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whisp 2021/08/02 21:25

人吉球磨取材リポート /Day4 2021/07/09 (進行豹

こんばんわです! 進行豹でございます!

今回は中1日でいけた!!!


というわけで、人吉球磨取材リポート

Day1
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/article/498296

Day2
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/article/500547

Day3
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/article/506210



の続き、参ります!!!


////////////////


なぜわたくしが野生の鹿とエンカウントしつつ、夜の河原をうろつきまくることになったか。

それは――

『球磨川、川辺川流域では、7月頭ならギリギリワンチャン、カジカガエルの鳴き声を録れる可能性がある』という情報を、頂戴したからなのでございます!


のですが、急遽移動協力をくださいましたつのっちさんのご尽力にも関わらず。
その日のその足ででかけて録れるほどに甘いものではなく。

Day3は成果無く、とぼとぼと帰り、失意の宿泊をすることとなったのでございます。


あけて

■Day4 2021/07/09


天守閣さん泊=駅近でございますので、朝の散歩は人吉駅といたしました!

するとくま鉄田園シンフォニーの車両が動いてるとこを見れたりして、大変に幸先のよい出だしとなりました。

朝ごはんは、TVアニメ『レヱル・ロマネスク』
https://railromanesque.jp/

の聖地としてもおなじみの、cafe亜麻色さん。

なんと試作品の「和朝食」を先行していただかせていただいてしまいました! おいしい!!!


その流れからの録音取材は、みなさまおなじみ、登呂流湯の内観モデルのおおが湯さん!




そして、蓑笠鍛冶店のイメージモデルの、蓑毛鍛冶屋さんでございます!!!



どちらもすでに撮影録音させていただいたことございますのですが、今回あらためて! マイク本数&種類ガッツリで!
時間をかけて改めての録音をさせていただくことができ、大変よい取材を行わせていただくことが叶いました!!

でもってその足をくまてつ沿線、あさぎり町まで伸ばしまして、こちらも2回めの山羊牧場!
「山羊のいる球磨川」さんにあらためての取材をさせていただきました!



第一回目のときは
A「あらけんさんが乳搾りをしたので、めっさしょぼい乳搾り音しか録れなかった」
B「山羊が鳴かなくてこまった」
ので、そのリターンマッチでございます!!


Aについては、山羊牧場の主、あさぎりせいりゅうさんに乳搾りをいただくことができ

あらけんさんが絞った乳の太さ:ひやむぎ
あさぎりさんが絞った乳の太さ:きしめん

くらいのはっきりとした差異のもと、クリアに録音をさせていただくことができたかと存じます!

そのうえ! しぼりたてヤギミルクも大変美味しくいただきました!!


で、Bについて。

「子ヤギを母山羊から引き剥がせば鳴く」というご提案をいただいたのですが、悲鳴を録りたいわけではないので、自然にまかせているうちに、なんか山羊、たくさんないてくれました!!!


この日はほんと、もろもろめぐまれておりましたのです!!!!

その勢いでの夜間行動では! ついに!!!

この綺麗な景観の場所――

では空振りだったのですが、別のとこでカジカガエルの鳴き声の録音にも成功することができました!!!

https://twitter.com/sin_kou_hyou/status/1413491008948473861?s=20

また、新温泉さんの外観を覗かせていただいたのですが

「建物の保存について前向きに検討中のご様子」だという情報を得ることもでき、それも大変よきこと、と感じました。


と! 保存・存続といえば、上記、あさぎりせいりゅうさんの『山羊のいる球磨川』。

先の洪水での傷跡も深く、いま、存続をかけてのクラウドファンディングを実施されてます!!!

https://camp-fire.jp/projects/view/455169


「人吉・球磨で動物と触れ合える系のアクティビティは、恐らくここ一箇所」のうえ、
山羊たちはかわいくヤギミルクもおいしいので!!!

もしもよろしければ! お気がむくことございましたら!!!

