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質問回答の記事 (28)

whisp 2021/01/10 22:11

【質問回答・ものべの】 「境について、取材地域の方から聞いたという話を教えてください」(進行豹

進行豹でございます。

唐突ですが、かつてやって中断していたいた「まいてつやものべのに関する質問にお答えします!」を再開しようと思います!


というわけで、本日お応えするのはこちら! 「ツー」さんからいただきましたご質問です!!
(なお、質問原文では地名がもろにでてましたが、そこは念の為伏せさせてくださいましです)

////////////////

進行豹さんこんにちは!
質問等ここでしていいのかわかりませんが1つお聞きしたいことがあります!
以前何かで、「「境」について、イメージモデルとなった地域の方から詳しく説明していただいた」と見ました。
その辺りについて色々とお聞きしたいのですがよろしいでしょうか?


////////////////


もちろんよろしいので、お応えします!!!

といってもだいぶん前のこととなるので、詳細は忘れちゃったので、思い出せる範囲でのお応えとなります!
取材メモとか、ものべののときは紙べースだったので、もはやどこかに消えてしまっていて……


で、まずは「境」について、からお話をはじめましょう。


境については、民俗学における境界のことを書いた本を読んで(書名思い出せなくてすみません)
「この辺は物語に活かせそう」と感じたことがベースにあったかと思います。

その本には
「坂は境の変種であり、黄泉平坂は生と死の境」
みたいなことがたくさん書いてあって。

で、茂伸村のイメージモデル地域にはじめてお伺いしたとき。
ご当地関係の本の奥付から連絡をとって取材協力をお願いしたところご快諾くださった地元の方に。

「境によって、いわゆる現代社会──わたくしたちがいきるような世界との往来がある程度隔てられていて、その境の内側では、人とあやかしが共生している。そんな世界の物語を書きたいのです」

みたいなことをお伝えし。

「でも、具体的にどうやって境・境界を発生させるかみたいなとこ思いついてないので、地域の伝承とかで境に関わるものがあったら教えてください」

ということをお伺いしたように記憶してます。


・神域とされてる滝がある

・太夫さんたちは「みてぐら」という御幣の集合体を用いて、ある種結界をはるというか、領域展開するみたいなことをして(=他との境を発生させて)ある種の祈祷を行うことがある

みたいなお話を結構細かに教えていただき→現役の太夫さんもご紹介くださった。

という流れでした。

で、ご紹介いただいた太夫さんにお会いしてお話きいて……って感じで


オオトメカマとか、ちぐらとか、その辺の設定がぼんやりと固まっていった──という感じだったかと思います!


ご参考になりましたでしょうか!?


それでは、また!

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whisp 2020/05/19 22:11

Q:「境」についてご当地の方にお話聞いたってどんな感じでした? への回答です! (進行豹

こんばんわです! 進行豹でございます!

先日のQ&Aでちょろっと紹介したD51 840専用レイルロオドのランが「かわいい」というお声いただいたので、レイルロオド・マニアックス、次はランを書こうと思います!
思うのですが、いまシナリオ中なので、それが終わったタイミングとか~でになりそうですね!

いましばらくお待ちください!


ということで今日も今日とてQ&Aでございます!

ご質問くださいましたのは、ツーさん! ありがとうございます!!


Q:

進行豹さんこんにちは!
質問等ここでしていいのかわかりませんが1つお聞きしたいことがあります!
以前何かで、「「境」についてご当地の方から詳しく説明していただいた」と見ました。
その辺りについて色々とお聞きしたいのですがよろしいでしょうか?


A:

よろしいです!!!!


→のですが、わたくしももう細かいことはかなり記憶から抜けちゃってるのです!

