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2017年 07月の記事 (14)

尾上屋台 2017/07/07 06:50

「正解するカド」

・アニメ公式


いわゆる、未知との遭遇、みたいなヤツですね。
異世界から高度な文明を持つ何かがやってきて、人類と接触するっていう。

んで、ヤハクィザシュニナっていうのが今作品の異星人的な位置づけで。
これが人類の敵で、さてどうやってやっつけようかって話ではないんで、毎回、何が起こる、どういう展開をするってのが、いい意味で、まったく読めないんですよね。
彼が次々と出す、人類にとって未知のテクノロジーが、この世界にどんな影響を及ぼすのか、みたいな感じの話なんです。

彼が提示した物に対する、世界の反応みたいのとか、そういうのは、意外としっかりしてたように思います。
もっとも、日本政府があんなにしっかりしてたことなんて、戦後の歴史において、多分一度もなかったと思うんですけど(笑)。
良くも悪くも、何か大きなことに直面した時に、それに向き合うのは、いつだって官でしたからねえ。
でもそういう意味じゃ、主人公の真道や、徭さんなんかの官僚組がメインになってるのは、まあ順当な配置だったんじゃないかと。

と、ヤハクィザシュニナが出す異方のテクノロジーに対するリアクションがメイン、果たして彼が人類に求める「正解」とは何なのか・・・という作品かと思いきや、ラスト数話で完全にやられましたねえ!(笑)
いやー、こういう超展開するとは、微塵も思ってなく。
超展開した後は、ラストにさらに超展開が待っていて、いや、これいいんかと(笑)。
完全にやられました。
それまでは、地味ながらもこの作品なんか好き、くらいだったのが、ものすごく好きになりました(汗)。
見た人わかるわけですが、あれはねえ、ああ来るとは思わないですもんねえ・・・!
途中までは、へえ、木下工務店が提供してるんだあ、くらいにのんびりとしたものだったのですが。
終盤の展開に流されて、もう何が「正解」だったんだかって、あんま覚えてないですもん。

自分的ヒロインは、徭さんですかね。
赤ん坊の時に前髪揃ってるのにもびっくりさせられましたが(笑)。
まあ何かと、「ウッソー!?」って思わされる人だったのでした。

あとこの作品に関わらずなんですけど、M・A・Oの演じるキャラって、好きになる確率高いです。
自分が初めて M・A・Oの名前知ったのって、「よるのないくに」からなんですけど。
え、今まで聞いたことなかったけど、この人すごくいい芝居するじゃんみたいな。
声質も、かなり好みですしね。

この作品自体は1クールで綺麗に終わったんですけど、またこんな感じの、超展開する作品に出会えたらなあと!

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尾上屋台 2017/07/07 06:22

「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」

・アニメ公式
http://sukasuka-anime.com/

タイトル長いっすねえ!(笑)
なんて略すんだろうって思ってたら、まったく予想だにしなかった「すかすか」だそうです。
すかすか。

なんかこう、無性に事後感というか、外伝感のある作品で。
まあ確かに、世界の終末的な設定なんですけど、なんだろ、ハナっからエピローグ感の漂う作品なんですね。
なるべくそのアニメ見終わるまでは事前に仕入れる情報は最低限に抑えたいタチなんで、視聴後に調べても、やはり何かの作品の続きというわけでもなく。

描写も、ちょっと変わってますよね。
主人公とヒロインが共に戦うわけでもなく、さりとて日常をメインにするには、背景にある物語が大き過ぎる。
でも、ほぼ非戦闘の部分のみで描いていくんですよ。
最後にちょっと、バタバタあるくらいなんですけど、それもなんとなく、唐突感があるというか。
それも、何か大きな勝利を手にしてって感じでもないですし。

物語って、多少それが陳腐だとしても、どこかにそれなりのカタルシスが得られる、ないしはそれを作ろうとする場面があるものだと思うんですけど、この作品に関しては、それがびっくりするくらい、ないんですよね(汗)。
んん、どこで盛り上がるべきなんだ、これはと。
今までそれなりに物語と呼べるものに触れてきたつもりではあるんですが、まあ、ある意味どの物語とも違うというか。
見てる分には結構楽しめたんですが、なんだろ、どこが良かったかというと、なんとも説明が難しい。
構成なんかも、かなりいびつな印象で。

でもよく考えたら、結構文学的な作品だったのかもしれないですね。
原作読んでないんで、アニメ見ただけでは、伝わらなかった部分も、いくらかあるんだろうなと。
そういうのをラノベでやったと思えば、いくらか腑に落ちる部分もあり、かなと。

自分的ヒロインは、ナイグラートですかねえ。
ネフレンなんかも、結構好きですけど。

ちなみに、僕は途中まで、この作品って2クールだと思ってたんですよ。
最後に戦闘シーン出始めた時に、おお、ここから物語が大きく動くのかな?って思ったくらいで。
あ、ここで終わるんだって感じで。
いや、終わるんです。
ちゃんと、物語として完結しちゃう。

続編も出てるみたいなんで、この続きは見てみたい感じもしますね!

