whisp 2020/05/13 22:09

『ものべの』 神謡の解釈についての質問回答のご紹介です!(進行豹

こんばんわです! 進行豹でございます!

今日はプロットをやっておりました!

地域ものなのですが、昨今の状況から「関連施設がいつ再開されるかわかんない」ため、フィールド中心にプロット組みました次第です。

のですが、「フィールドに関しても土地勘がない」ので、グーグルマップどれほど睨んでもどこかぼんやりしてしまって。

関連ワード細かく変えながら検索していたら『ご当地の方の写真つきお散歩ブログ』みたいなのについに行き当たり、それにめちゃくちゃ助けていただきました次第です。

昨今ブログサービスの終了なども多いですが、資料性高いものものすごく実は埋もれてるので、完全には廃れないでほしいなぁ、と切に願います!

(と、いいつつわたくしも自分の個人ブログ年数度も更新しないありさまですが)


でもって!

本日はそんな流れで取材関連のなにかをご紹介したいな、と思ってあれこれみておりましたところ、

ものべの中国語版こと『茂伸奇谈』をHIKARI FIELD様のご翻訳いただいたとき、翻訳者の方からいただきました質問と回答とが見つかりましたので、(質問に関してはわたくしが勝手に紹介するわけにかいかないため)

『回答部分』をご紹介申し上げます!

回答みていただければ、いかに物語世界に踏み込んだ――いい加減な翻訳者さんだったら、確実に「なんとなく流して」しまうであろう部分まで丁寧に解釈いただけご翻訳いただけたかが伝わるかとも存じますので、ぜひぜひです!!


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『テキスト「CSすみtrue_15_七面頬の修行場」にて』に関するご質問への回答


七面頬は茂伸を守り得る存在でありますが、その存在自体が、(例えば特定宗教の神が、どこかの宗教施設に力を持って実在していたら、その加護を求める人たちやその力を利用しようとする人たちによって社会生活が混乱・麻痺してしまうであろうのと同様に)、『人の身近にあってしまうだけで、人の暮らしを乱す=荒らす』存在でもあります。

ですので、星辰ひめみやは(七面頬を倒すことさえできる)梓弓を手に、“境”によって住処を分ける、という形での、棲み分けを提案します。

この提案(七面頬の実質的な隔離による、人の生活の『鎮め』を、梓弓という実力手段をチラつかせることにより、七面頬に『願う』こと)が、すなわち、『鎮め願う』となります。

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『テキスト「CSすみtrue_01_七年間の修業の成果」にて』に関するご質問への回答


「サイホウナガルル ナカヘマイリテ オンミズノコリ ナサレ
ギョウモンギョウテイギョウテイギョウモン ナサレタテレバ――」

「――サイホウジョウドノ シメミチ コエテ
シメミチ ツトウテ ヒメミヤツタエシ フマワザノ――」

「――ホンハズ ツトウテ ウワハズ ツトウテ マイリケリ
ゲンノアワイデ トリアゲカグラノ キンノ オンフマ トリアゲテ」

「カカリテ カゲノ ムカイタリケル 
カカリテ ショウガク――ナラシメセッ!!」

まずは漢字・かな表記になおします。

「西方流れる 中へ参りて 御水の垢離 為され
行門・行程 行程・行門 為されたれば」

「西方浄土の  しめ道 越えて
しめ道 伝ぅて 姫宮 伝えし 米業の」

「本筈伝ぅて 上筈 伝ぅて 参りけり。
弦の仰いで 取り上げ 神楽の 金の 御米 取りあげて」

「かかりて 影の 向かいたりける
かかりて 正覚 成らしめせ」


その上で解説します。

透がやっていることが(星辰姫宮が伝えた)『梓の法』につながっていく、その前段階の修行の成果の、試しです。

修行をただしく収めていれば、オオトメカマの滝は割れ、ひめみや流の神域への道が開かれるので、そうあろうとして試しています。

ここでの神歌は、その修業の正当性をうったえ、結果を請求するものとなっています。


///

『西方流るる~』
西方を流れるものは、三途の川、生と死との境を流れる川です。
意味的にはそこと繋がる水の流れに身をひたすことにより、修行の門を入り、その中を進んでいる。その中を進んで、修行の門を出ることができた(=自分の修行は為った)――と、透は宣言しています。

///

『西方浄土の~』
この段と次の段では、透が為した修行の正当性を進言しています

「西方浄土から、しめ道=ひめみや流的に正当である道を越え、その道を通じて星辰姫宮が伝えてくれた、米業(米占をふくむ、米をつかった一連の呪法)の」

「本筈=元筈=梓弓の弦を支えている一番下の部分から、
上筈=梓弓の弦を支えている一番上の部分まで。
すなわち、弦が示すように、梓の法と、梓弓をつかった神楽、金の御米をつかった米占いとを(わたくしの修行では)取り上げ(収めました)」

///

『かかりて影の~』

この段では、透が、その願い――ここでは滝を割ること――を叶えるようにと要求(請願)しています。

「そういう段階を踏まえましたので、影=わたくしの願いを妨げるもの、と、わたくしは向き合えました(ので、それを越えることができるはずです)。

ですので、わたくしの願いを、(ひめみや流の法の成就によって)叶えてください」



――というのが、全般の意味になります。




『七面について』

「田男」

=田んぼで働く農夫の意味です。
農作業や土、その恵みを求める象徴です。



「仲人」
=男女の婚姻の仲立ちをする存在という意味です。
人そのもの、人と他者との関係性の象徴です。

「粉挽」

=日本語そのものの意味ですと「粉挽き」を示すのですが、
ひめみや流では、『木挽』=木こり、森林職能者を、
「粉挽」と言い換えています。
七面=面は、木地師=森林職能者・森林呪法者の業の結晶です。
その出自をあからさまにしないよう、(魔法使いがその真名を明かさないのと同様に)木挽を粉挽と言い換えています。

ですので粉挽は、木、森林の象徴であると同時に、面の法そのものの象徴でもあります。
(ので、粉引は裾=呪詛を喰らうことができます)



――以上です。
この説明でもわかりづらいとこをがあったら補足しますのでまたお気軽にご質問ください。

原点の意味を正しくよみとり、ご翻訳いただけますことに、こころより感謝しております。

まことにありがとうございます。



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という感じでございます!!!!


HIKARI FIELD様のご翻訳は、こんな感じで
「わからないところ、あやしいところを丁寧にご確認くださる」ため、わたくし全面的にご信頼もうしあげ、同時に深く感謝しております。


HIKARI FILED様がご翻訳くささいました

中国語版ものべのこと『茂伸奇谈』は
https://store.steampowered.com/app/758090/_Monobeno/

中国語版ものべのHEこと『茂伸奇谈 后传 』は
https://store.steampowered.com/app/782090/___Monobeno_HAPPY_END/?l=japanese

中国語版まいてつPSこと『爱上火车-Pure Station- 』は
https://store.steampowered.com/app/880950/_Pure_Station/

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と思いますので、もしご興味お持ちいただけましたらチェックしていただけますと嬉しいです!

それでは!!

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