1: 時間がたちすぎてる

2: 当時の取材メモは紙ベースだった


というふたつが理由ですね~。


紙資料はものっそい嵩張る&ものべのくらい書いてると、
「過去書いたこと」と「一次資料」とに齟齬がでてくるので、「過去書いたこととの矛盾出さないように、一次資料は整頓する」みたいなことも普通にわたくしはやっちゃうので。

それ関係で、「ものべの」の取材メモは、もう完全にロストしてしまったのでした。

メモでとったことの重要部分はもちろん作中に活かしてるので、まぁ破棄しても問題なくはあるのですけど――
当時お話を聞かせていただいた方が鬼籍に入られたりもあったので、いまのわたくしなら、取っておいたかなぁとも思います。

ちなみにいまの取材メモは、スマホフリックでGoogleドキュメントに直、なので、もうロストしませんね! 多分!!


で。

『境』については、某博物館の学芸員さんからお話をお伺いいたしましたこと、ここは明確に覚えております。


そのときには、

・文献やネット(特に個人ブログ!)で、これから書きたいものと関連しそうな資料やエピソードの種を探していく

・よさげなモチーフをみつけたら、そこを掘り下げてる資料がないかを更に探していく
 具体例をあげますと、ものべのでしたら「面」がすごく面白そうと感じたので、そこに関する資料を探すわけです

・面については、某博物館様が企画展を開催されてたという情報を得たので、その図録を求める

・図録の編纂者さんを探して、その方にお話をお伺いできるかお問い合わせして→いただいたスケジュールあわせで取材いく


……的な流れではじめてのご当地に赴きました。

もちろん、取材したいことや、訪ねて見たい箇所なども、実際にいくまえにピックアップしておきます。


で、編纂者の方にぜひ聞いてみたかったことの中に「境」に関することがございました。

当該地域は、独自の民間信仰が色濃い地域だったので、
「その信仰が息づく地域と、その外との『境』のようなものの存在を、物理的にであれ心理的にであれ、お感じになられることはありますか?」みたいな質問であったかと記憶しております。

そうして、そのときにいただきました答えは、もちろん劇中に活きております次第です。

&図録の編纂者さん=当該の地域のフィールドワークを既に完了して、現役の関係者さんたちにもお話をお伺いになられている方――でもございますので、
そうした場所・人などのご紹介もお願いし、ご迷惑にならない範囲でご紹介をいただき、さらに深まった取材をさせていただくことができました。


ご質問の趣旨はおそらく

『ご当地の方にお話お伺いするにはどうしたらいいの?』 ということだと思いますので、回答まとめます。


1:調べたいことをカバーしている資料を収蔵している、博物館や資料館といった「きちんとした関係知識をもっている方」とのアポをとる
 →電話して、「XXについて調べてます。詳しい方がいらっしゃいましたらお話をお伺いしたいのですが~」とかでたいていなんとかなるかと思います。
  
2:「何をお伺いしたいか」を事前に整理しておいて、お会いしたときにお伺いする。
  「お伺いしたいこと」が、当該の方のカバーしている範囲にはない――ということになった場合は、
  「そうしたことについて調べられる場所や、ご教示いただける人をご存知でしたら――」とお伺いしてみる

3:ホテルの方や、バス・タクシーの運転手さん、あるいは「旅行できたの?」と声かけてきてくださる系の地元の方などにも、同じようなことを機会があったらお伺いしてみる

――と! ご当地の、調べたいことに関する知識をもっている方に出会えてお話おうかがいできる可能性をあげられるのでは?? と、わたくしとしては思います!


ご参考なり反面教師なりとしてお役立ていただけましたら幸いです!

それでは!!!

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whisp 2020/05/17 21:45

Q「レイルロオドの制服デザインは塗色変更などがあったときどうなるの?」への回答です! (進行豹

こんばんわです! 進行豹でございます!

わたくしごとで恐縮ですが、今日はくっそ暑い中肉体労働しなくちゃでしたので、たいへんに消耗いたしました。

ので、あまり気力を使わずにいけるコンテンツを――と考えたところ、

『そういえばこのようなときのため、「まいてつ」「ものべの」に関するご質問を募っていたのであったなぁ』
https://twitter.com/sin_kou_hyou/status/1190613793128083456?s=20

と思い出しましたので、今日はそちらに回答させていただきます!


本日回答させていただくご質問をくださいましたのは、K将軍さんです!
ご質問まことにありがとうございます!!

