前回の記事の続きです。
ビルドとはなんぞや? ということを話したので、今回からは実際のビルドを見ながら考え方、組み方をより詳しく説明していきます。
これがビルドの力
まずはこちらをご覧ください。
何がヤバいかって、これでも本気の攻撃ではないところです。
ビルドについて説明しようと考えて動画にしたわけではないため「まあこれくらいで倒せるっしょ」と手を抜いて行動しています。(敵のHP知っているからね)
どうやって組んだか
1:まずやりたいことを決める
1ターンKillがしたい。
デバッグを早く進めるためです。(身も蓋もない)
2:主軸となる装備・スキルを見つける
リューナのスキル「オークの怒り」を主軸に選びました。
ハーフエルフのアビリティ「オークの怒り」はTPを100消費して発動し、2ターンの間だけ味方の物理攻撃に反応して通常攻撃による追撃を行います。リューナの火力と条件のゆるさ、そして通常攻撃のカスタム性が強みです。彼女の控えめで礼儀正しい性格をよく表したスキルですね。
3:戦い方を決める
これを使用し、全員でトリガーを引く(物理攻撃を行う)。それだけです。
連携を発動させるために盾役(守ることに特化した役割)のクニュウでも殴っています。クニュウが与えるダメージは0でも続くリューナが1万近く与えてくれるわけですからね。
4:強みと弱点を見極める
強みは何と言っても瞬間火力の高さです。回復する間を与えず一気にひき潰すので守りの硬いボスでも瞬殺できます。
しかしこのままでは弱点だらけです。
継戦能力なし、紙装甲、状態異常耐性なし、行動速度遅い、物理カットされると厳しい、反撃も無理、カウンターは一番無理。
はい。
動画ではめちゃくちゃ強く見えるものの、リューナが先に行動不能系の状態異常喰らっただけで終わっちゃいます。
5:強みを伸ばすか弱点を補うか
強みである瞬間火力は十分にあるので、弱点を補う方針にしました。そこで、あえて攻撃的なビルドでないクニュウを投入したのです。
クニュウはもともと物理防御が高いため物理攻撃は問題なし。動画では事前に「レジスト」(1ターンのみ魔法ダメージを極めて少なくする)と「絆の盾」(味方へのダメージを身代わり)を使っています。これで全ての攻撃を肩代わりし、1ターンだけ猶予を生みます。その1ターンで倒しきればいい、という考え方です。
ちなみに拘束されると身代わりできなくなるので「拘束されるな! されるな!」とリアルで祈っています。最初の「ツタ」でクニュウが拘束されていたら全滅していましたね。(冷静な分析)
番外:サブプランを立てる
「オークの怒り」によるメインプランが通じなかった際の戦法も備えています。
クニュウは毒・スタンを付与する通常攻撃、マモとリューナはノックバック・スタンを付与する通常攻撃で、シロは炎上を付与します。1ターンKillに失敗したとしても、連携追撃さえしていれば状態異常のいずれかは付与されているでしょう。
つまりサブプランに通常攻撃特化型パーティービルドを持っているわけです。
なんだか難しそう
実は誰もがビルドを考えながらゲームしているのです。
魔法使いに棍棒もたせて魔王に殴りかかるなんてほとんどの人がしません。魔法使いなら魔法を使う。なら魔法が強くなる装備にしよう。こう考えた瞬間にビルドの第一歩を踏み出しています。
敵を倒すために強い魔法で攻撃する。これをひとつひとつ分けて考えていくのがビルドです。どの魔法を使うか、その魔法をどれだけ強くするか、魔法が効かなかったらどうするか。誰も自然とやっていることを強化する手法なんですね。
既に出来ていることを意識するだけなので、想像しているよりずっと簡単です。
このビルドが最強なの?
真似すんなよ。詰むぞ。
上に書いた通り弱点がめちゃくちゃ多いです。先手とられてリューナが突っつかれるだけでプランが崩れます。状態異常魔法なんてされたら半壊確定です。連続攻撃しているうち一度でもカウンターされたら終わりです。
でも決まると気持ちいい!
そういうことです。
言ってしまえばね、好きにしなよってことなんですよ。投げやりじゃなくてコレが一番大事。
好きなキャラとか好きなアニメーションのスキルとか好きな名前の武器とかね、そういうの使って戦えばいいのさ。それを実戦レベルにするのがビルドという考え方なのです。
つづく
次回は個人ビルドについて話します。
お楽しみに!