鎌倉殿の13人 4話 の感想
見逃し・同時配信 - 鎌倉殿の13人 - NHK
【作】三谷幸喜
【音楽】エバン・コール
【出演】小栗旬、新垣結衣、菅田将暉、小池栄子、片岡愛之助/坂東彌十郎、宮沢りえ、大泉洋、西田敏行 ほか
(C)NHK
鎌倉殿の13人
京は遠く、法は無く。
勘違いが元でも、立つしかないですよね〜。
そうと決まれば勝たねばならぬ、勝つ為には算段整えてみせよう!
頼朝に凄む義時、これは執権ですわ。
歴戦の武者たちを一人一人見事に懐柔する頼朝、これは征夷大将軍ですわ。
いや〜格好良い!
北条の男どもは茶目っ気たっぷり、可愛くて強い、野蛮な男の子たちみたいですね。
見てて楽しい、命がけのコント。
女性陣は …ちょっと怖いよ!(笑
りくと政子が仲良くなってるけど、間に立ちたくはないなぁ。
いやぁ、弱い女が一人も出てきませんね。
ギラギラと生命力に溢れる、芯の強い女性ばかり。
西田敏行さんの後白河法皇がまた胡散臭くて厄介な(笑
夢枕のイメージがかなり変わりましたよ!
北条家の中では軟弱に感じる頼朝ですが、こんなの毎晩夢枕に立たれてノイローゼにはならな胃だけでも強くて偉いですよ(笑
兵は集まり、いつ立つか、どこで戦うか。
この情報戦・神経戦、ゾクゾクしました。
様々な武者が現れる中、決め手は男たちだけで無く。
矢のゆくえ。
佐々木経高の放った、源平合戦の火蓋を落とした最初の矢であり、八重殿が放った、挙兵の最後の決め手となった矢文でもあって。
佐々木経高の矢は闇夜を貫いて消え、新しい時代を切り裂く閃光のようにも、暗中を突き進むひとかたまりの勇気と無謀のようでもあり。
八重殿の矢は、幾重にも想いが折り重なったように迷いながらも、空を駆ける軌道は高潔さを感じる美しいものでした。
頼朝、政子、伊東のじ様、江馬次郎、義時、八重の想い、心。
嫉妬、愛、忠、孝、信、悌、悌、義、公。
父のため子のため、愛する人の、国の民のために、
誰もが大事なもののために、裏切って、想いを尽くして。
八重殿の矢は決して世に残るものではなかったけれど、多くの想いがこびりついた、臆病な頼朝が戦う理由とするに値する、時代を変えた一矢でした。
八重さんを信じ、欺かれ、別れ、自分の戦う理由を語る義時。
ああ、きっと初めて八重さんは義時を見たよ。
人として、男として、武士として。
恋は実らなかったけど、想いは叶わなかったけど、誠は通じたよ。
そして、それでも言えなかった、伝えられなかった千鶴丸の死。
その不器用な優しさも、きっと通じるよ。
八重殿が矢を放った最後の理由は、義時の「民のため」だった。
がんじがらめになった想いを晴らす、自分の今までの過ちを晴らす、そんな軌跡。
八重殿が少しでも救われてくれたら、いいな。
あと江馬次郎にも …報われて欲しい!
北条宗時と伊東祐清、あっけらかんとした別れが格好良い。
縁深く想いは近くても、戦いはそういうもの。
坂東武者〜!
「土地は安堵してもらえるのか」とか三浦義村の動きなどこの時代の武士というものをギラギラと輝く人間たちとして、魅せてくれるなぁ。
熱くたぎる彼らの上に立つものとして、貴き者として輝き、導く頼朝がまた覇者らしく。
勝つか負けるか、不安で分からないままでも堂々と進む、あまりに少ない軍。
これも「命がけで信じる嘘」なのかな。
2つの矢が空を駆け、ついに、ついに始まった
頼朝挙兵、源平合戦。
うおお、盛っり上がっる〜!