whisp 2018/05/02 23:35

character1 2018 「御一夜鉄道8620木製模型」展示レポートです!(進行豹

こんばんわです。進行豹です。

先日、4/30は、charater1へのご参加とネットを通じてのご応援とを、まことにありがとうございました!

今回のLoseブースは、物販ではなく、展示出展。

展示されたものは、1/3.41 スケール――炭水車まで含めると、全長5メートルを越えるという大迫力サイズの、
『御一夜鉄道8620 木製模型』でございました。


chara1での展示は、おかげさまで大好評!

ぬいハチ・ぬいれいなを連れたプレイヤーさんたちがかわるがわる乗務をされただけにとどまらず、
通りすがりの方々も「これなんですか?」と足をとめ、写真撮影をしていってくださいました。

また、声優さんやアーティストさんといった関係者さんたちも、
事前に情報をチェックしてくださり「実物みたかったんですよー!」的に、
遊びに来ては写真撮影をしていってくださいました。


8620の周りには、たくさんの人たちが集まり、たくさんの笑顔が花咲く――
それはまさに『まいてつ』という物語の中で、わたくしが書いた光景の、再現でした。


「もう一度――ただもう一度……人と笑顔を運びたいと」

そのハチロクの切なる願いを、ゲーム内とは別のかたちで、8620が叶えてくれた、一瞬でした。


そんな素敵な木製8620。

実はさとさん @stkn59308834  という本職は大工さんのプレイヤーさんが、
お仕事の合間をぬって、こつこつと、ほぼほぼたった一人でご制作くださったものなのです!


今回は、chara1の準備~当日の様子を振り返りつつ、
木製8620のご紹介! どどん!! とさせていただければと思います!



■三月中旬■

――それは確か、三月半ばのことであったかと存じます。

「ぬいハチ会で展示があった、木製の8620を、chara1のLoseブースで展示させていただくことが可能か、
製作者さんに問い合わせてもらえますか?」

とのご連絡が、Lose代表、tO(と)さんからわたくしへと届きました。

ぬいハチ会、というのは、わたくしが主催させていただいております、
「まいてつ」「ものべの」のファンイベントです。

昨年、2017/05/03に開催されたぬいハチ会で、
木製8620模型――その前身である、「木製18698模型」は、その完成形を初披露されていたのです。


キャブ(運転台)も1/3.41スケールですので、ぬいハチちゃん・ぬいれいなちゃんだと足が届きません。

ですのでさとさんは、ちょうど前方窓からぬいハチちゃんたちの顔がのぞく高さに上げ底をして調整をくださり、
炭水車にも同じ高さの蓋をつけ、ぬいハチちゃんたちがどやどや乗り込み、記念撮影をできるよう、
工夫してくださいました。

結果もちろん、ぬいハチ会での18698模型は人気爆発。

わたくしのツイッターのタイムラインが、スクロールしてもスクロールしても機関車乗務、
機関車乗車でおおはしゃぎしてるぬいハチちゃんで埋まり続ける――という嬉しい事態を招きました。


それを(おそらく)tOさんも覚えていてくださいまして、
上記のお声掛けへとつながったものか――とわたくしは推測しております。


で。
そのお声掛けをいただきまして、さっそくさとさんにご連絡させていただき、
お伺いをしたところ

「別にいいけど、そのままだとつまらないよね」的な一声をいただきました。

実際、製作者のさとさんとご縁があって木製模型化されたる8620形の蒸気機関車
18689は

・デフなし
・エプロンに警戒色(虎縞)の塗装
・煙突はシンプルなもの
・ヘッドマーク、ヘッドマークステイなし

等々、大変シンプルな、『実務機』といった印象の車輌で、
見る人がみれば、「まいてつ」の御一夜鉄道8620とは、かなり見た目が違うものです。

ので、そこきっかけにお打ち合わせが発生し、

『木製18698を木製8620に大改修し、
【まいてつメインビジュアルの再現】を目指していこう』という展示コンセプトが固まりました。

tOさんにそちらをお戻しすると、速攻でご快諾をいただけましたため、
正式にさとさんに「木製8620の、character1 Loseブースへの展示出展」をご依頼。

かくて、
『御一夜鉄道8620木製模型、改修新造プロジェクト』が、開始されましたのです!




