TVアニメーション 『レヱル・ロマネスク』収録立ち会いリポートです!(進行豹
こんばんわです!!!
本日わたくし、
10/2 25:00から東京MXにて放送開始となりますTVアニメーション!
『レヱル・ロマネスク』
https://railromanesque.jp/
の収録現場でお仕事をしてまいりました!!!
わたくしのお仕事は
・専門用語や固有名詞、地名などの読みやイントネーションの確認のお手伝い
・キャラブレがないかどうかの確認のお手伝い
・セリフ詰める(削る)、変更するときなどの、セリフ候補出しのお手伝い
――という感じでございましたので、そこにだけ思い切り集中させていただきました。
そう! アニメの収録の現場では!!!
『専門職の方がたっくさんいらっしゃるので、それぞれの分野はそれぞれの分野のスペシャリストの判断におまかせして、自分は自分の専門分野だけに集中することができる』
のです!!!! すばらしい!!!!!!!
だがしかし。
そのような環境であるがゆえ――それぞれが自分の専門分野の「正しい!」「理想的!」をぶっつけあってしまうと作品がメタメタになってしまうことは簡単に予測されます。
ので、それぞれの専門家の意見を採用したり調整したりリジェクトしたりして、『全ての要素を入れ込んで、作品をよりよいものとしつつ、一つの方向性に導き仕上げていく役職』の方として、<監督>がいらっしゃるのですね!!!
それを現場で「なるほど!」と体感できましたこと、わたくしにとってはめちゃくちゃ大きな経験でした!!
そこから翻って考えますに。
わたくしが普段かかわらせていただいております範囲のゲーム制作においても、「制作の大きな構図」は、ほぼほぼ同じ――相似形であるようにも感じます。
原画、シナリオ、音楽、CV.、演出、スクリプト等々の専門家がそれぞれの専門技術を作品内にこれでもか! と押し込んで。
プロデューサーさんが全体の方向性を定め、あるいは採り、あるいは削り、あるいは調整して――と、ひとつの作品をみんなの力で作り上げていくものですので!
その上で! アニメの収録の現場は!
『そうした集団制作の面白いとこを、ぎゅっと凝縮した空間』であるようにわたくしには感じられ。
結果、非常にエキサイティングでございましたのです!!!!
その興奮体験の中。
わたくし、『アニメとは時間芸術である』ということを、わずかながらに。しかしめちゃくちゃ濃密に、感じさせていただきました。
一例をあげましょう。
実際に使われている絵コンテ(これがかわいいいいいい!!! のですよ!!!)の画像をアップするわけにもいかないので、わたくしがへちょ絵でなんとなくそれっぽい雰囲気にしあげようとがんばった画像が、こちらになります。
わたくしの脳内で展開されてる、
TVアニメーション『レヱル・ロマネスク、第8期6話』の
「梨実がなかなか瓶をあけられなくて苦戦しているところを、ハコが歌って応援」しているカットでございますね!
このカット中では、
梨実「うーん。うーん。開かない。梨実もちからもちのはずなのに~」
ハコ「♪コンコン コンコン 瓶叩く。叩いてダメならあたためる~」
というセリフがやりとりされます。
同時に、梨実が瓶をあけようとして悪戦苦闘する動き。
ハコがギターをかき鳴らし、歌う動きも描写されます。
わたくしが本日参加させていただいてきた収録では。
そうした動きが、絵コンテという白黒の線画によって、なんかペーパーアニメのような感じで、おおざっぱにですがうごくのです!
かわいい!!!!
動くのですが、しかし「パク」――すなわち、「キャラクターの口の動き」までは、この段階では絵になってません。
しかしながら、アニメの放送時間=総尺はすでに決定しており。
その総尺の中に、ぴったりと全てのセリフが収まり切らなくてはなりません。
このカット――他のどのカットひとつをとっても、カット内でセリフが収まらなくては、次のカットにはみ出して、そこで言われなければならないセリフを邪魔してしまうのです。
そうなることを避けるためには、
『声優さんが、そのセリフをどのくらいの長さに収めればいいか』の目安が必要になります。
その目安が画像フォルダの2枚め以降の! 『ボールド』です。
ボールドは、画面に表示されたり消えたりする名札みたいなもので。
「梨実」のボールドが出てから消えるまでは梨実がセリフをしゃべれる時間。
「ハコ」のボールドが出てから消えるまでは、ハコがセリフをしゃべれる時間、となります。
同時に喋るときには複数キャラのボールドが同時にでますし、
互い違いに会話するなら、梨実とハコのボールドが、互い違いに出たり消えたりします。
脚本家さんがあげてくださった脚本を、(多分)絵コンテにする段階で全てのカット内に全てのセリフが収まるようにご調整くださるのが「演出」の方だそうで――ですので、ボールドをどのくらいの時間だすかを、絵の動きとあわせて綿密に組んでくださるのが、演出の方のお仕事(の一部)となるのではないかと思います。
ですがやはりボールドの中に収まりきらないセリフとかもときおりは発生してしまうわけで。
そういうときに、監督さんとか演出の方々とかとご相談しながら、「このセリフは、キャラクターを壊さないでこう削れますし、こうも削れます」と、わたくしも幾度かご提案させていただきました。
するとですね! なんかもう! なんかもう!!!
『わたくしちゃんと別業界の専門家の方々の中でも一人前のお仕事できてる!!!』
という手応えを(錯覚かもですが)ものすごく感じさせていただけ! めちゃめちゃテンションあがってしまいました!!!!
TVアニメーション、『レヱル・ロマネスク』。
公式サイト
https://railromanesque.jp/
に名前がクレジットされている方々はもう! ものすごい実力の持ち主の方ばかりだということをわたくしすでにあれやこれやで実感させていただいておりました。
その上で。本日さらに、いままで名前を存じ上げていなかった方々も、やはり素晴らしい力と技能とを有した専門家の方揃いなのだ! ということをも、新規に体感させていただきました。
そうした方々とともに。
わたくしがその最初の一鍬をいれて耕し、一緒に制作を下さった方々が種を巻き花を咲かせ。
プレイして楽しんでささえてくださった全てのプレイヤーさんたちが実りを楽しみ、そこから新たな種を落とし――
そのようにして豊かなものへと育ちつつある世界観の上に、また新しい花を咲かせようとしている。
これほどに恵まれて、しあわせなことがあるのだろうか! と、わたくし本日。
晩ごはんも食べずにこのレポートを書かずにはいられないほど、強く強く感じましたのです!!!!
のでので、どうぞTVアニメーション、『レヱル・ロマネスク』。
ご信頼ご期待いただけましたら嬉しいです!!!!
そうしてもしもお気が向かれることがございましたら!
Blueray/DVDをお手元にお迎えできてしまうクラウドファンディング!!
http://uneedzone.jp/info.php?type=items&id=I0000053
の方も、ご支援ご検討いただけましたら幸いです!
よろしくお願いいたします!!!!!
追伸:
わたくし本日集中力つかいまくってる現場の中で体感し。その休憩中に、あれこれ質問してとても親切にご教示いただけましたことをそのまま書いたつもりなのですが、なにせ初めての経験でしたので、間違ったこと書いちゃってるかも……との不安も拭いきれません。
ので、なにか間違ったこと書いちゃってたらその旨どうぞ、ご教示のほどいただけましたら嬉しいです!!!