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尾上屋台 2017/07/06 05:49

「サクラダリセット」

・アニメ公式
http://wwwsp.sagrada-anime.com/

元はこれ、ラノベというか、小説なんですよね。
基本的に会話で話が展開するっていう感じなんですけど、そのやりとりが、異常に密度あるんですよ(汗)。
アニメぼんやり見てたら、頭の中に言葉の意味が入ってこないってくらい。

最大三日間のタイムリープを繰り返して、事件の真相を追うってのが基本的な筋なんですけど、多分、今まで見てきたタイムリープものの中では、これが一番話が複雑。
また主人公の浅井ケイがむちゃくちゃ頭良くてね、名探偵って感じですよね。
ただ真相を追うって意味だけじゃなく、会話の質が高い。
加えて、周りにいる人間も概ね頭の回転が良くて、ホント、質の高い会話劇って感じですよ。

話自体も、毎話よくこんな複雑な構成にするなあって感じで。
展開自体がまったく読めないっていうか、その意味でも、結構集中して見る必要がありますよね。
あー、あそこのやり取りがここの伏線になってたんだってのがすごく多くて、よくこんなパズルみたいな作品作れるなあって。
で、こういう感じの作品は、僕の大好物だったりします(笑)。
小説だと、後から読み直したりとかもできるんで、またちょっと違った趣があるんでしょうけど。

自分的ヒロインは、まんまメインヒロインの春埼美空ですね。
僕は作中、最初は髪長かったキャラが髪切ると結構ガックシしちゃうタチなんですけど、この娘に関しては、切った後の方が似合ってるというか、魅力的に見えますね。
あと、花澤香菜にこの手のキャラ演じさせると、すこぶるいいですよね。
花澤香菜自体、キャストの中に入ってると、作品にリッチ感が出るというか。
花澤香菜演じるキャラクターってのは、もう他のキャスティング考えられないってくらい、ぴたっとはまってきますよねえ。

この作品は、このまま2クール目突入ということで、後半も楽しみにしているであります!

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尾上屋台 2017/07/06 04:56

「アリスと蔵六」

・アニメ公式


よくあるパターンとして、 主人公が敵対する誰かと戦う時、妙に説教臭くなったりするじゃないですか。
主人公なんで、テーマというか、そういったものを、その敵対する相手に向かって、言葉で説明しちゃうというか。
剣とかぶつけ合いながら、お前はこういった理由で間違えている、みたいなことを叫ぶ、アレですよ。
相手を、拳で打ち負かした上に、口でも言い負かすみたいな(笑)。

まあ口が達者な主人公だったらそういう感じにもなるかなーって思わない時もないんですけど、え、こいつがこんなこと言っちゃうの?みたいな時は、んー、そこで一生懸命説明しちゃわないで、それまでの行動で伝えればいいんじゃないのって思う時も、ないわけではないです。
つっても相手に言い聞かせるってよりかは、テーマを読者なり視聴者なりに伝えるってことでそういうパターンになるんでしょうけど、作品によっては、ちょっと無理矢理感みたいなものを、感じる時もあるわけで。

その点、この「アリスと蔵六」は、蔵六っていうジジイがそれをやってるって点で、ああ、これありそうでなかったかもって。
おまけに、この蔵六って爺さんは、説教臭いのが似合うんですよね(笑)。
少年みたいな主人公がいきなりジジ臭い説教かますんだったら、実際ジジイにやらせりゃいいじゃんみたいな(笑)。
またこの蔵六がね、すごく正しいことを言うんですよ。
で、間違えたかもって時にはそれを反省する、素直さもある。
で、主人公の紗名と、いいコンビになってるってわけです。