ぜひぜひご支援ご検討のほどいただけますと幸いです!!


よろしくおねがいいたします!!!!!





(day4 おわり)

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whisp 2021/07/31 21:32

人吉球磨取材リポート /Day3 2021/07/08 (進行豹

こんばんわです! 進行豹でございます!

またまた間があいてしまいましたが、人吉球磨取材リポート

Day1
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/article/498296

Day2
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/article/500547

の続き、参ります!!!


■Day3 2021/07/08

ブルートレインたらぎで目覚め、移動しましたその先は、
人吉・球磨では「くま川下り」と並ぶほどの人気アクティビティ!
それゆえ逆に、いままで一度も経験することがなかった、
『ラフティング』の録音取材をさせていただくこととなりました!

お伺いさせていただいたのは、球磨川ラフティングの元祖! 
「ランドアース」様でございます!!
https://www.landearth.co.jp/


ラフティング、わたくしはなんかカヌーみたいなちっちゃな船でやるのかと思っておりましたのですが!
その実は、余裕で8人くらいは乗れそうな、
『ラフトボート』という、大型のゴムイカダでの川下りを行うというものでございました。

ラフトボートはかなり安定しているのですが、
録音取材=人が増えればヒューマンノイズも増える=必要最小人数での乗船、
となりました関係上、わたくしもがんがん、オールを漕ぐ必要が生じてまいりました。


(カメラがわたくしなので、写真の人物はわたくしではないです。念の為)

とは申せ当日の球磨川は穏やかで、オールを漕ぐ場所も限られていて、その時間もそう長くなく。
普段はのんびりゆったりと。瀬に入ったならオール漕ぎつつ激しくゆすられて。
静と動とのダイナミズムを負担少なく思いっきりに楽しめまして

「なるほど! これは人気出るのわかる!!! 楽しい!!!!!!」

と、わたくし単純に! それだけに深く!!! 感じ入りました次第です!!

しかしながら、川下りの最中にふと頭上の橋を見上げると、その裏側にまだ生々しい洪水の爪痕をみせつけられたりもいたしまして。

川はまことにさまざまな表情を見せるものだ、と――
1観光客の短時間での体験ながらも、それなりにしみじみとも感じましたです。



そんなこんなでランドアース様でのラフティング録音取材を終えましたのちは、人吉市内に戻りました!

わたくしてきには、めちゃくちゃ美味しいきくらげとわかめの佃煮で。
https://marukama.shop-pro.jp/?pid=138153783

みなさま的には、こちらの背景画像にてお馴染みの、
『みそ・しょうゆ蔵(資)釜田醸造所』様を見学させていただいて。
http://www.marukama.co.jp/


そのすぐお隣の
『立山商店』様では美味しいお茶と、その音とを豊かに堪能させていただきまして。
https://www.tateyamasyoten.com/

そのすぐ向かいの
『おみやげや大吉』
@daikichi038
さんにもご挨拶させていただきまして!

宿はおなじみ、天守閣様
https://tenshukaku.com/

に宿泊させていただくこととなりました!

しかしながら、ここで終わりではございません。

お部屋に荷物を起きましたらまたお出かけで!

わたくし、とある音を探して。
野生の鹿とエンカウントしつつ! 

夜の河原をうろつきまくることになったのでございます!!!



(day3 おわり)

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whisp 2021/07/19 20:22

人吉球磨取材レポートDay2 2021/07/07(進行豹)

こんばんわです! 進行豹でございます!
間があいてしまいましたが、人吉球磨取材リポート、
Day1
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/article/498296

の続き、参ります!!!


■Day2 2021/07/07


キャンプの夜が開けての7月7日です。

わたくしは取材中は自動的にAM5時に起きる体質でございますので、その日もやはり、AM5時に起きました。

のですが、くま川鉄道湯前線も、JR肥薩線も、洪水被害で長期運休中。
始発列車が走ってくれているわけもなく。
またまわりのテントからは睡眠中の雰囲気もただよってきて、音をたてることもはばかられます。


ので
(朝の音をなんかとってこよう)とハンディレコーダー(TASCAM DR100 mk3)だけを手に、ふらふら散歩しておりますと――
なんと!! めっさ景観のよい場所を、「人吉クラフトパークキャンプ場」の敷地内に! 発見したのでございます!!!

