あおくん 2024/03/05 22:00

2.会陰マッサージと出産体位【初産を迎える若夫婦の欲張りなバースプラン】

愛美が妊娠し、両親への報告を済ませ、紆余曲折あったが、結論としては二人とも大学はきちんと卒業すること。
そして俺が就職するまでは互いに実家暮らしをすることに決まった。
学生でありながらもコツコツと将来に向けての生活費と、赤ちゃんのために必要なお金を貯めるべくバイトも勉強も、これまで以上に励んだ。
女性が妊娠すると悪阻というものがあることは知っていたが、愛美の体調は想像する以上に悪いもので毎日家で嘔吐を繰り返しているという。
それでも愛美の笑顔と優しさは変わらなかった。
お腹の中の赤ちゃんも、俺たちに負けないように元気いっぱいで産まれてくるんだと、俺に何度も何度も言い聞かせていた。

「早く会いたいな」
「うん、そうだね。私も早く会いたいよ」

そんな日々が一ヶ月ほど過ぎ、悪阻も落ち着きを見せ始めた頃、愛美は大学で突然倒れた。
急いで救急車を呼び、俺も付き添う形で病院へと駆けつけた。
医師の診断では妊娠による貧血とのことだったが、検査の結果から数日間入院することになった。

「愛美、大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ。ごめんね、心配掛けちゃって」
「バカ、心配掛けちゃうのは俺のほうだろ?俺は頼りないからな。」

そう答えた俺に、愛美は優しく首を横に振ってみせた。
そしてそっと俺の手を握るとゆっくりとした口調で話し始める。

「そんなことないよ?亮太くんはいつだって私を支えてくれてる。きっとパパになるんだからしっかりしなきゃって。そう思ってたんだけど、本当はずっと不安だったの。亮太くんは優しくて、私のためにいつも頑張ってくれてる。だけどいつか私のことが重荷になっちゃうんじゃないかって」
「そんなことあるわけないだろ?愛美がいるだけで俺は幸せなんだよ。これからもずっと愛美とお腹の中の赤ちゃんを大切にするから」

そう答えた俺に、愛美は言った。

「亮太くん、私ね、入院中いろんなことを調べたの。出産っていろいろな格好で出来るみたいなんだ。」
「うん?」
「それに出産するのも病院だけじゃないんだって。私、自宅出産をしてみたいの。」
「え?でも…実家だよね?」
「私ね、お父さんとお母さんに、ちゃんと亮太くんと家族を作って、赤ちゃんとしっかり生きていくって覚悟を見せたいの」

俺は愛美のその決意と強い意志を尊重することにした。
現代では出産を自宅で行うほうがいいという産院もあるようで、俺たちの要望にも応えてくれるという病院が見つかり、退院と同時にさらに様々なことを調べ始めた。
フリースタイル出産やら水中出産、会陰マッサージ、乳頭マッサージなど、妊娠出産に関連する未知の情報が俺たちの中に降り注がれる。
その中から愛美が希望するもの、俺が興味を持つものはどんどん取り入れたが、出産に向けての準備は楽しくもあり不安でもあった。
その中でも二人ともに興味を抱いたのが、会陰マッサージだった。

「会陰マッサージって、ここのことだよな?」
「そうね、私の…赤ちゃんが出てくる所をマッサージして、皮膚を伸びやすくしておくことみたいよ」
「へぇー。じゃあ、俺がマッサージするのは愛美のこの辺りってことだな」
「ひゃぁっ!」

俺は愛美の足を大きく広げると、その間をまじまじと見つめた。
お互い実家暮らしの俺たちにとって、二人きりになれる場所と時間は少なく、時々このようにホテルで体を重ねる時間を作っていた。
俺は愛美のお臍の下辺りを優しく撫でると、膨らんだお腹で胎動を感じた。
そして両方の親指を膣口に挿れると、上下左右に皮膚をゆっくりと伸ばし赤ちゃんが出てきやすいように、その出口を柔らかく伸ばしてゆく。

「あぁっ!んっっ!」
「愛美?大丈夫か?もしかして感じてるのか?」
「うん、気持ち良いの…こんなことしてくれて、ありがとうね」

親指を奥まで挿れたところで、赤ちゃんの頭が通れるように穴を広げるように刺激し、そしてそこからさらに指で皮膚を伸ばしてゆくと、会陰部がピンク色に染まっていく。
俺はその部分を見つめると、大きく膨らみ始めた愛美のお腹へと視線を移した。

「ここに俺の赤ちゃんがいるんだよな」

そんな俺の言葉に小さく頷く愛美。
ヒクヒクと動く膣口周辺を見つめながら上部にある小さな突起を指の腹で摩ると、膣口からはいつも通り愛美の愛液が溢れてきた。

 

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