茶飲み話42 「マリカ」キャラクター余録(1)


一鉄工房のブログにおこしいただき、ありがとうございます。
管理人のOIGUMO(老雲)です。

さて、今回からの「茶飲み話」ですが、
「淫魔戦記マリカ」のストーリーをネタに進めてみたいと思います。




この作品については、これまでも茶飲み話「謎解きあれこれ」で各ミッションを
振り返ってみたり、「ストーリーあれこれ」の最初の方で、物語を組み立てていく
過程をご紹介しましたが、ここでは少し視点を変えて、登場キャラクターに
焦点を当て、「キャラクター余録」と題して進めてまいります。




この作品は、制作期間が長かった(約2年半)ことや、長編だったこともあり、
各キャラクターの個性やエピソードを、時間をかけて温めることができました。
そのせいか、管理人の頭の中では、登場キャラクターが今でも元気よく
暴れて漫才を繰り広げております(笑)。すごく愛着を感じています。




ただ、これから次以降の作品構想をまとめる過程で、たぶん、その記憶も
薄れていくと思います。そこで、各キャラクターへの管理人の歪んだ愛情(?)と
ともに、その物語の中での役割や、紹介しきれなかったエピソードなど、
雑多に、そして思い残すことなく詰め込んでみようと思います。




まあ、ここに書いた理屈ほど、内容はご大層なものでもございませんが、
関心のある方は、以下の「続きを読む」をクリックされてみてください。
なお、ゲームのネタバレを含みますのでご注意ください。





(続き)
続きを開いてくださり、ありがとうございます。

では、トップバッターは主人公のマリカから。





とにかく動かしやすいキャラでした。
基本的には明るくて、元気で、思ったことを
すぐに口に、そして態度に出します。
それでいて、どんなシリアスシーンからも
しっかりボケてくれるのが魅力です。



個人的には、オープニングやミッション6終了後の、指輪についての会話シーンや、
エンディング1のラスボス戦後、三枚目扱いされて怒ったマリカがレンに助けを
求めるシーンなどがお気に入りです。




あと、緊張してパニックになると「うっぎゃあああ」と叫んで逃げ出すのも、
個人的に気に入っています。ララの格好つけた登場シーンを台無しにしてみたり、
レンに必死でしがみついてみたり、恋のチャンスを棒に振ってみたり、
とにかく、要所要所で笑いを振りまいてくれました。物語がシリアス寄りでも
暗くならなかったのは、ひとえに彼女のおかげです(笑)。




オトナになろうと背伸びをしてみたり、ちょっぴり見栄を張ってみたり、
それでいて、本番に弱くて逃げ出したりと、ある意味素直なキャラクターです。
でも一方で、友人を出し抜いたり、優劣を競い合うという発想に欠けて
いるので、あまり陰湿さや、いやらしさは感じさせません。




ところで、このマリカの性格ですが、基本的には「魔法剣士アリサ」の主人公と
方向性は同じです。まあ、CG素材も同じなので、管理人の頭の中では実は2人は
ほぼ同一人物。ただ、アリサは少しおとなしかったので、感情を表現する
ストレートさや、ボケの程度を、マリカでは発展させたような感じです。




さて、そんなマリカですが、ゲーム中盤でバックストーリーが明かされ、
故郷で周囲となじめず、結婚話から逃げ出してきた経緯が明らかになります。
そして偶然の機会を経て、それまで存在も知らなかった
「退魔師」としての修行生活に入ります。




優しい雇い主(ボス)と、初めてできた友人(レンとファム)との共同生活。
初めて信頼できる外の世界を知ったマリカは、急速に心の健康を回復させ、
また、成長していきます。そして、自分の意思をはっきりと表に出すようになり、
レンとファムを引っ張っていく存在へと変化していったわけです。





ちなみにマリカは、よくボスに楯突いて
いますが、仲が悪いというわけではありません。
どちらかというと、自分のワガママがどこまで
通るのか、ボスに「甘えて」ぶつかっている、
そんなイメージです。




ゲームの序盤では、マリカのハイテンションぶりが
目立ちますが、それも、こうした幸福を実感できる
楽しい日々があればこそです。この時のマリカは、
いい意味でも、またちょっぴり悪い意味でも
「調子に乗った」状態です。



そして、マリカの「調子に乗った」状態が、
実はストーリー進行の上で重要な意味を持ってくるのです。




では、長くなりましたので続きは次回に。
今日はこの辺りで失礼します。



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