こちら、案内板がすぐ近くにたっておりまして、
「カマノクド」という名の熊本県指定天然記念物の「甌穴」なのだそうでございます。
https://h-craftpark.com/kamanokudo/

甌穴(おうけつ)とは、川の水で流された岩は砂が、岩のくぼみにはまってしまい→水流で回転し→岩を穿って開く穴、だそうでございます。

この「カマノクド」あたりの岩は溶結凝灰岩という柔らかいものらしいので、他の岩より削られやすく、結果、この景観が産まれた……そうなのです。


わたくし、このときはぼんやりとハンディで環境音を録っただけで。
それはそれでここちよい川と鳥とのハーモニーを録音できたかと思うのですが。

いま考えると「甌穴にハイドロフォン(水中マイク)落とし込んで、甌穴内の川の流れの音を録る」ことを試してみても面白そうでございますね!

次の機会にはぜひ! チャレンジできればと思います!!!



――そんなこんなをしているうちに、朝ごはんの時間となりましたので、昨夜のキャンプ飯の残り+キャンプをサポートしてくださったプレイヤーさんのおとっときのカルビ肉とで、美味しく豪華にいただきます。
朝食を終えれば撤収時間。
撤収は設営よりはるかに簡単。あっという間に終わります。

サポートしてくださったプレイヤーさんたちに御礼とお別れとを告げ、次の目的地へと向かいます。

次の目的地へのご案内は、わたくしの人吉・球磨取材に継続的にお力添えくださっているもげもげさんにおねがいしました。

そのもげもげさんが
「次に向かう前に、進行豹さんごのみの案件をご紹介します」と連れて行ってくださったのが、人吉と錦町の境にあるイオン。

(イオンにわたくしごのみの案件が?)と首を傾げておりましたら、その視線の先になんと!
廃線跡! 廃モノレール!!
廃用されたスロープカーの線路と、しかも車両までもがあったのです!!!

https://twitter.com/sin_kou_hyou/status/1412535800936353796?s=20


なんというわたくしごのみ!!!

こちら残念ながら静態保存機で動かないため、関連の録音はできなかったのですが、それでもしっかと! テンションはあがりましてございます!


その勢いで向かいます次なる目的地は、『錦町』。
人吉のすぐお隣にあるくま鉄沿線の町で、人口は約1万人。
『剣豪とフルーツの里』として知られ、丸目蔵人の出身時。そうして梨・桃・くま茶・米などの特産地でございます。

錦町の田園風景が「くま鉄 田園シンフォニー」の車窓風景を作っていたわけでございますね!

そんな錦町にはマスコットキャラ、「錦太郎」(きんたろう)君がいらっしゃいまして
http://www.nishiki-machi.com/kintarou/
錦太郎くん、町の結構あちこちで見かけます。


その錦太郎くんの本拠地、錦町役場の観光課のTさんとお会いし、錦町近郊の「魅力的な音風景」をご紹介いただこう――
というのが、午後イチのミッションでございましたのです。


錦町についたときには、お約束時刻までまだ時間がございましたので、
先の洪水で崩落してしまった「球磨川第四橋梁」の再訪などもいたしました。

(2020年8月)
https://twitter.com/sin_kou_hyou/status/1295999352557592579?s=20


(2021年7月)
https://twitter.com/sin_kou_hyou/status/1412576701205258240?s=20


――見るも無残だった残骸達は綺麗に掃除され、残された橋脚たちは、復線の槌音が響くその瞬間を、わくわくと待ち望んでいるように思えました。
まだまだ何年もかかってしまうことでございましょうけれど、復線へのみちのりを、くま川鉄道様、着々と歩まれていらっしゃるように、わたくしは感じましたです!