■三月下旬■

さとさんの記録によれば、このころに実際の改修作業が開始されたということです。

覚書された改修箇所は、以下となります。


・機関車前エプロン制作交換
・機関車標識灯×2制作
・機関車前照灯×2制作
・標識灯ステー制作
・前照灯架台制作
・テンダー尾灯架台制作
・煙室開閉ハンドル制作
・煙室前歩板制作
・門デフ一式制作
・門デフ頭繋ステー制作
・連結器開閉ハンドル制作
・ヘッドマーク制作
・ヘッドマークステー制作
・全パーツ塗装



前述したとおり、木製8620は組立時全長、5メートル長の大物です。

組み立てのためには木製のレールと枕木を敷設するところから始める必要があり、
組み立て・解体にそれぞれ数時間づつを要します。

ので、『改修は、組み立てた機関車全体を見ながらではなく、パーツ単位で行っていく』
他になかったものと思われます。

実際、さとさんはそのように作業をおすすめくださいました。

・機関車標識灯
・前照灯
・門デフ

の製作につきましては、さとさんのツイッターアカウント
https://twitter.com/stkn59308834

を遡れば、その制作風景をかなり細かく御確認いただくことができます。

「そこまではめんどい」という方のために、
そちらからお借りした連続写真で、
「ヘッドマークステー」の制作風景をご紹介しましょう。


――おわかりでしょうか?

木を濡らしてたわめて固定することにより真円をつくり、
それにより『1/3.41サイズ』の、完全に機関車本体と同縮尺のヘッドマークステーを
ご作成くださっているのです!!!

わたくしのような素人ですと
「似たサイズのクッキー缶の蓋かなんかを黒く塗って――」と考えてしまいがちです。

しかし、それはあくまで『似たサイズのもの』にすぎません。

『完全に同縮尺で、メインビジュアルの8620を再現する』


そのコンセプトを達成するための職人芸と情熱とを象徴する結晶が、このヘッドマークステーであると感じます。


全ての部品が同様に、丁寧に調整され作り上げられ――
ていきますと、4/30のchara1までには、どうしたって時間がたりなくなります。

だって! 大工さんの忙しいお仕事の合間、たった一ヶ月の改装期間なのですから!!

そこで最終盤だけですが、わたくしも塗装や

ヘッドマーク作製など
(もちろん、Lose様におくっていただきました、「運転試験ハチロク」のオリジナルデータそのままのHMです!)

細かな部分ですが、お手伝いをさせてもいただきました。




そうして、なんとか。

4/30 AM0200に、最終のパーツとなりましたプレート類とヘッドマークをさとさんが完成させてくださいました。

ようやく休める! と思いたいところなのですが、会場の搬入開始時刻である0500に到着しなければ、
1000の優先入場開始までに組み立てを完了できない恐れがあります。

ですので、本当に短い仮眠の後、0400には出発。
コーヒー一杯だけをのみ、0500に会場についたわたくしたちを待っていたのは――

素晴らしい、あまりに素晴らしい展示スペースでした。

8620を展示する予定地には、レッドカーペット。
そのまわりをぐるり、SDのまいてつヒロインたちが取り囲み見守っています。

彼女たちの足元には、一本の線。
それはあたかも、駅のホームを示す線。

「ああ、ここは御一夜温泉駅なんだ。8620はこれから、御一夜温泉駅のホームへと――還るんだ」

その思いは、疲労と眠気とを一時的に吹き飛ばします。


枕木を敷き、レールを伸ばし、足回りを組み、

島式先台車を配置して、

床を敷き、


罐胴(ボイラー)を置き、キャブ(運転台)を組み、


動輪廻りにロッドを取り付け、最後に電装系の配線をほどこし、プレートとヘッドマークとを取り付ければ、
「御一夜鉄道8620 木製模型」完成です!!!!!