///

Q:鉄道車輌の塗装が変更になったり、更新工事を受けたりした場合、レイルロオドの方はどういった対処がなされるのでしょうか?(服装や服の色など)

///




///

A: 
帝鉄時代の大原則としては、車輌の外観・塗色変更があった場合には、同時にレイルロオドの制服も更新されていました。
が、帝鉄末期に予算難に苦しめられるようになった頃からその運用は厳密なものではなくなります。
大廃線以降は、塗色変更や制服更新事態が極めて稀となってしまいました。


→前述いたしましたとおり、「車輌とレイルロオドのデザインは統一する」が、旧帝鉄の原則的な運用でした。

具体例をあげますと、キハ07形のレイルロオドである梨実(旧帝鉄キハ07 43)

と、同型機である旧堅上鉱山鉄道キハ07 02のれいな


とは、それぞれの車輌の塗色にあわせた制服をデザインされ、着用しております。

原則通りの運用をなさると仮定して、梨実のキハ07 43が、れいなと同様、ベージュと柿色への塗色変更をなされた場合には、梨味の制服も、れいなカラーのものに変更されます。
ただし、前照灯の数、配置などの変更がなければ、(キハ07 43は1つめで屋根上。旧片鉄キハ07 02は2つ目で車体中央下部)制帽上の前照灯配置は変更されません。

れいなが御一夜鉄道へ移籍してからも、車体の外観変更は一切なされていないため、制服デザインも変更されておりません。


同じくキハ07形の「改良型」として南颯鉄道が自社発注した南颯鉄道キハ100形のトップナンバー機、キハ101専用レイルロオドの紅


も、車体塗色にあわせたデザインの制服を着用しています。
南颯鉄道が廃止となってしまい、肥颯みかん鉄道へ移籍した後も、車体色、制服ともに変更されておりません。

ここに実は、大敗戦後の鉄道事業者の苦しい台所事情が透けて見えてしまっている――ともいえます。

御一夜鉄道にはきまったコーポレートカラーは存在していないのですが、みかん鉄道は「蜜柑色」というコーポレートカラーを制定しております。
みかん鉄道の自社発注車輌は蜜柑色をしておりますので、本当でしたら、キハ101も蜜柑色に塗り直し、紅の制服も一新し、会社としての統一感を出したいのです。

しかし、そうするには予算がかかる。
そうして、その予算があるのなら、ただでさえギリギリの保線状況の改善にあてたい。

ゆえ、車体色や制服の更新は、どうしてもあとまわしになってしまう……というのが、いつわらざる実情であるからです。


各鉄道事業者がコーポレートカラーを制定し、その色に合わせての塗色・制服変更を活発に行えるようになったとき――
そのときはじめて「大廃線時代」は終わりを告げ。新しい鉄路の時代が開かれるのかもしれません。


;おしまい



<追記1>
旧帝鉄の蒸気機関車が黒ばっかりである理由のひとつには、ただでさえ炭で汚れやすいから、ということの他にも、
「レイルロオドたちの統一感を出せるから」があったとも、マニアの間ではまことしやかに囁かれています。


<追記2>
とはいえ、特別な記念列車を走らせるときなどに、車体色はそのままで、ヘッドマークデザインなどにあわせた特別な制服を仕立てることなどもございます。
その制服はたいてい着用回数が少ないものとなるので、「予算難であろうのになぜ?」と思われるかもしれませんが、その制服を着用した姿のポスターなどをつくっての広報展開に流用したり、レプリカ制服・制帽の販売をしたり、鉄道事業者によっては、実着用制服をオークション販売などして、むしろ利益を稼げることも少なくないようです。

が、それらの手段も頻発しているとレイルロオドや鉄道事業者事態のイメージやブランド力を毀損してしまいますので、さじ加減はとても難しいとされ、御一夜鉄道などでもなかなか踏み切れないでいる様子です。

その匙加減が抜群にうまい、といわれているのが、大廃線後、旧帝鉄高嵜機関区を中心として立ち上げられた三セク鉄道、「高嵜鉄道」です。

高嵜鉄道のの看板レイルロオド「D51 840」デゴイチ ハシレのラン

は、圧倒的な人気をほこり、そうした販売での副収入をふくめた高い収益力で、高嵜鉄道を支えています。

ランには同性のファンやレイルロオドのファンが多く、ランのレプリカ制服をプライベートで着ているレイルロオドなども決して珍しくはありません。

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whisp 2020/05/13 22:09

『ものべの』 神謡の解釈についての質問回答のご紹介です!(進行豹

こんばんわです! 進行豹でございます!