球磨川第四橋梁のあとはざらっと

「桑原家住宅」

「その近隣の竹林」


「下がり山須恵窯跡群」

などを見学し。
見学するうちお約束の時間となりましたので、
錦町の誇るフィールドミュージアム!
「にしきひみつ基地ミュージアム」にて、Tさんとお会いすることが叶いました。
https://132base.jp/index.html


ひみつ基地ミュージアムは、かつて錦町に存在した「人吉海軍航空基地」跡をそのまま利用して建設されたフィールドミュージアムで、
海軍秘密基地として魚雷製造などをしていた地下壕をダイレクトに見学することが可能です。

こちら、前回取材時に、特別にいれていただいた未整備地下壕の中でコウモリたちが飛んだり鳴いたりする音は、
『蓄音レヱル かにこ』
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ298303.html

のTr4で紹介されております。

2021/07/19現在、セール中で220円でご購入いただけますので、もしよろしければぜひぜひお聞きいただけますと幸いです!

また、当時にはなかった「赤とんぼの1/1模型」


なども新造されており、
ひみつ基地ミュージアム、ますます楽しい施設へと発展をしておりました。


そんな錦町の「音」に関する新情報。
Tさんとミュージアムの方とにお伺いし、複数頂戴することができました(まことにありがとうございます!)


しかし、その中の自然まわりの音情報は、季節があわなかったり、季節があっててもアクセスが(先の洪水による道路崩落で)不可能だったり――と、
なかなかすぐには録音チャレンジできるものがございません。


そこで「今日の今日でもうしわけないのですが、もし可能でしたら――」と複数お電話をかけ。
「よいですよ、どうぞいらしてください」とお返事くださった 『こま工房どんぐり』さんにお伺いさせていただきました。

そこではコマ作りの一連の工程の撮影・録音をさせていただけたのみならず!

「ちょんかけごま」なる、素晴らしくエキサイティングなコマを回すところを、実演いただけてもしまいました!!!
https://twitter.com/sin_kou_hyou/status/1412616156880400384?s=20

これ、コマの形が左右非対称なのでめっさむつかしそうに感じるのですが、工房の主・東さんは、作るのみならず回す方もまさに職人!
すばらしい技術を惜しみなくご披露くださいましたのです!!!

(これはぜひともご紹介せねば!)

との思いを強くしつつ、東さんに御礼篤く申し述べ、どんぐりさんを後にしました。

その後は田植え体験をさせていただき。

『田植えは! 音が! しない!!!!』
(苗を大事に扱うので、音がするような田植えしちゃダメ)
という貴重な知見を得ることができました。

間違った可能性を潰すのもまた、大事な取材でございます!

田植え体験終わっても、まだ日暮れまでは時間ございましたので、市房方面に向かいまして、「桜の里洞窟」でコウモリとたわむれ

市房ダムの下流放水地点を確認し


白水自然の森公園まで足を伸ばして、白龍后橋の絶景を楽しみ


そうするうちに日が暮れましたので、取材終了。
錦のおとなり、多良木にあります

「ブルートレインたらぎ」さんに、宿泊いたしましたのでございます――


(day2 おわり)

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whisp 2021/07/14 23:44

人吉球磨取材レポートDay1 2021/07/06(進行豹)

こんばんわです、おひさしぶりです。
進行豹でございます。

わたくし、去る7/6~12の間、人吉を中心とする人吉・球磨地域に取材にいっておりました。

取材目的は、「新規の音源候補地のリストを作成すること」が第一でした。
ので、いつものようにわたくしがガッツリレコーダーもまわして……というのは結構少なめなのですが、少ない中でも珍しい音などもとれてたりございますので。

写真と未整音の切り出し音源など交えつつ、簡単にですが取材リポートをしていきたく存じます!


