さて、官僚たちをどう使おうか
この身は露と消えても……とある転生者たちの戦争準備《ノスタルジー》
本作では官僚たちも多く活躍する。
とは言っても、縁の下の力持ちで表に出てこないだけだ。
商工省だと岸信介、椎名悦三郎
大蔵省だと賀屋興宣、池田勇人
鉄道省だと佐藤栄作
外務省だと吉田茂、東郷茂徳、重光葵
まぁ、こんなところだろうな。戦前で大きく活躍したり影響力がある官僚たちは。
あと、大平正芳、宮澤喜一、福田赳夫とかも出てくるのだが・・・・・・。
どう使おうかと悩むところ。
時期的には岸と椎名は満州へ行く頃合、でも満州国はなく満州総督府があるから、そこへの赴任と言うことになるか?でも、それって都落ちに見えないでもない。
けれど、満州の重要性は史実以上に増している。
油田の開発と各種鉱山の開発は史実以上のそれだ。つまり、満州総督府という存在は実質的に満州国政府・官庁と同等の存在であると言える。
また、史実でもそうであったけれど、満州は国策の実験場である。故に、実験を行うのはエリート中のエリートであると考えるべきだろう。つまり、満州での成果は即、次官への登竜門であると言うことだ。
そうなると岸や椎名はそろそろ満州という壮大な実験場で統制経済の大実験をやる頃合であると言えるかも知れない。
そこに大蔵省も当然、手を伸ばすわけだ。並ぶモノなき省の中の省である大蔵省が自分の手が届かない範囲で好き勝手などさせるわけがない。
そうすると、数字の鬼たる池田を満州へ行かせて徴税体制をしっかりと確立させ、帝国財政に寄与するように徹底するというシナリオは十分あり得るのかも知れない。