ぶるがり屋 2022/02/20 23:54

鎌倉殿の13人 6話 の感想

鎌倉殿の13人 6話
「悪い知らせ」の感想です。


見逃し・同時配信 - 鎌倉殿の13人 - NHK

【作】三谷幸喜
【音楽】エバン・コール
【出演】小栗旬、新垣結衣、菅田将暉、小池栄子、片岡愛之助/坂東彌十郎、宮沢りえ、大泉洋、西田敏行 ほか
(C)NHK

鎌倉殿の13人

 冒頭は梶原景時の源頼朝見逃し。
有名な史実とのことで、不勉強で初めて知りました、
私が知って要るのは義経周りぐらいかなー。
 「夢枕」と同じく、「天が選んだ」ことは、現代の印象よりも大きな意味を持つのでしょう。

 悪い知らせ
北条家は嫡男・宗時の死を。
八重は千鶴丸の死を、知ってしまったのですね。
家族、命、大事なものをたやすく壊していく時代。
私たち視聴者は知っているからこそ、彼らが知ってしまう時が怖くて、胸が掴まれたような45分でした。

 「夢枕ぁあ?」
政子さん!密告されたら死にかねない状況ですよ!(笑
頼朝を苦しめる後白河法皇を何度も見て流ので、夢枕をまやかしと笑えなくなってるのが上手いなぁ(笑
あれは気のせいでもノイローゼになりますよー。
 人を導く大物の姿を見せてきた政子ですが、弱点があるとすると、この無用な負けず嫌いでしょうね。
癇癪を見せるのは家族くらいでしょうけど(笑

 「そういうことですねぇ。」
阿吽の呼吸で読み合いフォローし合う北条の女性たち。
意地はってると気づくりく、振り回される実衣ちゃんが可愛い。
どんどん仲良く、本当の家族になってきてるなぁ。
微笑ましいですよ。
 実衣ちゃんは空気読まない、けど真実をつく人なのかな。

 そんな北条家の、滅びそうな中でも和気藹々な仲、そして子らを、大姫たちを見る八重さん。
ああ、ああ… その先は。
 時政・義時親子が宗時の死を知る時も怖かったのに、八重が千鶴丸の死を知ってしまうのですか。
墓に近づけない、目をグルグル動かしながら、墓の立派さだけを認める、触れず、ついに触れてしまい、泣き崩れる。
緑の野原に独つ建つ可愛い墓に、うずくまる赤、祈りを捧げる黒。
悲しく、美しく。

 伊東祐親が住職に語ったのは、住職が八重に語ったのは、どこまで真実なのかな。
伊東祐親の愛と怒り、優しさと苛烈さ。
八重はどこまで気づいてのかな、気づいてしまったのかな。


 敗北から、逃避行。
無茶な旅に引き摺り回される大泉洋さんを見るとなんだか安心しますね(笑
ああ、いつもの大泉さんだ〜。
 それでも走り回り、ついに夢枕な後白河法皇を(ギリギリ)投げ捨て、東京湾横断までするとは、
やっぱり大泉洋凄いな!(違

 北条時政お父ちゃんはまた違うベクトルで凄いなぁ(笑
ヨレヨレでもことも無げに刺し斬り投げ、殺す!
裏切るし諦めるしひれ伏す!

 手の平返しっぷりというか、おべっかの見事さに笑ってしまいました。
そりゃ義時もチベスナ顔するよ!
他の方の感想で見て期待していましたが、思ったより一瞬で、思ったより納得・同感な冷えた目でした(笑
ナイスチベスナ!

 ああ、首取ってましたか… そりゃそうか。
今まで物語を、北条家を引っ張ってきた、北条宗時、その死。
宗時は時政パパにとって、「困り者だけど先を任せたい嫡男」だったのだなぁ。
宗時の志全ては分からなくても、その輝きを信じられるほどの。
そして義時は、その輝きを引き継げる男だとも。
坂東武者の世を作る、その頭になる!
誇りと、野望。

 失って、痛みを超えて、想いと願いを背負って。
三浦義村と北条義時だけは、ずっと分かっているのですね。
戦う理由は、坂東武者の誇り。
勝つ理由に、源頼朝という大将が要ると。

 そしてもちろん、源頼朝本人も知っていて。
源頼朝と北条義時。
義理の家族だからでなく、君臣だからでなく、一人と一人の人間として、初めて目が会い、言葉を交わしたように見えました。

 そして彼らを中心に集う武者たち。
起った、戦った、負けた、そしてまた集って起つ。
ここが、これからが、鎌倉殿が始まるのでしょう。
そう、感じました。


 今回でやっと三浦義村が分かってきた感じです。
坂東武者の残りも正々堂々の誇りも義時との友情も確かに有るのですね。
ただ一族・家族が何より一番大事で、他と比べるまでもないだけで(笑
 他の誇りだなんだの坂東武者たちの無鉄砲さを下に見てるけど、多分、時政パパみたいな表裏比興の者にはなれないんじゃないかな(笑

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