■Day1 2021/07/06

わたくしツイッタ大好きですので、普段ですと飛行中にも機内wifiつかえるJALかANAを第一選択肢といたします。

が、今回取材いくことが決定するのが結構遅めの時期だったので、JAL/ANAのお得間ある早割は使えず。

あれこれ考えた結果

羽田0745→鹿児島0935の、スカイマーク303便を利用することにいたしました。

埼玉県民のわたくしが人吉に入るには、圧倒的に!
『鹿児島空港から高速バス』が、早くて楽だからでございます。

しかし、鹿児島空港から人吉ICにいく高速バスは本数が少なく
https://www.navitime.co.jp/bus/diagram/timelist?departure=00003345&arrival=00081566&line=00019922

基本的には「一本逃すと次は二時間後」となってしまうのでございます。

そしてスカイマーク303便を使いますと

0935鹿児島空港着で0945鹿児島空港発の飛行機に乗る、というエクストリーム乗り継ぎをしなくてはならないのです。

これを逃すと次が1145のバスですので、飛行機遅れない限りは、なんとしても乗り継ぎたく思います。

そこでわたくし、課金をしました。

「フォワードシート」
https://www.skymark.co.jp/ja/service/seating.html

という、1000円追加課金すれば最前列グループの席に着席でき、優先搭乗&優先降機をできて、おまけにワンドリンクもついてくる──というサービスを申し込みましたのです。

その甲斐あって、なんとかギリギリ0945発のバスに間に合わせることができました。

「早くつく」とは「取材できる箇所が一箇所増える」と、同じ意味です。


ので、その分の時間をいかすべく、人吉ICからは「布の滝」という、いままでいったことがなかった人吉名所を訪れてみました。

ご覧の通りの景観です!!!!

その上滝下は極めて浅く、沢歩きできる靴なら、結構がんがん川の中央にまで進んでいけます。

ので、滝の広がりの真ん中あたりにマイクセットしての録音などにもチャレンジし、充実の時間を過ごしました。

二時間はあっという間にすぎまして、一本遅れのバスでも間に合う時間にお約束をいただいておりました「大和一酒造元」様


https://www.yamato1.com/
にお伺いいたします。

洪水の傷跡なまなましい昨年8月末から大きく復旧はすすまれておられるように見え、この9月には新しい焼酎の仕込みも開始される予定──とのお話を、大変嬉しく拝聴させていただきました。

新しい麹が目覚め・いきづくふつふつという音。

叶うのならば、ぜひぜひぜひ! 録音させていただきたいです!!!


大和一酒造元様を失礼いたしましたそのあとは、くま川くだり発船場──改め
「HASSENBA」
https://hassenba.jp/

の見学にお邪魔させていただきました。

なんとおしゃれで綺麗な空間!!!!

大感動でございます!!

くま川くだりそのものの再開もそう遠くない時期にご予定されていそうな感じで、
再開されたらぜひぜひぜひ! またお伺いさせていただきたく感じました!


HASSENBAを失礼しましたそのあとは、皆様おなじみ、人吉クラフトパーク石野公園
https://h-craftpark.com/

にお伺いいたしました。

といっても、同日の目的は「工芸体験」ではなく、キャンプです。

自分のテントを持ち込んでのキャンプをわたくし、クラフトパークのキャンプ場で体験しようと考えましたのです!!!

と、考えていたのですが、出発前もえらくバタバタしてしまっていたため
「メルカリで買ったキャンプ道具を未開封のまま人吉に転送した」ようなありさまでした。

開封して、なにか欠品があれば、即座に詰みです。


そこでわたくしキャンプ経験豊かなプレイヤーさんたちにご支援をおねがいし──ご支援をいただくことができ。

その結果!

(まぁ実際には多少の紆余曲折もあったものの)

無事にテントを設営することができました!!!

