ぶるがり屋 2020/09/06 02:03

フルーツバスケット 2期21話の感想

フルーツバスケット 2nd season 21話(計46話)
「あったんだ。確かに」 の感想です。


フルーツバスケット 2nd season Vol.3 BD Blu-ray
井端義秀 (監督), 石見舞菜香 (出演), 島崎信長 (出演), 内田雄馬 (出演)
エイベックス・ピクチャーズ
2020/9/25

フルーツバスケット

 由希可愛いよ由希!
悲痛だったり切なかったり胸いっぱいにされましたが、幼い頃の由希、
本当に可愛いよ…!!

 由希の告白。
原作だと時系列はあんまり明示されないので、ありがたい。
あきとが壊れた時期とか、楽羅はずっと夾にアタックしてたんだとか(笑
できれば潑春との和解と紫暮の家に行くくだりも入れて欲しかった!

 「お母さん」は由希が透くんを諦めるために選んだ言葉なように思います。
一人の女性として見るより、母を求め神聖視していて、
そんな心の内を、透くんに助けを求めた依鈴の姿から、痛いほどに自覚して。
それは確かに事実だけど。
夾が透くんと恋し合っていなかったら、相手が夾じゃなかったら奪うぐらいの気持ちだったと。
由希と透2人だけだったら、足りないものも未熟なものも全部埋めて、結ばれたいと思っていると。
悩んでも、自分が嫌になったとしても、やっぱり、どうしても、恋に落ちたと。
そう思うのです。

 『フルーツバスケット』は、透が草摩の呪いを解き。
由希が恋をして、失恋して、男になる物語だと私は思っています。
一つの恋を終えた由希が、これから選び進む道が、楽しみでなりません。



(以下ネタバレ注意!)



 由希が初めてあきとと出会った時の、「会いたかった」「抱き締めたい」はまさに十二支が神に対する感情だと思うのですが、反対の嫌う感情は、誰のものなのか。
先代の当主の時点で、個人と神様という役、草摩の家との関係が歪んでいたのは描写されていましたが、すでに十二支と神様である個々人の関係も、歪みが堆積していたのかな…
 確かにそう考えれば、紅野が解けた理由が分かる気がします。
誰よりも呪いに従順そうな彼なのに何故、と思うので。
 (たしか)次に解ける燈路だと思いましたが、彼も十二支の絆を大事に、またあれほどの事件の中でも、あきとを憎んでいる感じが薄いのです。
神様だからというよりは、燈路は本質的には優しい子だからなー。
 もう解けるから、最後の宴だから、だったのかな。

 色々と整理されて時期列や物事の流れが分かり易くなりましたね。
真鍋の存在について。
今までより深く考えられました。
由希が一人の男/大人になる時に大事な、「絆の呪いに囚われた過去を持つ」「同じぐらい未熟な男の子」だけでなく。
「透ですら加害者になる」→「誰もが加害者で被害者」「その事実は受け入れて、そこからが大事なんだ」という『フルーツバスケット』のテーマの一つにとって、大事なキャラなんだなーと。

(ネタバレ終了)

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