鎌倉殿の13人 16話 の感想
見逃し・同時配信 - 鎌倉殿の13人 - NHK
【作】三谷幸喜
【音楽】エバン・コール
【出演】小栗旬、新垣結衣、菅田将暉、小池栄子、片岡愛之助/坂東彌十郎、宮沢りえ、大泉洋、西田敏行 ほか
(C)NHK
鎌倉殿の13人
軍神・義経の伝説
今回もまた、情動が乱高下する辛く面白いお話でした。
上総介の死の重み、木曽義仲の清廉さと無常の死、梶原景時の苛烈な正しさ、源義経の禍々しいまでの戦術・戦略の冴え。
振り回されながらも、整える源範頼と間を取り持つ北条義時が大変そうですよ。
女性たちも各々の家や夫を支えるために全力を尽くす様が重く。
三浦義村だけ自由だな!(笑
沙羅双樹の花の色
清廉で賢く、その欲の無さが滅びにつながってしまった木曽義仲。
常に振り回され続け、責任感ある常識人であることが付け入れられる平宗盛。
今作は、2人が優しく丁寧に描かれる作品だなぁ。
愚かでなく、残酷な時代とマキャベリストが相手では、義を旗印にしながらも世を収められない者は、悪であると。
美しく残酷な滅び。
巴御前は一緒に美しく死…とはいきませんでしたか。
和田義盛は気持ちの良いバ…荒武者ですが、幸せな未来は遠そうな気もします。
絵は可愛いし「気に入った!」の語り口は最高なのですが(笑
軍神・義経の伝説
様々な人物たちの運命が明滅した今回、なお一番星と輝いたのは義経でした。
戦術戦略外交をも策に用いるマキャベリストバーサーカーとか怖いよ!(笑
禍々しいまでに輝く戦場の星、八幡大菩薩の現し身。
梶原景時の絶望なまでの羨望も、後白河法皇との結びつきの怖さも納得です。
こりゃ国が一つ二つ滅びますし、後代まで名が刻まれますよ…。
あ、でも坂下りてクタクタな義経、戦場ですぐキラキラの笑顔になる義経は可愛かったです(笑
母と子供たちの未来
安徳天皇、大姫、源義高。
まだ赤子の北条泰時と、三浦泰村?
戦乱の時代に血で国を開いていく親を持つ子らの運命が、すでに血で舗装されているように思えて、苦々しく思います。
その子達を産み育てている母たちも…
りくさんが言う通り、子供が多いほど家は安泰で他家との結びつきは強くなるのも事実。
そして、同族・兄弟でも殺し合いにならないとは限らないと、私たちは知っていますから。
こんな世で、八重さんは幸せになれるのだろうか。なって欲しいけど。
安寧な世は遠い。
他、ちょこちょこ。
畠山重忠の中川大志さん、とても堺雅人さん味を感じる…
特に『新選組!』山南敬助の堺雅人さん味。
一味違う知的さを感じて、とても好みです。
文に性格と感情が(笑
義時の文、細か過ぎてまとまってないのですね、なるほど。
保護者目線の鎌倉上層部が可愛い。
時政パパ、世情読み強い!
松尾芭蕉、オタクとして尊敬するぜ…!