今日はプロットをやっておりました!

地域ものなのですが、昨今の状況から「関連施設がいつ再開されるかわかんない」ため、フィールド中心にプロット組みました次第です。

のですが、「フィールドに関しても土地勘がない」ので、グーグルマップどれほど睨んでもどこかぼんやりしてしまって。

関連ワード細かく変えながら検索していたら『ご当地の方の写真つきお散歩ブログ』みたいなのについに行き当たり、それにめちゃくちゃ助けていただきました次第です。

昨今ブログサービスの終了なども多いですが、資料性高いものものすごく実は埋もれてるので、完全には廃れないでほしいなぁ、と切に願います!

(と、いいつつわたくしも自分の個人ブログ年数度も更新しないありさまですが)


でもって!

本日はそんな流れで取材関連のなにかをご紹介したいな、と思ってあれこれみておりましたところ、

ものべの中国語版こと『茂伸奇谈』をHIKARI FIELD様のご翻訳いただいたとき、翻訳者の方からいただきました質問と回答とが見つかりましたので、(質問に関してはわたくしが勝手に紹介するわけにかいかないため)

『回答部分』をご紹介申し上げます!

回答みていただければ、いかに物語世界に踏み込んだ――いい加減な翻訳者さんだったら、確実に「なんとなく流して」しまうであろう部分まで丁寧に解釈いただけご翻訳いただけたかが伝わるかとも存じますので、ぜひぜひです!!


///////////////////////////////////////////
『テキスト「CSすみtrue_15_七面頬の修行場」にて』に関するご質問への回答


七面頬は茂伸を守り得る存在でありますが、その存在自体が、(例えば特定宗教の神が、どこかの宗教施設に力を持って実在していたら、その加護を求める人たちやその力を利用しようとする人たちによって社会生活が混乱・麻痺してしまうであろうのと同様に)、『人の身近にあってしまうだけで、人の暮らしを乱す=荒らす』存在でもあります。

ですので、星辰ひめみやは(七面頬を倒すことさえできる)梓弓を手に、“境”によって住処を分ける、という形での、棲み分けを提案します。

この提案(七面頬の実質的な隔離による、人の生活の『鎮め』を、梓弓という実力手段をチラつかせることにより、七面頬に『願う』こと)が、すなわち、『鎮め願う』となります。