自分ひとり……プラス2名──の手で設営したテント。
なんと豊かな空間でしょう。

その中で体を休め、じいっと耳をすませると、

蝉の声、気の早い秋の虫の声、銃声などが豊かに響いてまいります。

「銃声!!?」と驚いてプレイヤーさん方にお聞きしますと

「この銃声は、鹿よけの空砲である」
「鹿よけの空砲であるので、四六時中鳴り響いている」

とのご教示をいただきました。

……癒やしの環境音。プラス銃声。

どう考えてもぶつかりそうな要素です。

のですが、逆に考えるとそれも「クラフトパークキャンプ場ならでは」といえるかもしれません。


気持ちを前向きに切り替えましたところで、キャンプ用の食材の買い出しです

買い出しはなんと!

「長江号」という、日本に実働4台しかないクラッシックバイクのサイドカーに乗せていただくというぜいたくな体験とともに行うことが出来ました。
走行音も録音させていただきほくほくで戻りますと、地元組のみなさまが我々と合流してくださいました。

同キャンプでぜひとも食してみたかった、念願の球磨郡郷土料理!

「骨かじり」しかも、正真正銘のイノシシ肉での骨かじり

を持ってきてくださいましたのです!!!

イノシシの臭みとかはまったくなく、骨から肉はぽろぽろと落ち、豊かなだしの塩スープと絡み、大変おいしうございます。

そこにハムのヨネザワさんのベーコンや

焚き火台の日で炙って食べるマシュマロの板チョコハサミ──「スモア」

なども食せば、あっという間におなかはしあわせにみちみちて。

おなかが満ちれば、疲労もじんわりにじみ出てきて、眠くなります。


テントにもぐり、寝袋を敷布団代わりにぐっすり眠り──


かくて、取材1日めは終わりを告げたのでございます。

(つづく)

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whisp 2021/06/13 21:19

オリヴィ生誕記念ショートストーリー「2010/06/13」(作:進行豹


「まったく、どこに行きやがったんだ」

駅本屋、機関庫、詰所、保線小屋。
あいつが行きそうなところは他に──

「あれ? ムナカタ? どしたの、こんなとこに」

「ん?」

こんなとこ──って、いったいどこだ。
声がするのに姿が見えんが。

「オリヴィここだよ! ずっと上! Higher UP!! もっと上みて!!」

「? 屋根上か。いったいなんだってそんなところに」

「うん、あのね? って、おはなししづらいから、ムナカタものぼってきてよ」

「……面倒なことをいいやがる」

だが、まぁ、今日──
ロールアウト日くらいは多少のわがままは聞いてやるか。

「とはいえ」

屋根上なんて、何年ぶりだか……

「よっ、と」

「へへっ! ムナカタいらっしゃい! あのね、オリヴィといっしょ探してほしいの」

「さがすって、何をだ」

「Satellite! ジンコーエーセー! ハヤブサっていうやつ!!」

「ハヤブサ?」

少し前、打ち上げがニュースになったアレか。
しかし、ありゃあ確か、人工衛星じゃなかった筈だが──

「PDA? 何調べてるの?」

「この流れで明日の天気を見やしないだろ。ハヤブサのことだよ。ああ、あった──」

「Wow! どこに見えるの?」

「……いや、見えやしないな。人工衛星ってのはお前の勘違いだ。
ハヤブサは、小惑星探査機だって話だ」

「ショーワクセータンサキ?」

「ん……。
詠語だと──惑星はなんだったかな? 地球とか火星とかの総称の」

「Planet!」

「ああ、んじゃあ、リトルプラネットシーカーとか、リトルプラネットクエスターとかそんな感じだ」

「I see! 小さな惑星でショーワクセー! タンサはquestの探査なんだね──えっ!?
そしたら、どっか遠くの小惑星さがして、ハヤブサ、ぴゅーって飛んでっちゃってるの!?」