完成とほぼほぼ同時に開場となり、お客様たちが続々ご入場くださいます。

優先入場をされている方々は、当然物販がおめあてて、
わたくしたちの展示には目もくれない――はずだったのですが。

実際には優先入場直後から閉会のそのときまで! 常に木製8620は、誰かの撮影対象であり、あるいは興味の対象でした。

さとさんは組み立てまでをフル稼働いただき、イベント後には解体と撤収がまっておりますので、イベント開催中はできうるかぎりお休みいただかねばなりません。

そこでわたくし、撮影対応に、説明に、ワンオペフル稼働! という状態になったのですが――これが素晴らしく楽しかったのです!!

とにかくもう、来てくださるみなさんが笑顔で、木製8620のことを「すごい」「かっこいい」と褒めてくださるのです。

「この動輪、廻りますよね?」
「前照灯、どうやって点灯させてるんですか?」
「動態化の予定は?」
「ボイラー内部に煙缶通ってるんですか?」

――等々、あきらかに『キャラクターコンテンツ総合見本市』であるところのcharacter1会場内では今まで飛び交ったことがないであろうご質問を、がんがんお寄せいただけるのです!


鉄道に全く興味が無いであろう方の目も、鉄道におくわしい方の目もひきつけ、変わらぬ笑顔を輝かせる。

実機の蒸気機関車とまったく変わらぬ輝きを、木製8620は放ってくれているのですから――その近くで、機関士役として乗務させていただくことが、誇らしくない筈もございません。


そうして、来てくださったみなさまが、どなたも、どなたも、本当に丁寧にマナーよく、
木製8620に接してくださるのです。

ベストな撮影スポットは常にお互いが譲り合い。
演者さんやアーティストさんの記念撮影のときは、誰もが自主的にシャッターから指を話し。
今回は撮影禁止であった「まいてつ ハチロク 1/6 スケールフィギュア」のT3の撮影禁止を、
誰もがきっちり、守り通してくれたのです。

ですので、わたくし、本当になんの苦労も感じませんでした。


「これほどマナーのよいプレイヤーさんたちにご支持いただける――
『まいてつ』は、なんと幸せなコンテンツなのだろう」

と、その喜びを、ひたすらに噛み締めておりました。


そして迎えた1600。
事前に予告をしておりました「大集合写真」の撮影です!

スタンドポップの日々姫ちゃんとポーレットとれいなも加わって、
たくさんのたくさんのぬいハチちゃんとぬいれいなちゃんとを乗せての、
御一夜駅から「pure station」への旅立ちのその瞬間を、
たくさんのたくさんの方が、カメラにおさめてくださいました。

その後の解体・撤収もみなさまのお力添えいただけましたおかげで大変スムーズに進み、
もって、「Character1 2018 #712 Loseブース」における、
『御一夜鉄道8620木製模型展示』プロジェクトは、無事に完遂されました次第でございます。


Lose様、製作者のさと様、プレイヤー様たち、当日通りがかりでご見学、ご撮影くださった皆様、
ネットを通じてたくさんの応援をくださった皆様、「まいてつ」そのものを一緒に作ってくださり、
関わって下さった皆様。当日お隣さんとして、あれこれとお手助けをくださいました、
crancrown様、views様をはじめとする関係者の皆様。そしてcharacter1の運営をくださった皆様――

そのどなたのお力がかけても、きっとプロジェクトの、これほどに高いレベルでの完遂は、果たせなかっただろうと認識しております。

本当にありがとうございました!!!


そして、「まいてつ -pure station-」へと走り出しました8620を、ハチロクを、御一夜のみんなを!!

今後ともあらためまして、どうぞよろしくお願いいたします!!!

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