///
『テキスト「CSすみtrue_01_七年間の修業の成果」にて』に関するご質問への回答


「サイホウナガルル ナカヘマイリテ オンミズノコリ ナサレ
ギョウモンギョウテイギョウテイギョウモン ナサレタテレバ――」

「――サイホウジョウドノ シメミチ コエテ
シメミチ ツトウテ ヒメミヤツタエシ フマワザノ――」

「――ホンハズ ツトウテ ウワハズ ツトウテ マイリケリ
ゲンノアワイデ トリアゲカグラノ キンノ オンフマ トリアゲテ」

「カカリテ カゲノ ムカイタリケル 
カカリテ ショウガク――ナラシメセッ!!」

まずは漢字・かな表記になおします。

「西方流れる 中へ参りて 御水の垢離 為され
行門・行程 行程・行門 為されたれば」

「西方浄土の  しめ道 越えて
しめ道 伝ぅて 姫宮 伝えし 米業の」

「本筈伝ぅて 上筈 伝ぅて 参りけり。
弦の仰いで 取り上げ 神楽の 金の 御米 取りあげて」

「かかりて 影の 向かいたりける
かかりて 正覚 成らしめせ」


その上で解説します。

透がやっていることが(星辰姫宮が伝えた)『梓の法』につながっていく、その前段階の修行の成果の、試しです。

修行をただしく収めていれば、オオトメカマの滝は割れ、ひめみや流の神域への道が開かれるので、そうあろうとして試しています。

ここでの神歌は、その修業の正当性をうったえ、結果を請求するものとなっています。


///

『西方流るる~』
西方を流れるものは、三途の川、生と死との境を流れる川です。
意味的にはそこと繋がる水の流れに身をひたすことにより、修行の門を入り、その中を進んでいる。その中を進んで、修行の門を出ることができた(=自分の修行は為った)――と、透は宣言しています。

///

『西方浄土の~』
この段と次の段では、透が為した修行の正当性を進言しています

「西方浄土から、しめ道=ひめみや流的に正当である道を越え、その道を通じて星辰姫宮が伝えてくれた、米業(米占をふくむ、米をつかった一連の呪法)の」

「本筈=元筈=梓弓の弦を支えている一番下の部分から、
上筈=梓弓の弦を支えている一番上の部分まで。
すなわち、弦が示すように、梓の法と、梓弓をつかった神楽、金の御米をつかった米占いとを(わたくしの修行では)取り上げ(収めました)」

///

『かかりて影の~』

この段では、透が、その願い――ここでは滝を割ること――を叶えるようにと要求(請願)しています。

「そういう段階を踏まえましたので、影=わたくしの願いを妨げるもの、と、わたくしは向き合えました(ので、それを越えることができるはずです)。

ですので、わたくしの願いを、(ひめみや流の法の成就によって)叶えてください」



――というのが、全般の意味になります。




『七面について』

「田男」

=田んぼで働く農夫の意味です。
農作業や土、その恵みを求める象徴です。



「仲人」
=男女の婚姻の仲立ちをする存在という意味です。
人そのもの、人と他者との関係性の象徴です。

「粉挽」

=日本語そのものの意味ですと「粉挽き」を示すのですが、
ひめみや流では、『木挽』=木こり、森林職能者を、
「粉挽」と言い換えています。
七面=面は、木地師=森林職能者・森林呪法者の業の結晶です。
その出自をあからさまにしないよう、(魔法使いがその真名を明かさないのと同様に)木挽を粉挽と言い換えています。

ですので粉挽は、木、森林の象徴であると同時に、面の法そのものの象徴でもあります。
(ので、粉引は裾=呪詛を喰らうことができます)



――以上です。
この説明でもわかりづらいとこをがあったら補足しますのでまたお気軽にご質問ください。

原点の意味を正しくよみとり、ご翻訳いただけますことに、こころより感謝しております。

まことにありがとうございます。



///////////////////////////////////////////

という感じでございます!!!!


HIKARI FIELD様のご翻訳は、こんな感じで
「わからないところ、あやしいところを丁寧にご確認くださる」ため、わたくし全面的にご信頼もうしあげ、同時に深く感謝しております。


HIKARI FILED様がご翻訳くささいました

中国語版ものべのこと『茂伸奇谈』は
https://store.steampowered.com/app/758090/_Monobeno/

中国語版ものべのHEこと『茂伸奇谈 后传 』は
https://store.steampowered.com/app/782090/___Monobeno_HAPPY_END/?l=japanese

中国語版まいてつPSこと『爱上火车-Pure Station- 』は
https://store.steampowered.com/app/880950/_Pure_Station/

からそれぞれDLご購入いただけます!

全て日本語表示も可能で、語学の勉強にもつながるかも!!?
と思いますので、もしご興味お持ちいただけましたらチェックしていただけますと嬉しいです!

それでは!!

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whisp 2020/02/16 22:07

Q:「執筆前にどんな取材をしてますか?」へのご回答です! (進行豹

こんばんわです!!!

疲れがけっこう溜まってたのか、がっつり昼寝してしまいました進行豹です、こんばんわ!!!

とはいえやることはそれなりにきちんとやれてますので、ci-en/fantiaもきっちり更新いたします!!!


