有坂総一郎 2023/05/16 20:30

超重爆による対艦攻撃というそれについてのアレコレ

超重爆による対艦攻撃というそれについてのアレコレ

https://ja.wikipedia.org/wiki/大日本帝国海軍航空爆弾一覧#/media/ファイル:USS_Princeton_(CVL-23)_damaged_1.jpg

開放式格納庫の効能を如実に示す写真だと思う。確かに爆沈するようなことにはならんけれども、開放式でも結局これだけダメージを受けるんじゃ、装甲空母の方が合理的だなぁと思わんでもない。

実際にこの軽空母プリンストンは上記の写真撮影時時は鎮火して復旧可能と判断されていたが、結局は誘爆で手に終えなくなり撃沈処分されている。

要は思うほど開放式格納庫が誘爆対策としてそこまで万能ではなく、米帝海軍のダメコン能力やシステムが優秀なだけなのだ。

この写真に行き着いた経緯は、超重爆➡️水平爆撃➡️対艦爆弾➡️プリンストン被爆写真というものだ。

ユトランド海戦において大落角弾による英巡洋戦艦が次々と爆沈した......という戦訓から水平防御も重視されるようになったのだが、その理屈なら真上から降ってくる大質量爆弾という脅威が超重爆によって現出する。

実際に真珠湾攻撃で九七式艦攻によって米戦艦が爆撃され撃破されているようにその効果は絶大である。まぁ、その時の800kg爆弾はそもそも41cm徹甲弾の改造したものがベースなのだから当然のことである。

であれば、ユトランド海戦という戦訓は当時の海軍が共通して得ているものだから、一つのヒントで超重爆による対艦攻撃は発想し得るものだ。

特に米帝海軍には空母不足という問題があり、十分なエアカバーと艦載機による対艦攻撃という選択肢が実質的にない以上は超重爆による対艦攻撃も現実的な選択肢となる。

というか、「このはと」世界において空中列車砲という体裁で超重爆開発構想をごり押しした大魔王とその周辺にしたら使わない手はない。

航行中の艦隊相手は別としても泊地攻撃ならばタラント軍港攻撃、真珠湾攻撃、トラック大空襲、呉軍港空襲などで実例がある以上はそれ相応の効果を出すことが実証済みである。

まぁ、機雷をばらまくだけでも十分効果があるわけで現実的な戦術として機能することは間違いない。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

記事を検索