whisp 2022/08/23 23:30

【三分で読める】「みくろの自由研究お手伝い」【レイルロオドのお話】

(あらすじ)

御一夜の町中で、ためらい立ち止まるみくろに、
通りすがりの少女がいきなり相談をもちかけます。

(登場レイルロオド紹介)


「みくろ」(旧帝鉄8620形 38696専用レイルロオド)


<出身> 日ノ本 陽立製作所傘戸 

<所属路線> なし (雄武田市立動物園所属)

<能力・性格>
自分の車両38696の部品のほとんどを、事故で大きな損傷を追ったハチロクの8620復元のために。そしてみくろ自身の部品の一部もハチロクの復元のために無償提供した、
『幸福の王子』さながらの善性の塊であるレイルロオド。当然、自分の乗機は二度と走れなくなってしまったため、同機が静態保存されている大牟田(おおむた)の動物園の飼育係としてセカンドキャリアの日々を送っている。

ハチロクのことを深く尊敬していて、「お姉さま」と呼称する。が、ハチロクだけが特別扱いというわけでもなく、本当に別け隔てなく、誰に対しても親切で丁寧で、穏やか。
仕事も細やか丁寧に進める。大急ぎの状況──というような時でも、急いで済ます、ということが出来ないのが、短所といえば短所。決められた手順を決められたようにきっちり丁寧に進めるのは大得意だが、「緊急時なので重要度の低い手順を省く」などの応用は一切効かない。逆からいえば、それは『全ての作業、全ての手順が、みくろには等しく最重要』であることを示しているともいえ──部品ひとつ、ネジ一本に対してでさえ、みくろは不変の、『博愛のレイルロオド』であるといえよう。

【 シルバー会員 】プラン以上限定 支援額:500円

「みくろの自由研究お手伝い」(作:進行豹

このバックナンバーを購入すると、このプランの2022/08に投稿された限定特典を閲覧できます。 バックナンバーとは?

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

記事を検索