「みたいだな」

こんな小さな端末でも、かなりの情報を引っ張れる。
会社に支給されたときにはバカにしてたが──いや、こりゃあ随分便利なもんだ。

「……イトカワって小惑星に着地して、その地面の成分を持ち帰るための旅をしてるんだそうだ。
帰ってくるのは……順調にいって2007年になるって話だ」

「そんなに先なの!!!? それじゃあオリヴィ、ハヤブサ見れないかもだねー」

「ふん」

まぁ、否定できるような観測じゃない。
老朽機なりに頑張っちゃいるし、メンテもできるかぎりは尽くしているが──2007年なんてころまで保つ可能性は高くなかろう。

「なんだって、ハヤブサが見たいだなんてこと」

「うん、あのね! ハヤブサ、特急にもあったでしょ?」

「ああ、帝央-隈元間の夜行寝台特急だ」

「ツクモとね? その特急のハヤブサの話になったの。ツクモお客さんとして乗ったことあるんだって」

「へぇ、C56のレイルロオドがか」

「そ! で、オリヴィすっごく羨ましかったから、『いいなー、いいなー』っていってたらツクモ、
『それなら、宇宙を飛ぶハヤブサを目指してみたら?』って、ハヤブサのこと──ジンコーエーセーって間違ってたけど、教えてくれたの」

「そうか。まぁ、頑張って目指せや。叶うたぁとても思えんが」

「目指さないよー! そんなの! オリヴィが目指すの、もっと全然別のものだもん」

「ふん?」

やけにこっちを見て来る気がして顔を向ければ、同じタイミングで上を向く。

「ただね? ハヤブサ。きっとキラキラきれいな気がして──だから、見れたらうれしいなぁって思って探してただけなんだ」

「じゃあ、見りゃあいい」

「え、けど」

「時間なんてな、振り返ってみりゃ一瞬だ。
今は遠く思える2007年だって、毎日あくせく働いてりゃあ、すぐに来るだろうよ」

「I see! そだよね!! そしたら、ムナカタ!!」

小指がずいっと突き出される。

「そのときもね? オリヴィといっしょに見てくれたなら、うれしいな!!!」




「……ああ、うたた寝しちまってたのか」


随分懐かしい夢を見た。

2007年──正和63年。
当初予定の年だったなら、ギリギリ間に合ったのかもしれんが。

「ま、世の中予定通りにゃいかんわな」

予定通りにも、思い通りにも。

「……約束くらい、指切りくらいはしてやりゃあよかったかな。ロールアウト日だったんだしな」

けど、空約束になっちまいそうなのがイヤだった。
あいつはえらく察しがいいレイルロオドだったから、すぐに「Just a joke!」と笑って指を引っ込めた。

「……あの作り笑いの痛々しいさったら、な」

だがまぁ、おかげで思い出せたんだろう。

ハヤブサ帰還のニュースを聞いたその瞬間に、あのおんぼろのジェネリック・レイルロオドのことを。

「3年も遅れたが、ちゃんと帰ってくるんだと。それも偶然、今夜。この6月13日の夜に」

見てみたくなり屋根上にのぼってみたけれど、あのときのあいつとまるでかわらん。

星があんまり瞬きすぎてて、どれがどれやら──

「っ!!」

流れた。
流れ星にしちゃ、鮮やかに。

あれが実際ハヤブサなのか、俺には確かめようもないが。

「だが、まぁ。どっちにしろ──帰ってきたんだな」

懐かしい。
あいつは実際オンボロだったが──決して、ポンコツなんかじゃなかった。

みかん鉄道をひたすら愛した……そう悪くない、レイルロオドだった。

「…………」

らしくもない言葉を吐きそうになり、慌てて飲み込む。

いや──飲み込む必要なんてありゃしないのか。

こんな夜中のこんな場所。誰が聞いてる筈もなし──万が一聞いてるとしても、あいつだけだ。

だから目を閉じ、さっき見た流星の軌跡をまぶたに描く。

「よく頑張ったな」

八ツ城海に沈む夕日と同じ色──
鮮やかなオレンジの光跡を。

「──おかえり」


;おしまい

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