ぶるがり屋 2016/07/25 02:25

先週の へうげもの 感想 2016年 7月第3週

あらすじ

 大坂夏の陣は近く、近畿に入る徳川家康。
再びの、そして戦国最後の大戦を前に、血と刃が交錯する…


へうげもの(22) (モーニング KC)

山田芳裕
講談社
2016-06-23

感想

 徳川家康を止めるには、一に徳川秀忠、二にねね様。
しかし、家康が狙ったかどうかは分からないものの、秀忠はもう止められなくなってしまいましたね。
関ヶ原への遅参は今も重いのだなぁ。
良くも悪くも主戦派の真田幸村のせいですね(笑
秀忠も真田家には因縁深く感じているのでしょうか。

 もう一つのつて、ねね様を通して最後の和平の会談を請う古田織部。
ここで徳川家康の内心が描かれませんでしたが、石のようにこり固溜まった心も、少しだけ動いたのかな。
しかしその、織部最後の決死の策も、どうなってしまうのか私達は知っているのです…。

 勉強不足でしたが、この頃も島津家と宮中は深く関係していたのですね。
幕末だけなイメージでしたよ。
冬の陣の時も戦後にもわざわざ近衛関白の墓に参っていましたし、義理堅く筋を通す家柄なのですね。
あと表情が全く出ない一族ですね(笑

 織部の思惑を潰す、重嗣の暗殺作戦。
鈴木左馬介死んだー!?

 驚き。
そして、これは何を意味するのかなぁ。
左馬之介を引き入れたのは織部で、今回の仇の元は重嗣の荒々しさ。
世の中謎考えない傾奇者の思想は豊臣の世の名残りですが、大量に生み出し追い詰めたのは徳川家康の政治。
ただどれにしても、「数寄」とは全く関係のない流れなのですよね。

 この事件とその原因が、物語にどんな意味を持つのか。
じっくり見させていただきましょう。

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