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2016年 12月の記事 (15)

尾上屋台 2016/12/31 01:57

2016年を振り返って

夏から、長いこと構想をあたためていた「プリンセスブライト・ウォーロード」を書き始めた。
今年何かあったとしたら、このくらいだろうか。

今年は今までとはまた違った意味で、苦しい一年だった。
それについて、ここで愚痴るのはやめよう。
もっとも、ここで書いたところで誰が見ているのだというのがまずあるわけだが、いずれ、誰かが見るかもしれないのだと思うと、自然と自制の気持ちも働く。

CG集はひとつ、一応ふたつ出す予定だったのだが、一つに終わってしまった。
これだけ時間と戦っているのに、難しい時は、やっぱり難しい。
ただ、こちらはもうシナリオや描く為の資料集め等も終わっており、年明けにも作業再開の運びとなる見込み。

不思議と、本を多く読む年になった。
歴史関係のものはもちろん、小説も多く読んだ。
随分久しぶりに、寝る前の一時間を読書に当てる習慣ができたのだ。

今年は、よく体調を崩した。
余程のことでもなければそういうことは表に出さないのだが、不覚にも何度か、ツイッターなんかでは呟いてしまったような気がする。
まあそのくらいしんどかったということで、どうかご容赦願いたいって感じだ。
体調を整える意味でも、来年は積極的に運動をしていきたいと思う。

視界が、開けてくるような年でもあった。
あまり迷ったり、惑ったりすることから、いくらか解放されたような気がする。
これだ、というのを見つけたのは二、三年前だが、頭の中にあったものが、ようやく身につき始めたのが今年辺りから、ということかもしれない。
つらい思いもたくさんした。
そしてそういうことがなければ行動に移せるほどに身にはつかないのだと、あらためて思う。

いつか、まだ見ぬ誰かにきっと届く。
そう思いつつ、ただただ、作り続けていこうと思う。
そんな思いを強くした、一年だった。

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尾上屋台 2016/12/30 01:33

「響け!ユーフォニアム2」

・アニメ公式


ユーフォ二期目すね。
前作はまずまずいい感じで、続きやったら見たいくらいだったんですけど、この二期目はよかったっすねー。

割合生々しい部分描いてるんでこの作品好きだったんですが、一期目の時は、黄前ちゃんの性格がイマイチで、自分の中ではちょっと足引っ張ってるって部分はあったんですよね。
でもこれもこの作品の味か、と思ってその辺は肯定的に捉えてたりもして。

けどこの二期目、ちょっと黄前ちゃん覚醒しましたね!(笑)
なので特に後半部分は面白かったです。
あすか先輩にガツンと言われたとこは、物語全体でも特に、キーになったなあと。
確か「気になって近づくクセに、安全な場所から見守る。そんな人間に相手が本気見せてると思う?」って問いは、あすかよくぞ言ってくれたって感じだったんですけど、その後の黄前ちゃんのリアクションがね。
もうクシャクシャというか、酒もないのにべろんべろんになってるんですけど(笑)、ああ来られちゃあすか先輩も折れるしかありませんよね。
この辺り、すごくよくわかるというか。

と、この作品、基本的にあすか先輩って何考えてるかよくわかんない人って位置づけじゃないですか。
え、自分なんかこの人の言うことイチイチもっともだし、一番共感できるキャラなんだけど(汗)って思ってて。
境遇こそ違えど、役回り的には似たようなポジションにいることが多かったんで(副部長じゃなくて部長、ないしはリーダーにされてしまうことが多かったですけど) 、一期からあすか先輩の仰る通りだわ、と思ってました。
まあその意味でも「気になって近づくクセに、安全な場所から見守る。そんな人間に相手が本気見せてると思う?」は、まさにドンピシャだったんですけどね(笑)。
あすか先輩好きなんですけど、ちょっと自分を見てるような居心地の悪さもあったりして(汗)。
ともあれ、そんなあすか先輩と黄前ちゃんの絡みが終盤の肝になってて、ラストに向かうにつれ、いい作品だなあって思ったのでした。

んで、自分的ヒロインは中川夏紀です。
夏紀先輩いいすよね。
途中までの黄前ちゃんと対照的で(笑)。
でも黄前ちゃんもラスト近辺ではすごく好きになりました。

一期から見ると、割合淡々とした描写の中に、ちょっとえぐい人間関係描くことでそれなりに個性的な作品だなあと思って見てましたが、終盤で一気に気持ち持ってかれたというか、あーこれいい作品だって、心から言える作品になりました・・・!

