茶飲み話37 ストーリーあれこれ(5)


一鉄工房のブログにおこしいただき、ありがとうございます。
管理人のOIGUMO(老雲)です。

さて、茶飲み話ですが、今回から「被虐闘姫シスカ」のストーリーや、
ゲーム展開などをネタに、何回かに分けて進めてみたいと思います。




以前、当サークルの作品について、ストーリー性を帯びるようになった経緯、
つまりは「魔法剣士アリサ」の制作過程についてお話をさせていただきました。
この時にも書きましたが、当初、「アリサ」についてはストーリーを厚くする
意図はなく、管理人の性格で、偶然、ストーリー性を帯びたと申し上げました。




そして、その体験を踏まえ、「淫魔戦記マリカ」、そして「被虐闘姫シスカ」では、
最初からストーリーを意識してゲーム設計を行っています。

言い換えれば両作品は、ストーリー設計を事前に行ったうえで取り組んだ、
初めての長編、そして短編作品ということになります。そしてこの違いを、
制作の過程の、いろいろな場面で感じてみたり、設計段階では考えていなかった
部分に気づかされてみたり、いろいろ勉強になりました。
そんな内容を、とりとめなく書いていきたいと思います。

関心のある方は、以下の「続きを読む」をクリックされてください。





(続き)
続きを開いてくださり、ありがとうございます。

さて、「シスカ」のストーリーですが、まずは、なぜあんなストーリー展開を
組み立てたのか、そのあたりのご紹介から。




たぶん、管理人の精神状態を反映し(以下略)。




・・・いやその、お恥ずかしながら、ゲームのストーリーを頭の中で思い描きはじめた
当時、かなり精神状態がヤバく、破滅的な行動がちらほら頭をよぎる状態でして。
管理人はどうも「怒り」という自身の感情と向き合うのが不器用です。
現在では、その環境から離れて、徐々に落ち着きを取り戻しつつありますが、
まだ頭の中が混乱することしばしばで、少し疲れ果ててもいます。




・・・って、プレイヤーの皆様にはどうでもいい情報ですね。
いきなり脱線してごめんなさい。




というわけで(?)、「シスカ」は、「怒りと憎しみで道を踏み外した敵ヒロインと、
今、まさに道を踏み外そうとしているメインヒロインの対比」という構図になった
次第です。そして、メインヒロインがこの戦いを通じて、また、サブヒロイン
(ナオミ)などに支えられて、自分自身を見つめることができるようになる。
これが基本的なストーリーラインになりました。
ある意味、自分自身に救いが欲しくて組み立てられた夢物語です(笑)。




ただ、「シスカ」については、制作動機の一番はカットインを用いた
「リョナバトル」の表現でしたので、それが最優先の軸となり、
前述のストーリーラインを2番手の軸として物語の内容や、
具体的なゲーム展開を考えていきました。




ところでこの作業、「淫魔戦記マリカ」の制作と同時に、というかそれを追うような
時間進行で進めていました。言い換えますと、長編作品のストーリー制作の感覚を
微妙に引きずりながらの作業だったわけです。そして、実際のゲーム制作ツールに
落とし込む作業で、次のような事実に直面しました。




ゲームの「尺」が足りない?




「シスカ」をプレイされた方ならご存知だと思いますが、あの作品は、メイン
ヒロインと敵ヒロインの一戦に特化した作品で、そのバトルを除けば、
オープニングとバトルに至るアドベンチャーパート(30分くらい)と、
あとは勝利エンディングが「ストーリー」となるわけです。




思い描いたストーリー展開を落とし込むには、確かに不足はありませんでした。
管理人は基本的には内容に自己満足しているのですが、実際にゲームの形に
すると、少し足りないと思う部分に気付きました。

また、プレイヤー視点で、改めて自分の作品を眺めてみると、
展開に少し不安も出てきました。



実際、ゲーム公開後にお寄せいただいた、プレイヤーの皆様のコメントを見て、
管理人の不安が的中もしました。




このあたり、「シスカ」制作にあたり、具体的に勉強になったことなどを、
とりとめなく、しばらく書き散らかしていきたいと思います。




それでは今日は、この辺りで失礼します。



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