whisp 2019/09/07 07:20

祈念日動画「9/6 ササゴ駅構内脱線転覆事故の発生日(ポーレット)」台本 (進行豹

おはようございます。

昨日、9/6は旧帝鉄仲央線ササゴ駅で発生した、脱線転覆事故の発生日でした。

「脱線転覆」とひとつにして語られることが多いこの熟語ですが。

『脱線』――鉄道車両の車輪がレールから外れること

『転覆』――鉄道車両が横からの大きな力を受けて転倒すること

とは、切り分けて考えるべき現象です。


脱線は防げなくとも、転覆は防ぐ。
それは、発生してしまった事故を、死傷者がでるような大事故へとつなげなてしまわないための、とても重要なポイントです。


転覆を防ぐには

1:「車両の重心を下げる」
2:「車両の重量を重くする」
3:「バネ系を固くする」
4:「車体の側面積を小さくする」
5:「横風に強い形状とする」

などが有効であるそうです。

しかしながら、

重心を下げれば床下は狭くなり(使えるスペースが制限され)。
重量を重くすればレールを痛めやすく、速度をあげづらくなり。
バネ系の硬さは乗り心地を直接的に悪化させる――

など、転覆防止対策と、高速・快適な鉄道輸送とは、相反する部分が多いらしいことも、確かなのではないかと思われます。

『安全が第一の使命』

それは、全ての鉄道事業者が、車両メーカーが、関係者が。
常のこここの中心に置き続けているであろう大原則であり。

その上で、それぞれの事情(もちろん、収支採算が全てを縛ることも絶対的な大前提ともなるでしょう)を勘案し――
安全と快適性・利便性との最適解を、常にアップデートさせつづけているものかと存じます。


そしてそうした努力の全てを。
「たった一人の過失」が、ぐちゃぐちゃに崩してしまうことがあるのも、また、鉄道です。


恐らくはそうした想いの全てを込めて、
ポーレットが静かに語る57秒。


https://twitter.com/maitetsu_ps/status/1169820778046484481?s=20

ぜひ、お聴きいただけましたら幸いです。


なお、台本を以下においとておきますので、外国語話者のみなさまにおかれましては、どうぞ機械翻訳等にお役立ていただけますと幸いです。


<台本>

;9/6
【ポーレット】
「九月六日。この日は、とても悲しい、けれど鉄道史から消してはいけない一日です。
1945年。正和元年。大戦の終わって間もないこの日。
――ササゴ駅構内で、転覆事故が発生しました」

【ポーレット】
「仲央線ササゴ駅構内で、スイッチバックをするため、折り返し線に進入した客車牽引の電気機関車が、そのまま車止めを突破し、転覆、大破――実に六十名もの尊い命が犠牲となってしまいました。
原因は、機関士の居眠り運転だとされています。
決してあってはならない――二度繰り返してはいけないことです」

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