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尾上屋台 2016/12/25 21:55

「終末のイゼッタ」

・アニメ公式


来ましたこれは。
自分の中では今期どころか今年一番のアニメでしたね。
もうとにかく好きな要素満載で、かつ話がよくできてるんですよ。

基本ファンタジーが好きな自分なんですけど、魔女って要素が中世ヨーロッパ風の世界にいればそれはそのまんまファンタジーだし、現代に飛び込ませるのももはやジャンルと化してて新味がないわけで。
一応架空の歴史ってことにしてあるとはいえ、第二次大戦に魔女を突っ込んだってのは、ありそうであんまないというか、ここまで綺麗にブレンドできた作品もそうはないのではないでしょうか。
この時代のミリタリーには疎いんですが、世界史的には近代で最も興味深い時代ですし、各国首脳とか集まってても、あーあれがモデルかみたいのが一発でわかる程度には、実際の歴史に近い感じで。

切り出すとファンタジー(魔女)、第二次大戦、ミリタリー、あと百合(笑)が要素として大きいんですけど、それぞれきちんと描いてますよね。
冒険活劇的な要素も大きいんですよ。

話は全体的にもよくまとまってるんですけど、特に序盤、その話の後半に必ずカタルシスになるとこを持ってくるってのは、今のアニメでできそうでなかなかできないことで、それを毎回バシバシやってくるってのも良かったですねえ。
で、序盤に飛ばした作品って中盤くらいからだれること多いんですけど、後半近くにまたいいシーンがたくさんあってですね。
変にこねくり回さないでも、こうやって王道のパターンでも新鮮味あるいい話が作れるんだなって、なんかそういうとこにも感動しました(笑)。

キャラがまた良かったですね。
自分的ヒロインはイゼッタなんですけど、メインヒロインを好きになれる作品ってのは、基本的にいい作品だと思います。
配置と役割がしっかりしてるんですよね。
もともと変化球でくる作品ってのはこの限りではないにせよ、イゼッタみたいに直球でくる作品ってのは、メインに近いキャラほど魅力的に描くってのは、物語を作る上でとても大切なことだと思ってます。
メインの光が強いからこそ、脇役も同じように光るって感じで。

いやーでも終わっちゃったんですよね。
1クールでぱしっとまとまってて。
とても寂しいです。
続編とは言わないまでも、なんかこう、もうちょい色々見たいというか、何かしら作ってくれないかしらとか、そういう感じでいます・・・!

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尾上屋台 2016/12/25 18:21

「オカルティック・ナイン」

・アニメ公式


おー随分尖った感じのアニメが出てきたなーってのが第一印象ですかね。
でもこう、すごい人を選ぶ作品ですよね(汗)。

霊的だったりスピリチュアルなものに関して科学的な要素をふんだんに盛り込んできたことで逆に強烈にオカルトな感じになるっていう(笑)、アンビバレンツな感じをよく表現できてたと思います。
こういうとこは結構好きでしたし、話的にも面白かったんじゃないかなーと。

でも全員えらい早口だったり映像的に遊び過ぎてたりと、ついていけない人はむしろ悪印象を与えてしまった作品でもあったんじゃないかなーと。
かくいう自分も、ラストどう解釈したらいいか、イマイチわかりません(汗)。
けれどこういう挑戦的な作品ってのは、その姿勢において自分的には好きだったりします。
もうちょい、もうちょい視聴者側に寄ってくれてもよかったかなーみたいのありますけど(笑)。

