おねしょ部2 新メンバー加入編

シーン2 おねしょ部 本格活動開始】
振り返り。
高校でおねしょ動画を撮ろうと持ち掛けてきた、お金持ちっぽい田中美咲(たなかみさき)さん。
私は地味で友達がいない高橋美波(たかはしみなみ)。
今までおねしょをしたことがなかったが、美咲さんのおかげで完全におねしょをぶりかえして、連日やらかしてしまっていた。

今朝もおねしょをしてしまい、憂鬱な気分で登校してきた。
「おはよう!美波さん!」
美咲さんが教室で話しかけてくる。
「おはようございます美咲さん」
「早速だけど、今朝のおねしょはどうだった?」
「えっ…!?」
まるで今朝のおねしょを監視されていたようで、ドキっとする!
「まさか…そんなのするわけないじゃないですかー…あはは」
「そっか、残念」
「もう、やめてくださいよぉ」
私はドキドキしながら苦笑いをする。
そんなことを話しているうちに先生がやってきた。
「みんな席につけー」
私たちはそれぞれの席につく。
ホームルームが始まり、いつも通り授業を受ける。
休憩中、美咲さんがこそっと耳打ちしてくる。
「今日も放課後、部室でね」
「あ…はい…」
そして放課後になった。
私はおねしょ部で使っている活動部屋に来ると、見たことのない女の子がいた。
「こんにちは~」
「あ…こん…にちは?」
その女性はおっとりしたイメージで、まさに日本美人といったおしとやかな人だった。
「私、3年の紫苑寺薫子(しおんじかおるこ)っていいます~。美咲さんにおねしょ部に誘われたの~。よろしくね~」
「私、高橋美波です。こちらこそよろしくお願いします」
「ところであなた~、おねしょ癖があるんですってね~」
「えぇ……」
美咲さん、一体どんなことを彼女に教えているんだろう…
「美咲さんに聞いたわよ~、とっても大胆に世界地図を描いたとか~」
「えっ……あの……ええ……」
私は顔を赤くしてしまう。
「うふふ~、恥ずかしいのはわかるけど、大丈夫よ~。ここでは誰も気にしないし、むしろ誇ってもいいくらいよ~」
「は……はい……」
「さて~、自己紹介はこれくらいにして、今後の活動についての話し合いね~」
「は……はぁ……」
部屋の影から突然美咲さんが現れる。
「まずは、私たちの活動目的について説明しておくわね」
「は……はい」
「それはズバリ、『全国のおねしょっ子を救う』こと!」
「えっ……」
「この部活の真の目的はそれだけなのよね~」
そんな話は初耳だ…でも確かに、私の他にも同じ境遇の子がいるなら救いたいと思うだろう。
「私たちの動画を見て『悩んでいる全国のおねしょっ子』も、大人になった女の子でもおねしょしても平気で生活してるって安心すると思うのよ」
「なるほど……」

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