whisp 2018/06/03 22:15

【作劇HowTo】「ものべの」医学関連情報メモ P1 (進行豹)

こんばんわです。進行豹です。

「ものべの」の製作で実際に使われた資料をご紹介、解説して、そこから作劇に関するヒントを読み取っていただこう! というこころみのこのコーナー。


おそらくきっと、
「キャラクター設定」
とか
「プロット」
とかが一番強くご期待いただいている――わかりやすくてウケがよい――そんな資料であるのだろうな、とは、わたくしも予測おります。


のですが同時に、
『キャラクター設定やプロットを公開して、わたくしが解説してしまうと、そのキャラクター/物語解釈に対する【正解】が発生したように思われてしまいかねない』という弊害が生じる危険を、ものすごく強く感じてもおりますのです。


――具体的に例をあげて説明をこころみましょう。

例えば山田というキャラクターがいたとして。
読み手のAさんが 「山田って、本当におバカで天真爛漫なキャラだよな」と思っていたとします。

そこに、設定公開があって。

『山田: 天真爛漫でおバカを装っているが、実は全て計算。
     自らを愚者に見せることで周囲の本性を引き出して観察している』

みたいなことが書かれてたら―― 「Aさんの山田」は木っ端微塵に砕かれてしまうでしょう。

そうしておそらくAさんは。
「Aさんが読んで楽しんできた山田の物語」を、偽物にされたような気になってしまうのではないでしょうか?


純然たるわたくしの価値観において、わたくしは。
「それはものすごく正しくない、作者がやってはいけないこと」だと、強く思います。

物語に正解はなく。
作者がそう意図して書いたものをその意図どおりに読みとくことが、仮に「正読」であるとするなら。
その周囲には無数の、恐らくは読み手の数だけの「誤読」が存在するのであろうと考えます。

その「誤読」の全てを。
わたくしは、例外なく尊重すべきものであると考えます。

読み手はいつだって、誤読をする自由を有していると考えます。
自らの誤読を「正読」として楽しみ味わう権利を有していると考えます。


ので、多分。
「キャラクター設定」「プロット」といった、
『誤読の自由を奪いかねない資料』は、今後ともおそらく、公開することはないのではないかと、思います。

もしそうしたクリティカルな資料の説明を行うしたら、
「書かれることが無いであろう物語」上において。

例えば先日話題に乗せて、けれど「まいてつ」がある以上、決してもうかかれないであろう『姪とinジャパン』を、ガチで作ると仮定して。
その設定やキャラクターを、お仕事だと思って作り込んでいき→公開していく。
……というような形でやる他にないのではないかなぁ、と、現時点では思います。

もし、それでも興味がある、読んでみたいという方がいらっしゃいましたら、ここのコメント欄なり、わたくしのツイッターなりにリクエストいただけましたら幸いです。


で。

前置きが長くなりましたが、そんな事情によりまして、
「このコーナーで解説できる資料」を探すのも、なかなか大変なのでございます。

そんななか、今日はようやく、よさそげなものを発掘できましたので、ご紹介いたします。


「『ものべの』 医学関連情報メモのP1」 です。

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