吉祥寺が舞台になってますね。
今まで地元だったりよく知ってるとこが舞台の作品ってちらほら見てきましたけど、この作品くらいロケーションのわかる作品はありませんでした。
もう一年以上足を運んでませんけど、多分一番買い物した街だと言えるので。
屋外のカットの半分以上、「あ、この場所をここにカメラ置いて撮ったな」ってのがわかる感じで。
なのでキャラの位置関係とか、今ここにいてここ経由してここに向かった、みたいのが手に取るようにわかって、自分的にはそんな楽しみもあったのでした(笑)。
基本アニメの中って別世界として捉えるもんですが、ほぼ把握してる実際の街並の中でキャラクターたちが動き回るってのは、かなり新鮮な体験ができましたよ。

自分的ヒロインは、澄風桐子なんですけど、最後の方はちょっとりょーたすに持ってかれた感ありますかねー。
でも「ムムー」は好きですよ、ムムーは(笑)。

ともあれ、ここまでオカルト感や非現実的なもの織り交ぜながら、それでも現実的なものを感じさせる作品も珍しく、なかなか味わいのある作品でした!

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尾上屋台 2016/12/24 18:21

「亜人」2ndシーズン

・アニメ公式


亜人二期目すね。
あいかわらず面白い。

まあこう、次から次へと展開してくっていうか、「次どうなるんだろう?」みたいなのを毎回作っていける作品って、ありそうでそんなになくて(漫画の連載とかは、形としてはそう締めるわけですが)。
必ず期待感と焦燥感を持たせて終わらせる亜人は、よく出来てるなあと。
こういうの見かけるにつけ、やっぱ明らかに話を作るってことのレベルの高い作品ってのは、まだまだあるなあと実感するわけです。

他の作品と違うとこは、何回死んでもオッケーな亜人という存在を描くことで、逆にそれ以外の人々の生死を重めに描けるっていう、かなり逆説的なアプローチで、これは面白いなあと、あらためて。

で、話を面白くしてるのは、とにかく佐藤の存在ですよね。
これ僕なんかも話作る時は必ず意識してるんですけど(上手く行かない時もありますが)、主人公側をある程度立てた後は、そのライバル、敵役となる存在って、きっちり作り上げてく必要があるんじゃないかって。
一話完結というか、短い話ではその限りではないんですけど(そのソースを主人公側にかけた方が後々都合がいい)、こんな感じで、長くその敵役と向かい合う作品では特にそうですよね。
こういう強大な力を持つ相手に立ち向かうんだぞってのがないと、やっぱ主人公側も立たないわけですよ。
その相手に勝つってことの意味合いが、軽くなっちゃう。

佐藤はあんなに悪いことやってるのに憎めないというか、自分なんかは特にそう思いました。
この佐藤が相手にしてるのが弱い主人公側ではなく、国家権力だったりそういった、大きな力に対してるとこがそう思わせるんでしょうね。
佐藤の目的はまた別のとこにあるにせよ、彼らがやってることを、完全な悪とみなしていいものかどうかってのが、常につきまとう。
まさにアンチヒーローって感じで、この糸目のじじいにぐいぐい引き込まれるわけです(笑)。
また佐藤が強いんだ、とことん。
結構殺されたりするんですけど、そこはそこ、亜人の特性を存分に活かして。
あと声を大塚芳忠がやってるのがばしっとハマってて。
芳忠たまらんすよ。
ますます大塚芳忠が好きになった作品でもあります。

自分的ヒロインは、やっぱ下村泉ですね。
下村君は最近見たアニメの中でも、特に好きですわ。
ホントは弱い人で、時折そういうの垣間見えたりするんですけど、ひたむきさがそれを補って余りあるというか。
情熱とはちょっと違うんですけど、ひたむきであるというのは、女性キャラに限らず、人として大きな魅力だなあと、あらためて。
また彼女の場合は異常な目力(笑)もあいまって、それが実によく表現されていたと思います。

これはいずれまた三期目をやってほしい作品なんですけど、どうなんでしょう。
ある意味一区切りついたとも言えますが、まだまだこれからって終わり方でもあるんで、やってほしいものだと、切に願う次第です。

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