【3分で読める】いよといもむし【レイルロオドのおはなし】
(あらすじ)
線路近くに巨大いもむしを発見したいよ。
いままでだったら悲鳴をあげて逃げてたところ、
しかしぐうっと踏みとどまって、救出をこころみるのです。
■ 登場レイルロオド紹介 ■
「いよ」(いよかん鉄道甲1形1号蒸気機関車専用レイルロオド)
<出身> 髑国(どっこく/ドイツ)クラース社製
<所属路線> いよかん鉄道 市内線 (松谷間駅~道御温泉駅)
<能力・性格> のんびり屋で人懐っこく、極めて素朴、みかん農家のおっとりとした一人娘ちゃん、といった性格をしている。いよ自身も農作業に興味津々で、とくにいよかん鉄道のシンボルであり自社栽培もしているいよかんを育ててみたくてたまらないのだが、その意欲以上に虫への恐怖が強いので、作業を遠巻きに見守るのにとどまってしまっている。
蒸気機関車黎明期のレイルロオドのため正直性能的には厳しいものがあるが、その実直さと愛嬌のよさと乗務路線の容易さ(市内狭い地域の平坦路線)ゆえ、まったく支障なしにう優秀な勤務成績をあげつづけている。
いよの甲1形1号機関車は、夏見層石の「嬢ちゃん」に出てくる列車「嬢ちゃん列車」のモデルとして知られ、いよもその登場人物に見立てられ、観光客からは『マドンナ』と呼ばれることが多い。
が、マドンナは実際どこからどうみても悪女であり、主人公の乳母である「いよ」の方が自分の正確によほど近い上同名――という事情から、マドンナ呼びを忌避している。
「ワシの名前はいよやけん、マドンナ呼ぶのはやめて欲しいぞなもし」と観光客にお願いしつつ、「いよ」と大書した名札を制服に貼り付けて、日々の乗務を繰り返している。
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「いよといもむし」(作:進行豹
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