オータムリーフ管弦楽団さんの第十三回定期公演にお伺いしました!(進行豹
こんばんわです、進行豹です。
本日は鉄道の日! でございますね!!!
鉄道の日なので、鉄道イベントもりだくさん! で悩ましいとこなのですが、
本日のわたくしは、
『オータムリーフ管弦楽団』
http://autumn-leaf.org/overview/
さんの、第十三回定期公演! にお伺いしてまいりました!
理由は三つ
1:レイル・ロマネスクの演奏がある
2:ヒマリさんが司会
3:パンフレット=入場券を、楽団の方から頂戴した
4:公演場所が近所(所沢)だった
――です!
四つだ!!!
で、碓氷峠を歩いてこえることも、佐倉のハチロクに会うこともあきらめ、
所沢でコンサートを聞いたその結果! なのですが――
大正解!!! でございました!
大変楽しく、それだけでなく、大いに勉強になりましたのです!
わたくし、音楽に関しては完全な素人でございますので、
自分が多少なりとも理解できる――ような気がする――レイル・ロマネスクにおいてのもののみ、そこから得た学びと感動について、簡単にでも書き記したいと思います。
『管弦楽団』というのは、オーケストラのことのようです。
その名の通りの、管楽器と弦楽器。それから打楽器とピアノ――とかで構成されてたように思います。
その編成で、レイル・ロマネスクが演奏されます。
めっちゃボキャ貧で音楽知識なくて恐縮なので&時間もあいてしまったので、間違ってたら申し訳なく、つたわるかもわからないのですが――
それでも感じて記憶したままを書いていきます。
オータムリーフ管弦楽団さん版の「レイル・ロマネスク」。
出だしはなんか、ドーンときたのです。
で、重い感じのあとにメロディーが流れ始めて、ドラムのカシャカシャいう音が重なりはじめて。
わたくし
「あ、動輪がまわりはじめた。8620が走り始めたんだ」と感じました。
けれど、レイル・ロマネスクが軽快に奏でられ、音楽で車窓の景色が描き出されるまでにいはいたらず、演奏は中断され、完全な無音になってしまいます。
(なにごとだろう)
と、わたくしは心配になりました。
数瞬の――けれども長い――無音。
その中に、たった一つの音が――ここで楽器名いえるとかっこいいのですが、なにか管楽器の音が、息吹が――響き始めます。
間を置かず、もうひとつ、もうひとつ――管楽器の音たちが増えては重なりあっていきます。
その瞬間に、わたくしは気づきました!
『台枠損傷だ』と。
台枠損傷が発覚し、走り始めた8620は走れなくなり――ゆえに無音が訪れて。
けれど、双鉄とハチロクが再びこころをかよわせたことで、みなのこころが、ちからが一つにあつままったことで、不可能と思われた台枠修復が叶い。
そうして、再び8620の中には息吹が――蒸気達が――徐々に、徐々に、満ち始めたのです。
(ああ――)
管楽器の音たちが重厚ともいえるほど重なりあったその瞬間に、ドラムの音が――動輪が――再びの響きを轟かせます。
かくて再び8620は走り出し、レイル・ロマネスクの調べとともにあたたかで幸せな車窓風景を描き出し――幸せで満ち足りた旅路の果てに、曲の終わりへ、終着駅へとたどり着きました。
手が痛くなるほどの拍手をしながら、わたくしは強く感じていました。
「曲とは、物語なのだ」と。
すばらしい主題歌群にBGM群に――とても幸せなことに――わたくしはわたくしの物語を彩っていただいています。
しかし、物語をそのまま曲に翻訳していただけたのははじめての経験だったので、そこからようやく「曲とは物語なのだ」ということに気づかせていただいたように思います。
そして同時に、『物語を支えるための物語』として、BGMなどは静かに歌ってくれているのだ――とも感じました。
同じように、『ひとつのコンサート』もまた物語であるということを教えてくれたのは、
日々姫役でもおなじみのヒマリさんによる、司会進行のナレーションと、キャラクターボイスとでした。
ナレーションとは、いうまでもなく「説明」です。
説明とは、説明される対象をひきたて、その理解をたすけるものにすぎません。
ゆえ、ナレーションは決して、ヒロインでも主役でもありません。
そのナレーションを、ヒマリさんが完全に、「ほかを輝かせるための語り」で聞かせてくださり。
そしてときおり――
例えば「まいてつ」の曲説明のときにおいては、かんっぺきなヒロインに、日々姫ちゃんに早変わりして!
『所沢のにぃに』たちに、可愛く元気に! 自分たちがいきる世界の――「まいてつ」という物語の魅力を、いきいきと語り聞かせてくれるのです。
他の誰かをひきたてるための声/物語と、
自らが輝くことにより、他を照らし出す声/物語。
その両者の働きと役割の違いを、とても鮮やかに感じられたことも、またとても大きな学びであり、感動でした。
あともう一つ
「楽団そのものも、物語だ」と、強く強く感じました。
この二時間のステージをつくるために、どれだけの練習時間が重ねられたか。
それ以前、楽団の一員となり演奏をするそのために、楽器を初めて手にとったときから、どれほどの時間と努力とが重ねられてきたか。
そのすべてが重なりあって、二時間の中に凝縮される――
時間芸術とは、なんと濃密で魅惑的なものなのだろうかと、感じました。
同時に、完成されたすべての創作は、共同制作は。
「無数の努力と時間とが、ひとつの目的のために重なり合い輝くを放つ」という点においても、まったく変わらないのだとも、強く強く感じました。
ごくあたりまえのこのことは。
しかし、今のわたくしにとって、とてもとても大事な気付きであり、学びであるのだとも、感じました。
……鉄道分は、『レイル・ロマネスク』の中に、ほんのひとかけ。
けれどそのひとかけのまわりの、無数の物語たちを感じ、堪能させていただけた――
本日はそんな鉄道の日であり、素晴らしい一日であったかと感じます!
『オータムリーフ管弦楽団』様に、司会進行をつとめられたヒマリ様に、
運営に関わられたすべての皆様に――こころより、篤く御礼申しあげます。
今日感じさせていただき、学ばせていただいたすべてをきっと、
わたくしも、わたくしなりの『物語』と綴じ、いつか世に出していくことで、
ほんの少しでも、素敵な時間をいただいたことのご恩返しにできたらいいなと思います!
がんばります!!!!