話としても、ただ派手なアクションでごまかすっていうんじゃなく、人間ってものを、かなり丁寧に描いてると思います。
逆言うと、設定的にもっと殺伐としてもいいところをあえて抑えて、きちんと人と人とのやり取りを描こうっていう。
どっちかに偏りすぎず、それぞれのシーンをきっちり描いてる。
これ、実際には結構難しい構成だと思うんですよね。
そこのとこ、すごく絶妙な塩梅で描いてて、ああ、こういったきちんと物語を描いてる作品って、これもあるようであんまりないなあと。
なんていうのかな、物語の完成度みたいのが、すごく高いんですよ。
結構いい物語見せてもらったなあって。

自分的ヒロインは、ミニーCこと、ミリアム・C・タチバナですね。
能登麻美子の芝居も、すこぶるいいんですわ。
ちょっと陰のある大人の女性やらせたら、今五本の指に入るくらい上手いんじゃないかしらって。
能登麻美子の代表作って言える作品はたくさんあると思うんですけど、僕的には今までの彼女の演技で、一番胸に響きました。
ミニーCの抱えるどうしようもないやるせなさってのを、ホントしっかり演じてくれたなって。

アニメとしては、さあ続編って終わり方じゃなかったかもですが、この話の続きも、ぜひアニメ化してほしいところですよねえ。
あー、1クールの放送って、もったいないなって思いましたもん。
これこそ深夜アニメって枠じゃなく、早い時間帯できっちり何クールもかけて放送してほしかったなって。

今期は大作感のある作品が多くて、多少埋もれた感はあったかもですが、物語としての完成度ってのは一、二を争うほどによくできていた、とても良い作品でした。

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尾上屋台 2017/07/05 06:40

「エロマンガ先生」

・アニメ公式


これねえ、原作の方を先に読もう読もうと思ってる内に、アニメ化ですよ。
というのも、自分的にラノベ作家さんの中で、伏見つかさの文章が、一番好きなんですよね。
ていうかこの人、ものすごい技量あると思ってるんです。

「俺妹」の方は、アニメで話題になってるの見て、じゃあ原作見てみようかって感じで読んでみて、びっくりしたんですよ。
おお、ここまで文章上手い人が、ラノベ作家さんにもいるんだなあって。
いや、別にラノベ作家さんの文章が下手なわけでは断じてないんですが、少年漫画と一緒で、元の大将年齢を低めに設定してる分、表現がわかりやすすぎたりするんですよね。
これについてはまた、別の機会にここで書けたらと思うんですけど。
ざっくり言うと、説明し過ぎちゃってる部分があるんですよ。
で、ある程度大人になって色んな作品に触れたり経験したりすると、対象年齢低めなものに、面白いと感じつつも、どうしても物足りなさみたいなものを感じてしまう時期がくるわけで。

伏見つかさの場合、「俺妹」なんかでは一視点で描いてるってのもあるにせよ、きちんと行間が描かれてるんですよね。
逆に言うと、ラノベ的な文章で、かつ行間を描けてるのって、これは大変なことなんですよ。
うあー、レベル高いわぁ、これみんなわかって読んでるのかなって感じで。

んなわけで、エロマンガ先生も、先に原作読んでおこうと思いつつ、結局それがアニメ化まで果たせなかった自分のこの体たらくですわ(汗)。
実際、このアニメに関しては、最後まで見るべきか迷いました。
でもこの機会逃して、後でアニメ見るみたいのも多分ないかなーと思って、結局見ることに。

で、肝心のこのアニメですが、あいかわらず少ない人数で話回してくのが、上手い。
ものすごく大きな事件があるわけでもないのに、キャラの掛け合いだけで、話展開させていきますもんねえ。
キャラ性自体は俺妹的な部分があるとはいえ、これが伏見つかさの描く人間なんだって思うと、胸にすとんと落ちるものがあります。
やっぱ、どのキャラも魅力的なんだ。

自分的ヒロインは、途中まではずっと山田エルフ先生だったんだけど、最後にムラマサ先生が押し上げてきたって感じですかね。
ちょっと、黒猫に通ずるものがあったりして。

でも、どのキャラもやっぱ、いいキャラなんですよ。
基本的に、優しいんですよね。
なので、キャラが集まってわちゃわちゃやってるだけでも、なんか微笑ましいものがあるというか。
キャラに魅力あれば、話ってのはそんなに複雑なプロットで回す必要なんてないんだなってのは、あらためて。
これはラノベとかアニメに関わらず、古今東西あらゆる作品に共通する部分でもありますよね。
その魅力の種類というのはそれこそ千差万別なわけですが、伏見つかさの描く魅力ってのは、優しいってのに尽きると思います。

これも、しばらくしたら二期目をやることでしょう。
その時を、首を長くして待っている次第であります。

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