ぶるがり屋 2020/07/22 03:02

フルーツバスケット 2期11話の感想

フルーツバスケット 2nd season 11話(計36話)
「私だけのものだよ」 の感想です。


フルーツバスケット 2nd season Vol.2 BD Blu-ray
井端義秀 (監督), 石見舞菜香 (出演), 島崎信長 (出演), 内田雄馬 (出演)
エイベックス・ピクチャーズ
2020/07/31

フルーツバスケット

 別荘が終わって。
透くんの呪いへの挑戦が始まり-
一番大好きなエピソード、楽羅の恋の物語。

 一人、藉真師匠と会う透くんの目的は。
ああ、言葉にした。
否定するのも自分の考えを言うのも苦手な透くんが、
泣くでなく、心の中だけでなく、はっきりと目を据えて。
「呪いを解きたい」と。

 草摩の絆、血の絆こそが、呪い。
藉真師匠が透くんの献身を止めたいのは、どっちかな。
単に、あきとや草摩の家を敵にする危険なことは自分が引き受けるつもりなのか。
それとも、透くんが真の姿の夾を抱きしめた理由を「優しい人だから」と思っているのかな…
師匠も恋愛感情とか不得手そうですし(笑

 ただ、透が笑っていることが、夾自身が幸せになるために一番必要な原動力、呪いから抜け出そう、幸せになろうという強い願いだと考えているのは間違いないと思います。
その考えが、正しいとも。

 依鈴、綺麗!
一番美しいと思っているキャラなので、綺麗に描かれていて嬉しいですよー!
依鈴の目的がハッキリと描かれたのは今回が初でしたっけ?

 楽羅の告白、夾の答え。
楽羅だけが分かった、夾と透くんの本当の心。
自分の恋の歪さ。
だから言わなきゃいけなかった、言いたくなかった言葉、終わらせたくなかった関係。
 夾は本当に甘くて、優しくて、こんな本当に大事な時だけ、男らしいなぁ。
夾の「相手に愛まで求めない」癖は悲しいけれど、だからこそ楽羅が報われて、諦められる答えを告げられたのだと思います。

 楽羅の懺悔は事実だけど本当じゃなくて、最後の「大好き」は嘘で始まったけど本当なのですよね。
我が儘で身勝手で、お仕着せで嘘まみれで、しっちゃかめっちゃかな、でも、本当の恋。
その終わり。

 夾に恋する、2人の少女の始まりと終わり。
師匠に夾の成長を話す透くんは、夾の胸で泣く楽羅は、可憐で可愛くて、愛しくて。

 恋って、自分でもどうしようもなく我が儘で、押し付けで、幸せで辛くて切なくて、時には何よりも大事なもので。
そんな純粋な想いの詰まったこの恋の終わりは、原作から大好きで、ずっと心に残っていました。
アニメになってより鮮烈に、染み入るようで。
良かった…
スタッフ、釘宮理恵さん、
素敵な話をありがとうございました…!



(以下ネタバレ注意!)



 夾も楽羅も、透くんに出会って救われて。
夾と透くんが結ばれるのが一番だとは分かってますしそう思いますが、
夾が透くんとは出会わず、師匠のおかげで普通の一生を過ごせたなら。
いつか歳をとり、自分の罪も他人の罪も許せるようになれたなら。
楽羅は愛のまま自分の罪も夾の罪の意識もブチ壊して、夾と楽羅が結ばれる未来もあったと思うのです。
 そんな日は来なかったけれど、楽羅の恋は、決して間違いでも嘘でも、叶わないものでも無かったと。

(ネタバレ終了)

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