おかず味噌 2020/03/24 17:10

オススメ作品「スカトロクエスト~そして排泄へ~」

皆さんは「物心」ついた少年時代に、こんなことを思った経験はないだろうか?

「このキャラの『パンツ』見たい!!」と。

 もしも、そんな経験があるというなら、その気持ちは十分に理解できる。ネットの十分に普及していない当時の「小さな大人たち」にとって、「女性のパンツ」というものはそれほど貴重なものだったのだ。ましてや「可愛い子のパンツ」など、たとえ直接触ったり嗅いだりは出来なくても、純粋に「見てみたい」ものだろう。
 やがて「少年」は「大人」になって――。その成長と共に文明も発達し、今では簡単に「女性のパンツ」を見ることが出来るどころか、その「中身」さえも知ることが出来るようになった。今や、「女性のパンツ」というおかずだけで達することは難しい。なぜなら、それはごくありふれた「前菜」のようなものであり、その先にもっと豪華な「主菜」が待ち受けていると知っているからだ。だから、たとえ少しばかりの食欲を満たされようと、その時点で満腹になってしまうのは勿体ないという心理だ。

 だが、それでも。我々はやはり予期せぬ「パンチラ」というものは相変わらず嬉しいものだ。それが予め約束された「展開」ではなく、ふいにもたらせられたものであるならば――。我々はいつだって少年時代に立ち返って、その初期衝動を何度だって反芻することができる。近所の駄菓子屋でお小遣いの範囲内で数十円足らず駄菓子を買い、暗くなるまで友達と走り回っていた「あの頃」を思い出すみたいに。
 我々はいつからか「忘れて」しまった。「パンチラ」の感動を、そこに存在する「趣き」を。財布はマジックテープのものから長財布へと変わり、その中身は札で膨らんでいる。今や、「駄菓子」などいくらでも買えるし、エロいコンテンツだって手に入れたい放題だ。いつの間に我々は、かつて少年時代に忌避した「権力者」と成り果ててしまったのだろう?
 確かにある種の「成功」とは言えるだろう。だが、果たしてそんな我々は、かつて少年時代に感じたほどの興奮を再び味わうことができるだろうか?ただの「パンチラ」で抜くことができなくなってしまった我々に――。

 かつて我々は「ゲーム」という文明の利器を手にした。それは実に画期的な人類における「発明」であり、これまでは受け身でしかなかった漫画やアニメとは違い、自ら「主人公」を動かすことで物語を進行させていくというものだった。それによって、我々はあたかも自分自身が主人公に成り代わったかのような感動を手にし、登場人物たちと共に笑い、共に怒り、共に感じ、共に願ってきた。
 現代にも受け継がれる著名なタイトルが次々と出される中、そんな中でも我々は「ゲームを純粋に楽しむ」という目的の他に、ある「邪」な感情を微かに持ち合わせてはいなかっただろうか?
 それは一般作である漫画やアニメに向けられたものより、あるいは巨大な期待であり、ある種の「願い」でもあった。だが、その願いはそう簡単には聞き入れられず、悔しい思いをした者も数多いことだろう。

 さて、この作品は「ゲーム」である。その「操作性」や「自由度」は、今の一般発売とは比較するまでもなく、大きく劣るものではある。あるいはかつての「ファミコン」と肩を並べることさえ難しいかもしれない。だが、そこには大きな「少年の夢」が詰まっている。
 一般作だけど「一般作」ではない。エロゲーだけど「エロゲー」ではない。そうした絶妙な葛藤と「趣き」が、このゲームには込められている。

 ゲームの内容としては、我々がまず最初に思い浮かべる「RPG」であり、いわゆる異世界(ファンタジー)の設定だ。武器や防具が登場し、それを装備することで強化され、敵を倒していく。そこそこの「強敵」も存在し、ただ一直線に突っ走るだけでは突破できないこともある。そうした厳しい戦いを経て、我々はようやく「クリア」という達成感を得るのだ。
 けれど、分かっている。あなたが求めるのはそんな種類の「達成感」ではないのだと。

 このゲームでは登場人物(女性)が、何と頻繁に「お漏らし」をするのだ。「失禁」「着衣脱糞」「おねしょ」など、これまでの一般作のゲームでは到底考えられなかった「斬新」な設定である。
 もちろん、この作品はエロゲーである。けれどその「世界観」が、かつて我々のプレイした著名な「クエスト」に酷似していることで、まるであの時は味わえなかった興奮を満たすように、「どうして思うようにいかない」というあの頃の鬱憤を晴らすように、このゲームはかつての少年時代の「未実現」を思い出させ、それを解消させてくれる、「お漏らし」ないし「スカトロ」好きには堪らない作品だ。

 いつもの如く、作者が購入しプレイしたことは言うまでもない。それなりに「敵」が強く苦戦した場面もあったが、それがより「待ちわびた瞬間」を際立たせることになる。
「お漏らし」「スカトロ」好きは、ぜひ購入して頂きたい。
 そして、我々は「勇者」となるのだ――。

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