というわけで、本日は「まいてつものべのQ&A」参ります!

ご質問はwildgunhuangさんからです! ありがとうございます!!


//////////

まいてつを執筆の前に、先生はどのように人吉に取材したんですか?
(写真を撮ること以外、地元の方々に訪問、インタービューした事がありますか?)

//////////


A:写真を撮るのは、取材のメインではまったくないです


→ご質問では「人吉」となってますが、具体的な地域のことを書くと、
「案内したのは誰だ」とか「その資料館はどこだ」みたいなことになり思わぬご迷惑をかけてしまうかもしれませんので、
『わたくしが、一般的に行っている取材』についての、一般論としてお答えさせてください。


<1:下調べ>

取材対象地域・物を決めたら、動画とかネット記事とか書籍とかで「欲しい情報はどこで手に入りそうか」を下調べします。
新聞等の取材の場合は「事実を絞り込む」ことを目的として行われるのではないかと想像するのですが、
わたくしの場合は「事実をもとに物語をふくらませる」ために行うので、先入観をもたぬよう、あまり細密にはしらべあげないように心がけております。

(あらかじめ知りすぎてしまっていると、「書籍等で知ってしまったお話」を当事者の方に聞いてしまったとき「もう知っている」という意識が働き、
 掘り下げができなくなってしまう危険についても懸念しております。『何が知りたいのか』『誰が/どこで その情報が手に入りそうか』を把握できたら、
 わたくしの場合は、この段階ではそこで下調べをやめます)


<2:対人取材>

今はプレイヤーさんにお願いすることが多い(本当にありがとうございます)のですが、
そうできなかったころは、ありとあらゆる手段で取材協力者さんを探していました。

・役所や観光協会所に取材目的を告げ、専門知識を持っていたりガイドしてくださる方をご紹介いただく
・博物館や資料館等にアポをとり、学芸員さんなどにお話をお伺いする

――などは、経験上大変に有効でした。

いまも、取材協力者さんとご一緒して、あるいはお別れしてから、そういう方のとこお伺いしてお話きいたりもふつうにやってます



<3:場所取材>

対人取材がある程度おわったり、アポイントの都合であいた時間あったりする場合には、
できうるかぎり目星をつけておいた予定取材場所をまわります。写真撮影もこのときします。

「写真映えのするところ」と「物語に活かせる取材成果を得られるところ」が常に一致するわけではないので、
『地点Aでの取材成果』が『地点Bでの物語の種として展開される』みたいなことも、普通にあります。

場所取材でのポイントは「有料サービスがある場合はできるだけ受けたり体験したりしておく」ことにつきます。
それは「主人公やヒロインも、お金を出せば確実にうけられるサービス」=『聖地巡りしてくださる方がいた場合、体験を共有できるイベントを起こせる』ということかと思いますので。
また、そうしたサービス・体験中には、お客さんとして遠慮なくガンガンお話ききややすくなる、というメリットもあるかと存じます。


<4:抑え>

2~3を予定ひととおりおわったあとは、抑えに入ります。
『2~3の間に聞いたお話の中ででてきた、気になったこと・もの・場所などを、時間の許す限り調べたりお話聞いたりする』という感じです。
2~3で取材したものがなんらかの事情で使えなかったりしたときの保険にもなりますし、エピソードにより深みや幅をあたえられたりもするかと思うので、
ここにどれだけ時間を用意できるかは、結構大事かと思います。


<5:後調べ>

帰宅したら、取材成果について、書籍やネットや有識者のお話をきいたりで、補強取材をします。
対人取材でお伺いして「なるほどー」と思ったことでも、記憶違いやなんらかの錯誤やこちらの記録ミスで、
とんでもない入れ違いが発生してしまったりすることもあるので、特にデリケートそうな部分については丁寧にやる感じです。



――このくらいやるとまぁまぁ、お話をつくれる雰囲気になってくる……
というかわたくしの場合は、地域に根付いた話を書こうとするなら、このくらいはやっておかないとちゃんと書けない――
とような感じかなと思います!


ご参考になるところございましたら幸いです!

それでは!!!

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